2017年10月19日より発売が開始されたプレイステーション4用ソフト『巨影都市』。ここで、本作を遊ぶ前に知っておくとより『巨影都市』を楽しめる情報を紹介していこう。第1回は、“巨影”たちの出典に関してまとめて紹介。

 2017年10月19日に発売が予定されているプレイステーション4用ソフト『巨影都市』。本作には、ゲームのプレイヤーたちにとっては馴染みのある巨大ヒーローや怪獣といった“巨影”たちが多数登場するが、ゲームのストーリー的にはどの“巨影”も初出の未確認巨大生命体or巨大物体といった形で描かれている。『巨影都市』の主人公は、“巨影”たちではなく、偶然その場に居合わせただけの通行人や群衆といった、いわゆる“モブキャラクター”となっているため、ゲーム中でこれら“巨影”たちについて深く語られることはないのだ。
 ただ、“巨影”たちの知識を持っているか、そうでないかによって、ゲームプレイ時の感情移入度は大きく異なってくるはず。そこで、この『巨影都市』に登場する各“巨影”たちの出典情報やデータについて紹介していこう。

光の国からやってきた正義の巨人
ウルトラマン
 1966年に放送が開始された空想特撮シリーズ『ウルトラマン』に登場する光の巨人。以降、『ウルトラマン』を皮切りに『ウルトラセブン』、『ウルトラマンティガ』など、つぎつぎとシリーズ作のテレビ放映、映画化などを展開。最新作としては、M78星雲・光の国出身の悪に墜ちた黒き巨人、ウルトラマンベリアルの息子を主人公にした『ウルトラマンジード』が、2017年7月よりテレビ東京系にて毎週土曜日朝9時から好評放送中。
 ウルトラマンは、M78星雲・光の国出身の宇宙警備隊員。逃亡中の宇宙怪獣を追って地球にやってきたところ、科学特捜隊のハヤタ隊員が乗り込むビートルと誤って衝突し、命を奪ってしまう。責任を感じたウルトラマンは、ハヤタ隊員に自分の命を分け与えて、地球の平和を守るための活動を行うことになる。通常はハヤタ隊員として活動しながらも、窮地に陥った際は返信道具のベータカプセルを使い、光の巨人・ウルトラマンに変身。地球に攻め込んでくる数々の宇宙怪獣から、人類を守るための戦いを行っていく。

身長:40メートル 体重:3万5000トン
身長40メートルと巨大ながらもその動きは機敏で、音速を超える速度で飛行することもできるうえ、スペシウム光線やウルトラスラッシュといった必殺技も多数備えており、高い戦闘能力を備えているものの、光のエネルギーを得られるM78星雲・光の国とは異なり、地球上ではおよそ3分間程度しか活動することができない。活動時間の限界に近づくと、胸のカラータイマーが赤く点滅を始め、徐々に力が衰えていくといった弱点も持ち合わせている。

円谷ステーション - ウルトラマン、円谷プロ公式サイト
https://m-78.jp/

超音速で飛行し、脅威に立ち向かう守護神怪獣
ガメラ
 大映が1965年に制作・公開した特撮映画に登場する怪獣。昭和時代には8作が、平成時代には4作の映画化作品が作られているほか、2015年には生誕50周年記念映像作品として、石井克人監督による『GAMERA』の新作映像も公開されている。
 ガメラは、1億5000万年も昔から生きてきた、巨大な亀の姿をした古代怪獣。長らく眠りについており、環礁として漂流していたが、地球の環境変化によって覚醒した飛行怪獣ギャオスの目覚めとともに覚醒。以降、人類に脅威を与えるギャオスや、宇宙生物レギオンと、激しい死闘を繰り広げることになる。その生態や出生は人類にとって謎に包まれていたが、その正体は地球を守るために古代アトランティス人が作り出した、生体兵器とされている。

身長:80メートル 体重:120トン
強靱な生命力を持っているうえ、亀のように甲羅に手足を収め、その手足があった場所から火炎を放射してUFOのように飛行することもできる。また、口から高出力の火炎を吐きだして攻撃に用いることも可能。数多くの死闘で、瀕死の状況に陥りながらも、ガメラを求める人々の祈りによって幾度となく復活。結果的に人類の危機を何度も救うなど、守護神怪獣として崇められる存在になっていった。

ガメラ生誕50周年記念特別サイト
http://gamera-50th.jp/

何者にも屈しない最強・最凶の怪獣王
ゴジラ
 1954年、東宝映画が制作した架空の怪獣映画に登場する怪獣。第1作の『ゴジラ』を皮切りに、『モスラ対ゴジラ』、『三大怪獣 地球最大の決戦』など、多くのシリーズ作品が作られることに。昭和時代で16作、平成時代で15作品(うち2作品はハリウッド版)を制作。2017年11月17日には、シリーズ初のアニメーション映画となる『GODZILLA 怪獣惑星』が公開を控えている。
 人類が行った水爆実験によって生み出された生物とされており、その姿は巨大な爬虫類か恐竜を思わせながらも、2足歩行形態で活動するため、かなりの巨体の持ち主。固まった溶岩のようにゴツゴツとした硬質な表皮は、あらゆる攻撃を寄せ付けぬほど強固なもので、尻尾を使った格闘のほか、口からは強大な破壊力を持つ放射火炎を吐き出すなど、攻守ともに隙のない生命体。そのため、人類と敵対した場合にはとてつもなく恐ろしい存在になるが、人類を危機に陥れる怪獣が登場した場合には、これ以上ない頼れる存在になることも。

身長:100メートル 体重:60000トン
その巨躯と重量から、行動する際の動きは機敏ではなくゆったりとしたものだが、目の前に立ち塞がるものは敵であれ建造物であれ、如何なるものでも排除する力強さを持っている。ゴジラ最大の決め技ともされる放射熱線は、口部からだけでなく、状況によっては体内から放出することも。放射熱線を発する際には、準備段階として背びれが青白く光る様子を見て取ることもできる。

アニメーション映画『GODZILLA 怪獣惑星』OFFICIAL SITE
http://godzilla-anime.com/

人類の未来を賭けて始動する汎用ヒト型決戦兵器
エヴァンゲリオン
 1995~1996年にテレビ放映されたSFアニメ作品に登場する、巨大なヒト型決戦兵器。
 大規模災害“セカンドインパクト”が起きたあとの世界を舞台に、人類に脅威を与える謎の生命体“使徒”と、その殲滅を主任務とする特務機関“NERV(ネルフ)”との対決を主軸にストーリーが描かれる。時代性を捉えたキャラクター造形や、ミステリアスで奥深いストーリーによって、若者を中心に幅広い年代の男女の支持を獲得、社会現象を巻き起こした。2007年には物語を再構築した『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズが開始。これまでに『序』、『破』、『Q』の3作が公開されており、いずれも大きなヒットとなっている。現在、シリーズ最終作となる『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の制作が進行中。

身長:80メートル 体重:??
来たる“使徒”の襲来に備え、人類が持てる技術を結集して作り上げた巨大なヒト型兵器。パイロットは特殊な条件のもとに選ばれた14歳の少年少女に限られる。“使徒”に立ち向かえる唯一の兵器だが、時としてパイロットの意思と無関係に暴走するなど、謎に包まれた部分も多い。人間同様、銃火器や刀剣類を利用できるほか、A.T.フィールドと呼ばれる防御壁を展開することで、強靱な防御力も有している。

エヴァンゲリオン公式サイト
http://www.evangelion.co.jp/

市民の安全と平和を守る警視庁のレイバー
イングラム
 1980年代末〜1990年代にかけて、コミック、アニメなどのマルチメディア展開で話題を集めた近未来SFアクション作品に登場する、歩行式の作業機械“レイバー”(多足歩行式大型マニュピレーター)の警察車両の総称。人型に進化するなど汎用性を持った重機・レイバーによる犯罪抑止や対処のため、警視庁に新たに設置された特科車両二課中隊の活躍を中心にストーリーが描かれており、マンガ、テレビアニメ、劇場版アニメ、小説など多方面で展開。
 2014年〜2015年には実写版プロジェクト展開が行われたほか、2016年には14年ぶりとなる新作アニメ『機動警察パトレイバーREBOOT』が公開されるなど、登場から30年を経ても変わらぬ人気を見せている。

身長:8.02メートル 体重:6.00トン
機動警察の名の通り、警視庁の管下におかれるレイバーということで、パトカーと同じように白と黒のカラーリングが施されており、パトランプも装備。特殊車両ということで、自動車と同様のナンバープレートも装着されている。対レイバー用に、電磁警棒やハンドリボルバーカノン(37ミリ口径の巨大サイズのハンドガン)といった武器類も所持しているが、実在の警察官同様に無闇な交戦や発砲は禁じられており、発砲時も威嚇射撃といった行動が求められるなど、法規的な制限が多く求められる。

パトレイバー オフィシャルWEBサイト
https://www.bandaivisual.co.jp/patweb/

実際にそれぞれの“巨影”ってどのくらい大きいの?

 ここまで紹介してきたように、この『巨影都市』には『ウルトラマン』、『ガメラ』、『ゴジラ』、『新世紀エヴァンゲリオン』、『機動警察パトレイバー』の5つのシリーズ作品に登場する“巨影”たちが登場する。それぞれの“巨影”たちはどのくらいの大きさなのか。その大きさを検証してみよう。

 まずは最大級の大きさを誇る“ゴジラ”で100メートルサイズとなっているが、これは高層ビルでみると33階建て程度の高さに相当。“ゴジラ”は足のサイズも巨大で、なおかつ尻尾も長いため、街中をただ歩かれるだけで相当の被害が出るに違いない(1989年公開の『ゴジラvsビオランテ』時のゴジラが身長80メートルで、このときの足のサイズが15.4メートルとなっているので、100メートルゴジラだと、もう少し大きいものと想定される)。
 “ガメラ”と“エヴァンゲリオン”はともに80メートル(“ガメラ”は『ガメラ 大怪獣空中決戦』、“エヴァンゲリオン”は新劇場版でのサイズ)と、同じ身長となっているが、その身体の太さから受ける印象は大きく異なるはず。人間サイズから見れば、“ゴジラ”も“ガメラ”も単体で見る限り、それほど大きな違いは感じないだろう。対する“エヴァンゲリオン”は、“ゴジラ”、“ガメラ”の2体よりもずっと線が細く、巨大ではあるものの、至近距離で見なければそれほど大きく感じないのではないだろうか。

 巨大ヒーローの先駆けとして活躍する“ウルトラマン”も相当な大きさだと思いがちだが、他の巨影と較べてみると意外と控えめなサイズとなっている(身長40メートルで、10階建てのビルに相当)。ただし、“ウルトラヒーロー”はヒーローによってはミクロサイズから巨大サイズまで自由に可変できる能力を備えているので、もしかするとほかの“巨影”たちに肩を並べるくらいのサイズになることができるかもしれない。そこまでならずとも、宇宙警備隊としての訓練と数々の怪獣たちと闘うことで培ってきた格闘センスと多彩な必殺技で、対等以上に闘うことはできるだろう。

 重機が発展し、2足歩行化したという設定の警視庁のレイバー“イングラム1号機”は身長が8.02メートルと、現実的なサイズ。これは、4トントラックの全長程度の大きさで、ビルでも3階程度になる。先に紹介してきた“巨影”たちと比べるとかなり小さく感じてしまうが、反対に見慣れている工業製品的な外観と、接する距離が他の“巨影”たちよりも近いことから、やはり大きく感じるに違いない。

 ただ、巨大物の大きさは比較対象物の存在によっても大きく異なってくる。たとえば、月の大きさ自体は変わらないものの、地表に近い位置でビル群と比較できる位置にある月と、頭上高くに浮かび上がっている月の大きさでは、だいぶ違って見えるように、近くに見慣れたビルがあれば大きく感じるだろうし、反対に何もない広場にいる場合は、数値ほどは大きく感じないという視差が発生する。『巨影都市』に出現する“巨影”たちは、都市部で至近距離に出現するため、登場人物たちにとっては、かなりの巨大物に感じられることだろう。

 ちなみに、現実世界で“ゴジラ”に近いものというと、茨城県にある牛久大仏(像の高さが100メートル、台座も入れると120メートル)があげられる。東京の渋谷109のビルの高さが約50メートルなので、こちらはウルトラマンより少し大きいくらいだ。
 ただし、牛久大仏も渋谷109も、それ自体が動くことは決してない。『巨影都市』では、これらに匹敵するサイズの巨大物が動き、暴れ回るというのだから、その世界の住人たちにとってはたまったものではないはずだ。