2017年9月7日に配信がスタートした、プレイステーション4版『ハッピーダンジョン』。その魅力をお届けする。

基本無料の本格派アクションRPGが登場!

 2017年9月7日、トイロジックよりプレイステーション4用アクションRPG『ハッピーダンジョン』が配信された。本作は2016年にXbox Oneで初リリースされ、この度満を持してプレイステーション4版が配信されることになった。どのような仕上がりになっているのか、その魅力をお伝えしよう。

 まずは『ハッピーダンジョン』のゲーム概要から紹介しよう。本作は2012年にXbox 360でリリースされた『Happy Wars(ハッピーウォーズ)』の流れを組む作品だ。ただし続編というわけではなく、『Happy Wars(ハッピーウォーズ)』が対戦メインだったのに対して、本作では協力プレイがメインのデザインとなっている。

本作はフィールド探索タイプのアクションRPG。オンラインやオフラインの画面分割で、最大4人での協力プレイが楽しめる。

 最大の特徴は基本プレイ無料でゲームが楽しめるというスタイルで、そのまま最後まで遊び続けることも可能。何より嬉しいのは、PS Plusに加入していなくても、オンラインプレイを満喫できることだろう。ネットに接続したプレイステーション4さえ所持していれば、文字通り無料で遊べてしまう。ちなみに課金要素もあり、装備のガチャや所持アイテム数の拡大などが有料になっている。

 本作の主人公は、空の島から落ちてきた戦士。リリ姫というお姫様に助けられるが、その直後リリ姫はゴブリンに連れ去られてしまう。話の流れでホワイトラゴン騎士団に入団した主人公は、人々の相談や騎士団の任務などをこなしながら、リリ姫救出を目指す……というストーリーだ。

空に浮かぶ島からうっかり落ちてしまった人が主人公。通りがかったリリ姫に助けられるが、直後にリリ姫はゴブリンにさらわれてしまう。

装備を通じてキャラクターを強化せよ!

 キャラクターは、戦士、僧侶、魔法使いの3つのクラスから選択して戦える。それぞれ基本的な性能のみならず、使用できるスキルも異なるため、クラスを変えるだけでまったく違ったバトルを楽しめるのだ。

 戦士は近接攻撃に長けたクラス。通常攻撃が強力なだけでなく、重い防具を装備できるため守備力も高い。スキルは攻撃関係が多く、前線でガンガン暴れるタイプのアタッカーだ。

 僧侶は回復のスキルが使えるクラス。個人だけでなく、範囲回復も可能なため、マルチプレイで大きく役立つ。さらにダメージを一定量吸収するバリア、移動速度を上げる強化スキルなど、強化系のスキルも充実している。意外と近接戦闘もそこそこ得意なので、オールラウンドに戦えるクラスだ。

 魔法使いは遠距離攻撃に特化したクラス。さまざまな属性の魔法攻撃で、敵に近づかずに大ダメージを与えられる。範囲攻撃も可能なため殲滅力は非常に高い。ただし防具は軽いものしか装備できず、装甲は紙レベル。近接攻撃も一応可能だが、相手の攻撃を受けると一瞬でピンチになるため、近接戦闘は避けたほうが無難だ。

キャラクターのクラスや装備は、装備セット編集で行える。装備セットは3つまで記録しておくことが可能で、セット枠を有料で増やすことも可能。
キャラクターの外見もカスタマイズ可能。なんとなくとぼけた感じの可愛らしいデザインは、本作の大きな魅力。

 オンラインゲームであれば、最初の職業を選ぶのに、かなり頭を悩ませるもの。だが本作では、クラスの切り替えはいつでも可能で、レベルも共通しているため、なんとなくで選んでしまってオーケー。「今日はガッツリ戦いたいから戦士!」なんて、その日その時の気分でクラスを変えても問題なし。このあたりのフレキシブルさは嬉しいポイントだ。

 またキャラクターの能力は、クラスだけでなく装備にも大きく左右される。ゲーム中、敵を倒したときに装備やアイテムがドロップするが、よいアイテムをゲットできるかは運次第。各装備にはレアリティが存在しており、当然のことレア度が高いほど性能は高いため、よい装備を求めてダンジョンに潜り続けるという、ハック&スラッシュ的な遊びかたが楽しめるわけだ。

敵を倒すと、アイテムや装備をドロップすることがある。いい装備が出るかどうかはお楽しみ。
経験値や装備は、クエストクリアー時に入手できる。ゲームオーバーになると、道中で入手したアイテムはすべて失われてしまう。

 また装備の強化も熱い。各装備にはレベルが存在しており、鍛冶屋で素材アイテムを合成することでレベルアップし、能力を向上させられる。キャラクターだけでなく、装備を強化していく楽しさも味わえるわけだ。

 さらに、装備に“バフ”を付けることも可能だ。これは装備に付与される特殊能力で、“最大HPアップ”や“攻撃力アップ”など多彩な種類が存在する。バフは装備に固定されたものが多いが、一部のバフは取り外すことができ、バフのスロットが空いている装備に付け替えることができる。装備とバフの組み合わせで強化していく楽しさも味わえるわけだ。

いらない装備を素材にしてレベルアップさせることが可能。レベルが上がれば、装備の能力が強化される。
この写真の“びびり確率ダウン”のように、装備には特殊効果“バフ”がついていることがある。バフの背景が肌色のものは、取り外してほかの装備に付け替えられる。

 さて実際のバトルだが、□ボタンで通常攻撃、△、○、×ボタンで対応スキルの発動となっている。そのほかダッシュや盾のかまえ、平行移動といった特殊アクションも使用できる。

 敵は後ろから攻撃すると大ダメージを与えられるため、相手の背後を狙うのが基本戦略。またスキルをうまく活用するのもポイントだが、スキルは使用するのにAPというポイントを消費するため、乱発は難しい。ここぞ、というタイミングで使用し、あとは通常攻撃でAPが回復する時間を稼ぐ、なんて戦略的な戦いかたを楽しめるのだ。ただアクションRPGなので、主人公をガンガンに強化すれば、圧倒的な力で蹴散らしていくバトルも堪能できる。

 また属性もバトルに大きな影響を及ぼす。敵の弱点を突く属性で攻撃できれば、より大ダメージを与えられて戦闘を有利に展開できる。クエストごとに装備を調えて挑みたいが、クエストによってはマップ上にあるギミックを攻撃することで、自身の属性を一時的に変えられるため、こちらを活用して戦うといいだろう。

マップにあるこんなオブジェクトを攻撃すると、プレイヤーの攻撃属性を一時的に切り替えられる。
たとえば炎属性の敵は、氷属性で攻撃すると大ダメージを与えられる。ゲームに慣れてきたら、属性にも意識して戦うと楽しい。

たっぷり楽しめるふたつのゲームモード

 本作にはふたつのゲームモードが用意されている。ひとつめの“ストーリークエスト”は、クエスト形式でバトルを楽しみつつ、ストーリーを進めていくゲームモード。盗まれたクッキーの奪還といった人々の依頼や、リリ姫の捜索など、さまざまな依頼をバトルで解決していく。クエストをクリアーするとつぎのクエストが解禁されるので、順を追って物語を楽しんでいくというスタイルになる。

ストーリークエストは、各クエストを受注してバトルに向かう流れ。ちょっと笑える、おちゃらけた物語が展開する。

 さて、このようにゲームを進めていくと、もうひとつのゲームモードである“ムゲンダンジョン”がアンロックされる。こちらはストーリークエストとは関係なく、複数層で構成されるダンジョンをどこまで進めるかにチャレンジするモードだ。

 このモードでは、各階にある階段までたどり着くとつぎの階へ行ける。ただし各階には多数の敵が待ち受けており、特定の階ではボスも出現する。ボリュームが多いためプレイ時間も長いが、そのぶん入手できるアイテムの数も多く、また経験値もたくさん稼げるモードだ。

 ただし、難度はかなり高い。筆者はレベル11になったので、試しにソロで最初の“ムゲンダンジョン”へ行ってみたところ、道中はなんとか進めていくことができたが最初のボスであるB10のオーガに大苦戦。オーガは攻撃力が非常に高く、魔法使いで挑んだときは数回の攻撃を受けただけで倒されてしまった。かといって僧侶で挑んでも、強力な攻撃で吹き飛ばされ、落下による転落死で撃沈。3~4度挑戦してみたが、けっきょく倒すことはできなかった。筆者が挑むには、まだ早かったようだ。

ストーリークエストを一定まで進めると、ムゲンダンジョンが解禁。最初の階層をクリアーすると、つぎの階層が遊べるようになる。
ムゲンダンジョンはストーリークエストよりも難度が高い。最初の階層は推奨レベル8だが、11、12レベルで挑んでもあえなく撃沈……。

 というわけで本作を楽しんている最中の筆者であるが、バトルは相当に手応えがある。単に連打だけで進めるわけではなく、位置取りをしっかり考え、敵の急な攻撃を緊急回避でかわすなど、アクション要素もしっかり楽しめる作りになっている。またスキルも豊富で、新たなスキルを覚えるたびに、新しい戦いかたを試したくなるのもポイント。成長するごとに、バトルの奥深さがどんどんわかってくるタイプのゲームに仕上がっている。

 加えて装備の強化も熱い。レア度の高い装備を求めてバトルをくり返すのはハック&スラッシュに似たスタイルだし、さらに装備のレベルを上げて強化していくのは昨今のソーシャルゲームに近い感覚。いろいろなトレンドを取り入れて、うまくまとめているように感じた。

 またくり返しになるが、基本無料で遊べるのもポイント。ただし、キャラクターや装備をしっかり強化しないと、バトルは序盤からきびしいため、バランス的にはそんなにお手軽ではないとの印象だ。コツコツとプレイを重ねて少しずつ強化していく楽しさは、バッチリ味わえる作りになっている。今回は詳しく紹介できなかったが、装備の覚醒やレベル50以上のキャラクターが行える昇進など、やり込み要素はかなり膨大。かなりの長期間遊べる作りになっている。

 ただし、マルチプレイがやや不安定なことは不満に感じた。問題なく遊べることのほうが多いのだが、まれに画面表示がコマ送りになってしまうことがあった。いっしょにプレイした人と回線の相性が悪かったのであろうか。難しいと思うが、改善を期待したい事項である。

 最後に、課金要素にも触れておこう。本作では、ハッピージュエルという宝石を購入し、それを消費してさまざまなものを購入できるスタイルになっている。大きなものは、装備がランダムで入手できるハッピーカード。簡単に言えば装備ガチャで、ダンジョンに何度も潜らずとも、レアな装備をゲットできる(チャンスが高くなる)というものだ。

 そのほかにも、キャラクターの装備セットを保存できる数や、所持できるアイテム数を有料で増やすことが可能だ。とくに、装備はガンガンドロップするのですぐにいっぱいになってしまう。ハッピージュエルはクエストクリアーなどでも少しもらえるため、まずはこちらを拡張すると、グッと遊びやすくなるかもしれない。

ハッピーカードからは、一定以上のレア装備をゲットできる。
アイテム所持数やキャラスロット数も増やすことができる。

 というわけで、気軽に始められるが、奥はかなり深いアクションRPGの本作。基本無料で遊べるのはとても大きいし、ソーシャルゲームでよくあるスタミナ性でもないため、プレイの待ち時間が存在しないのは嬉しい。アクションRPGが好きな人は、まずは気軽に始めてみてはいかがだろうか。