2017年5月20日(土)、都内某所で『傷物語VR』の視聴イベントが開催された。6分ほどの時間に凝縮された、新しい映像体験の模様をレポートする。

●映画『傷物語』の名シーンが新たなコンテンツとして登場!

 カヤックとソニー・インタラクティブエンタテインメントジャパンアジア(以下、SIEJA)、アニプレックスの三社が共同開発した最新の映像コンテンツ『傷物語VR』。プレイステーション VR(以下、PS VR)での新しい映像体験を作る取り組みの第一歩として生み出された本コンテンツの体験会が、2017年5月20日(土)に開催され、抽選で選ばれたファンたちが参加した。

 本コンテンツは、『傷物語』の映画全3部作の完結&ブルーレイ/DVDの発売を記念して作られたものでもあり、物語の主要人物であるキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードといっしょに、映画『傷物語』を振り返る内容になっている。

▲案内役を務める吸血鬼のキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード。

 だが、本コンテンツはたんなる振り返りではない。対象物に映像を投影することで新たな体験をもたらす表現手法、“プロジェクションマッピング”をVRに用いた、“超立体空間 VRプロジェクションマッピング”での演出となり、新しい映像体験が楽しめるのだ。ここからは、記事担当ライターによる『傷物語VR』の体験リポートをお届けしよう。

●シーンに合わせて追求された新たな映像の見せかた

 PS VRをかぶり、モーションコントローラーのPlayStation Moveを右手に持つと、準備は完了。最初に目に飛び込んできたのは、学習塾跡の教室だった。女の子の声に誘われて周囲を見渡すと、筆者の右隣にキスショットの姿が! 近い! 近いよ!! 急な登場と距離の近さに、思わず心拍数が上がってしまう。PS VRのコンテンツは何度もプレイしているが、カワイイ女の子が近くにいると、いまだにドキドキしてしまう。

▲筆者は大人の姿をしたキスショットが好きだった。だが、『傷物語VR』を視聴して、愛らしい子どもの姿にもメロメロ!

 キスショットに見惚れていると、彼女から机の上に置かれたリモコンを操作するように指示が出される。PlayStation Moveを使い、リモコンを手に取った後、黒板に向けてボタンを押すと、黒板に映画の映像が流れ始めた。

▲PlayStation Moveでリモコンを操作するシーン。

 映像はおもに、主人公・阿良々木暦と吸血鬼退治の専門家であるドラマツルギー、エピソード、ギロチンカッターたちとの戦闘シーンで構成されていた。ただ、その見せかたが本作ならでは! たとえばドラマツルギーと雨の中で戦うシーンでは、視聴者がいた場所が教室から外に変化し、映像は水たまりに映し出されるのだ。

▲水たまりに映画のワンシーンが。ここはレインコート姿のキスショットにも注目! マジ天使!!

 ほかにも、巨大な建物の窓や、空中を舞う図形に映像が映し出されるなど、未体験の映像表現が続く。エピソードが投げた巨大な十字架が、宙を舞うといった演出も迫力満点! 映像をより効果的に見せるために盛り込まれたアイデアや演出の数々に、グイグイと引き込まれた。

 会場を訪れたファンの方たちも、『傷物語VR』の世界をしっかりと堪能した様子。頭を動かして周囲を観察したり、映像に反応して体が動いたりする参加者たちの姿が印象的だった。

▲『傷物語VR』を体験するファンたち。

 多くのファンを魅了した『傷物語VR』は、どのようにして開発されたのか。近日中に、SIEJA制作技術責任者の秋山賢成氏と、カヤックのクリエイティブ・ディレクターである天野清之氏のインタビューを公開するので、お楽しみに!