2017年5月20日~21日にかけて、東京都秋葉原にて対戦格闘ゲーム複数タイトルの大型大会“賽”が実施された。本稿では『ザ・キング・オブ・ファイターズXIV』(以下、『KOF XIV』)を中心に、サイドトーナメントをリポートする。
賽とは、EVOJAPANが主催する、6種類の対戦格闘ゲームを競技種目とする大型大会。2018年1月に開催が予定されているEVOJAPAN本番に向けてのテスト大会の位置付けのイベントだ。会場となったのはアキバ・スクエア/UDX GALLERY NEXT。当日の現地にはタイトルごとにプレイステーション4版、アーケード版、Wii U版の対戦台が数多く設置され、2日間をかけてトーナメントが争われた。競技種目は以下の通りだ。
・メイントーナメント
『鉄拳7 FATED RETRIBUTION』
『GUILTY GEAR Xrd REV 2』
『大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U』
・サイドトーナメント
『ブレイブルーセントラルフィクション』
『ザ・キング・オブ・ファイターズXIV』
『DEAD OR ALIVE 5 Last Round』
サイドトーナメントの3タイトルは初日のみで予選から決勝までが完結する1DAYトーナメント。各タイトルに1ホールの会場が用意され、それぞれ20日の午前から予選トーナメントがスタート。日中にトーナメントを進行し、メインホールの大型ステージで試合を行う上位メンバーが争われた。
『KOF XIV』会場
『KOF XIV』部門会場。トーナメント後には女性優先台が設置され、大会とともに野試合も積極的に楽しまれた。
『DEAD OR ALIVE 5 Last Round』会場
こちらの会場ではコスプレイヤーさんのふたりが受付を担当。出場選手の中にも個性的な装いのプレイヤーが目立っており、勝負は真剣ながらとても華やかな会場となっていた。
『ブレイブルーセントラルフィクション』会場
“初日のメインタイトル”と言われた本部門は100人以上の選手が来場。現地ではトーナメントや野試合と共に、『アンダーナイトインヴァース』の家庭用最速体験会が実施された。
『KOF XIV』部門の優勝に輝いたのは?
『KOF XIV』部門のレギュレーションは2試合先取制のシングル戦、敗者復活アリのダブルイリミネーショントーナメントを採用。総勢75名の選手が出場し、日中のトーナメント進行にてウィナーズのふたりとルーザーズのひとりを選出した。以下がそのメンバーだ。
大御所選手(ビリー、大門、むいむい) ウィナーズ
こうこう選手(京、庵、紅丸) ウィナーズ
ひさ選手(京、庵、紅丸) ルーザーズ
上位3名によるウィナーズファイナル、ルーザーズファイナル、グランドファイナルは会場をメイン会場に移し、ステージ上にて争われた。
・ウィナーズファイナル 大御所選手vs.こうこう選手
こうこう選手が1試合を先取すると、2試合目もその流れが継続。先鋒・紅丸が大将・大門を瀕死まで追い詰め、最後は京がきっちりトドメを刺して決着。こうこう先取がグランドファイナルへ進出する。
・ルーザーズファイナル 大御所選手vs.ひさ選手
1試合目は大門対庵の大将対決を制したひさ選手が勝利。2試合目も同カードの大将対決までもつれこむ接戦となる。終盤、大門が大ダメージコンボを決めて庵を画面端に追い詰めるものの、ガードで粘った庵が渾身の立ちDをヒットさせる。そこからのコンボをミス無く決め、ひさ選手の粘り勝ちとなる。
・グランドファイナル こうこう選手vs.ひさ選手
本部門最後の組み合わせは、ふたりとも京、庵、紅丸を使う同キャラ戦となった。1試合目はひさ選手が勝利してリセットにリーチをかけるが、2試合目はこうこう選手が屑風をバックステップで避けて最大反撃を叩き込むテクニックを見せて取り返す。3試合目はこうこう選手の中堅・京が好調。ひさ選手の大将・庵を引きずり出し、庵のコンボミスのスキを見逃さずに反撃を決めると、続く起き攻めから中段がヒット。そこからゲージを使った大ダメージコンボを決め、最後は大蛇薙でフィニッシュ。
以上の結果、賽の『KOF XIV』部門はこうこう選手が優勝に輝いた。
トーナメント結果
『DEAD OR ALIVE 5 Last Round』結果
優勝 ジャワカレーアキラ/JC Akira(アキラ)
準優勝 ライナーバック(舞)
3位 コブン(ハヤテ)
4位 たにい(ザック)
『ブレイブルーセントラルフィクション』結果
優勝 フェンリっち(ジン)
準優勝 りゅうせい(カルル)
3位 ろにった(Es)
4位 ふっくー(バング)