2017年10月15日、スクウェア・エニックスのストラテジックシューター『フィギュアヘッズ』の賞金制公式大会“WOCT 2017 Season1 for PS4”が行われた。ここでは同日に東京・池袋のTHEATER CAFE & DINING STORIAで開かれた、パブリックビューイングの模様をお届けする。
今大会は、7月から行われていたシード予算クランマッチやオンライン予選トーナメントを勝ち抜いてきた2チームがオフラインで激突する決勝戦。決勝会場には初代PS4版『フィギュアヘッズ』最強クランの座を賭けて戦う、“KLAUE(クラウエ)”と“チームとらおれ”と中継用のカメラのみが入り、観客は配信もしくはSTORIAで行われるパブリックビューイングで観戦するという形式で実施された。
1試合目のHighwayマップでの戦いは、序盤の出会い頭の戦闘でKLAUEが2機、ちーむとらおれが1機撃破されるも、その後はお互いが僚機と遮蔽物を活かした手堅い立ち回りで一進一退の攻防が続く。試合が動いたのは残り時間が8分に差しかかったころ。KLAUEのスナイパーがチームトラオレの先攻したアタッカーをふたり倒すと拠点の奪い合いで一気に優位に立ち、残り6分30秒ごろにチームとらおれのコア攻撃に成功。そのままプレイヤーどうしの撃ち合いでも競り勝ち、KLAUEが1本先取した。
2試合目のMountainは「中央の山(高地)を取った方が大幅に有利になる」という小澤氏の解説通りの展開に。開始から2分ほどで山を制圧したチームとらおれが、そのままマップ内の主要な施設を押さえることにも成功し、つねに試合の主導権を握ったまま勝利。開始直後の速攻と、リードを奪ってからの手堅い立ち回り(試合終了1分前には中央を捨ててタレット周辺に集結してKLAUEのカウンターを阻止)を使い分けた、チームとらおれのゲームメイクが光る試合になった。
1勝1敗のイーブンで迎えた第3試合、Twilight Townでの戦いは、先ほどの試合とは打って変わって両チームともレーダーを設置しつつ手堅くライン上げを狙う持久戦のような形で進行。試合時間残り4分ごろまでは火力に特化したへヴィアサルトを複数擁するチームとらおれがやや有利で進んでいたが、残り3分ごろにKLAUEの機動力を活かした拠点の“裏取り”が成功。さらにこのチャンスをへヴィアサルト部隊を挟撃することにもつなげ、撃破スコアでもKLAUEがチームとらおれを逆転。最終的には4機の撃破差をつけ、KLAUEが優勝に王手をかけた。
短い休憩を挟んで行われた第4試合、『フィギュアヘッズ』の中でもスタンダードで人気の高いマップ、The 1st Yardでの戦いは、これまでの3試合とは打って変わった派手な展開に。開始早々にチームとらおれがKLAUEの面々の僚機を即座に撃破すると、そのまま全施設を占拠。勢いに乗ったチームとらおれはメンバーの大半がKLAUEのコアまでたどり着き、複数人でコアを攻撃。この電光石火の攻めにより、チームとらおれは500ポイント近くのリードを獲得する。圧倒的なリードを奪ったチームとらおれだが、この試合ではラインの維持ではなくさらなる攻勢を選択。KLAUEにラインを立て直す時間を与えずに再度コアへ殺到し、2度目のコア攻撃でKLAUEのポイントを全て奪取。約4分50秒で勝負を決める鮮やかな速攻で、2勝2敗のイーブンに持ちこんだ。
第4試合の興奮が冷めやらぬ中で行われた最終試合、Ghost Town戦で先制したのはKLAUE。先ほどの敗戦の影響を感じさせない動きでチームとらおれの先行する軽量機を撃破し、試合を優位に進める。しかし時間が進むにつれ試合の主導権はチームとらおれに移行。重量級の機体でじりじりラインを上げるチームとらおれに僚機を壊滅させられると、KLAUEはたまらず後退。統制された動きのおかげで自陣コア付近で踏みとどまるも、チームとらおれの猛攻を完全に防ぐことは叶わず、残り時間7分ほどのところでコアへの攻撃を許してしまう。逆転を狙うにはコア攻撃を決めるしかないKLAUEは機動力の高いエンジニアを駆るツクボウシ選手を軸にした速攻で反撃するも、チームとらおれのコアまでたどり着くにはいたらず。守りに意識を切り替えたチームとらおれがKLAUEの猛攻をしのぎ切り、PS4版『フィギュアヘッズ』の頂点に立った。