2017年11月25日、東京・楽天クリムゾンハウスにて、『ストリートファイターV』(以下、『ストV』)の大型イベント“第7回TOPANGAチャリティーカップ”が実施された。大人数で争われた大会の模様と、『ストV』の対戦、物販などが行われた会場の様子をリポートする。
TOPANGAチャリティーカップは、格闘ゲームの大会やイベントの企画・運営などを積極的に行うトパンガが主催する、『ストV』を題材にした大型大会。旧作の『ストリートファイターIV』の時代から年1回のペースで開催されており、今回は7回目となる。大会のレギュレーションには“5on5チーム戦”を採用し、毎回多くの参加者が集まる大人気イベントとして知られている大会だ。
今回会場となったのは東京都世田谷区にある楽天クリムゾンハウス。広々としたスペースにプレイステーション4版の『ストV』対戦台が複数設置され、多くのプレイヤーたちを歓迎した。また、大会名にある通り本イベントはチャリティーイベントとなっており、大会参加費や寄付金の全額を日本赤十字社に寄付するほか、売上の一部を寄付する物販や献血コーナーも設置され、『ストV』の対戦以外の設備にも力が入っていた。
大人数で争われた1DAYトーナメント
TOPANGAチャリティーカップは年々その規模が拡大しており、今回は150近いチームが出場。前々日にあたる11月23日には、レッドブル主催の『ストV』大型イベントが実施された影響もあり、関西や東北を始めとする地方からの遠征勢が多く存在し、海外の有名プロゲーマーの姿も見られた。対戦の組み合わせはチームどうしの勝ち抜き戦で勝敗を決定するルールとなっており、対戦台を複数用いてトーナメントを消化。朝10時の開場からいたるところでくり広げられた試合では、対戦シーンの最先端で闘うプレイヤーどうしがぶつかる好カードが多々発生し、会場を沸かせていた。
加えて出場メンバーの中には『ブレイブルー』シリーズで活躍するりゅうせい選手(ユリアン)や、『ストリートファイターII』の古豪たちが組んだチームがあり、大会進行中にはマゴ選手vs.イノウエ選手の組み合わせが実現。新旧の格ゲーファンにとって非常に注目度の高いトーナメントとなっていた。
決勝トーナメント
数々の激戦の末、準決勝に勝ち上がったのは以下の4チームだ。
【TOPANGA】マゴ、DBクッパ、SCARZ|sako、ガチくん、YHC-餅
【BeasTV】Twitch|Hx|CYG BST Daigo、折笠、まちゃぼー、PONOS|Moke、AW|Nemo
【金デヴ愚連隊】アンドウ、水派、DNG|板橋ザンギエフ、DOUYU QANBA|XIAOHAI、金デヴ
【ヘイルメリー y.k.a GOD】YBK|だいこく、GameWith|えいた、YOUDEAL|ゆかどん、CYCLOPS|どぐら、CYCLOPS|GO1
ここからは対戦台1セットのみを使用し、すべての試合を会場全体で観戦しながら進行。約8時間におよぶ長期戦の行方が見守られた。そしてトーナメントを最後まで勝ち上がり、決勝戦に進出したのは【TOPANGA】と【金デヴ愚連隊】の2チーム。
決勝戦の序盤は一人一殺で進み、白星カウントは【TOPANGA】が1勝、【金デヴ愚連隊】が2勝の状況に。この場面で登場した【TOPANGA】中堅の餅選手(ダルシム)が好調。リーチの長い通常攻撃を使い分けて中距離戦を制し、素早い反応の対空や守勢時の鋭い読みでの置き技を活かした闘いを披露。【金デヴ愚連隊】次鋒の板橋ザンギエフ選手(ザンギエフ)を見事に捌き切って撃破すると、残るアンドウ選手、XIAOHAI選手、金デヴ選手の3名を全員打ち破る偉業を達成して決着。
第7回TOPANGAチャリティーカップは【TOPANGA】の優勝となった。
トーナメント終了後には日本赤十字社東京都支部の松田氏が挨拶。手に汗を握る闘いを参加者たちと共有できたことが光栄という思いと、多額の寄付や献血に対し感謝の意をコメントした。
続いて、本イベント主催のトパンガ代表取締役・豊田氏より挨拶。チャリティカップは年々規模が大きくなり、今回は多くのボランティアや企業の協力のおかげで無事に完了できたとコメント。「また参加したい」と言ってくれた参加者のためにも来年に第8回を実施するので、次回も多くの方の参加を待っていると語り、イベントを締めくくった。