突然だが、皆さんは大画面でゲームをプレイしたいと思ったことはあるだろうか? サッカーゲームやダンスゲーム、大人数でわいわい楽しむパーティーゲーム、ほかにもシネマティックなカットシーン満載のゲームを、100インチほどの大画面でプレイすることはどれだけ贅沢だろうか。ゲーマーならそんな夢を一度は持ったことがあるだろうが、大型テレビは高額で、置き場所に困ることも間違いないだろう。
しかし金額、場所の問題をクリアーしつつ、大画面でゲームをすることを可能とするものがある。それがプロジェクターだ。
今回、BenQから2016年12月20日に発売された、ゲームモード搭載&応答速度の高速化を実現したホームシアタープロジェクター“HT2150ST”を試すことができたので、実際どんなハードなのか実践も含めてお伝えしよう。
市場想定売価:12万5千円前後[税込]
“HT2150ST”は、1920×1080のフルハイビジョンの高解像度で映像を楽しめる、ホームシアタープロジェクター。投射面から近い距離でも大画面を映し出すことができる短焦点を採用しており、1.5mの投写距離で100型の大画面を映し出すことが可能だ。また、色再現性を高めたRGBRGBの6倍速カラーホイールを採用しているので、俗に言う“レインボーノイズ”(スクリーンに、映像にはない虹のようなカラフルな色がちらちらと見える現象)は実際に使ってみたところまったく見えなかった。
そして“HT2150ST”最大の特徴が、ゲームを快適にプレイできるゲームモードが新搭載されていることだ。このモードは、従来のプロジェクターよりも応答速度を高速化し、暗い画面やハイライトで見えにくい部分をくっきりと映すことに優れたDLP投影方式を採用して実現したもの。要するに、画面の書き換えが早いので、物体の動きが速いゲームでも残像感のない滑らかな映像を美しい映像で楽しめる、と言うことである。映画やスポーツ観戦はもとより、ゲームを快適に楽しめるのだ。
そのほかに、プレイステーション4やXbox Oneなどを接続するHDMI端子のほか、PC向けインターフェースのDVI、モバイル機器向けのインターフェースMHLに対応。さらに3D映像対応、SmartEco機能、10Wステレオスピーカー機能などが用意されている。
では実際、使ってみてどうなのかというと、「ホームシアターってこんなに簡単に楽しめるか!」と感じた次第。今回はプレイステーション4とPCの2種で接続してみたが、どちらもプロジェクターにHDMIを差し込むだけで、あっという間にプレイ環境ができあがる。先述したとおり、本製品にはチャンバー型スピーカーが2基内臓されているので、外部スピーカーは不要。音量もかなり幅があった(8人向け会議室で使ったところ、ボリューム2で丁度よい音量だった)ので、大きい部屋だって不自由しないだろう。普段テレビやモニターでプレイするのと変わりない環境で大丈夫だ。
もちろんプロジェクターを置くは必要だが、ご家庭にあるテーブルを使用して正面から投写するなり、天井からプロジェクターを吊り下げるスタイルもできる。台形補正機能(縦方向のみ)があるので、斜め方向からの投写も可能だ。