ガールズマーケットの第一人者と強力タッグ

 外国人向けイベント“MOSHI MOSHI NIPPON FESTIVAL2016”に先駆け、本日2016年11月25日に東京体育館にて行われたトークセッション“もしもしにっぽんシンポジウム”にて、『パックマン』新IP(知的財産)の発表会が開催。バンダイナムコエンターテインメント、アソビシステム、ツインプラネットの3社協業で、新たなターゲット層へ向けた新ブランド“PAC-STORE(パックストア)”を、ワールドワイドで展開することを発表した。

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 発表会には、モデレーターとしてツインプラネット 取締役副社長の福山正之氏、パネリストとしてバンダイナムコエンターテインメント常務取締役にしてチーフ『パックマン』オフィサーの浅沼誠氏、アソビシステム クリエイティブディレクターの赤阪勇介氏が登壇。『パックマン』の新たな試みが明らかになった。

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▲浅沼誠氏(左)、赤阪勇介氏(右)
▲福山正之氏

 昨年2015年に35周年を迎えた『パックマン』。日本発のゲームIPながら北米を中心とした海外での人気も高く、1980年代にアメリカでテレビアニメ化されたことを発端とした一大ムーブメントが巻き起こって以降、2000年代にブームが再燃。2013年に北米で3DCGアニメ『パックワールド』がオンエアされたほか、2015年には映画『ピクセル』が公開、またアブダビやインド、香港や中国といった地域でショッピングセンターなどを活用した施設・イベントが展開されている。35周年イヤーの昨年には、国内でさまざまな記念グッズやコラボ商品も展開された。

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 さらに今年2016年には、COACH、Anya Hindmarch、NICHOLAS KIRKWOODといったハイブランドも『パックマン』とのコラボレーションを展開(浅沼氏「悪い冗談かと思ったら本当でございました」)。他社発のIP展開に加えて、バンダイナムコエンターテインメントは2015年に立ち上げた自社での“カタログIPオープン化プロジェクト”を推進し、IPの認知拡大につながる取り組みを行っている。
 ちなみに近年はファッションブランドとゲームやアニメ、マンガのコラボレーションが積極的に行われており、LOUIS VUITTONの広告キャラクターに『ファイナルファンタジーXIII』のライトニングが起用されたことが記憶に新しい読者も多いだろう(関連記事はこちら)。

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 こういった背景を踏まえ、今回ガールズカルチャーに造詣の深いツインプラネット、アソビシステムを迎え、ガールズマーケットへ向けた新IP“PAC-STORE”が立ち上げられる運びとなった。赤坂氏によると、本IPは『パックマン』のゲームのなかの世界という位置づけになり、キャラクターが“PAC-STORE”というセレクトショップをオープンする、という物語になっているそう。デザインには『パックマン』が誕生した1980年代のレトロ感が色濃く表れており、それにSNS主流の現代要素を取り入れた展開が行われる予定だ。

 IP立ち上げにともない描かれたキャラクターは、赤坂氏の手によるオリジナル。おなじみのパックマンのほか、パックリトル、パックマリーという新キャラクターも誕生した。ゴーストのデザインも「ガールズ寄りのトレンディーな配色」(赤坂氏)に刷新されている。

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 発表会では赤坂氏の手掛けたグラフィックデザインも公開。赤坂氏によると「一貫して意識したのは、いままでの『パックマン』のゲーム観を一度排除して、グラフィカルに描くこと。全体のコンセプトは1990年代のアメリカレトロ。それをベースにしつつ、ガールズマーケットで培ったファッション性をミックスした」とのこと。Tシャツやパーカー、キャップ、ポーチなどのアイテムがすでにラインアップされており、これらは11月26日~27日に東京体育館で開催される“MOSHI MOSHI NIPPON FESTIVAL”にて先行展示・販売される。2017年1月下旬からは、バンダイナムコエンターテインメントのECサイト“LaLaBit Market(ララビットマーケット)”でも販売予定だ。

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▲PAC-STORE Tシャツ(4500円[税込])
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▲PAC-STORE ロングTシャツ(6000円[税込])
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▲PAC-STORE キャップ(4000円[税込])
▲PAC-STORE ポーチ(3000円[税込])
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▲PAC-STORE クラッチバッグ(3000円[税込])
▲PAC-STORE マグカップ(1500円[税込])

 商品の販売のみならず、イベントや他社ブランドとのコラボといった展開も視野に入れているという“PAC-STORE”。浅沼氏も「ツインプラネットとアソビシステム、この2社と協業することで、我々ではなしえなかった“カワイイ”キャラクターとデザインが誕生した。こういった取り組みをどんどん行い、ワールドワイドでいろいろな展開ができれば」と語った。

 なお“PAC-STORE”はアソビシステムがクリエイティブデザイン、ツインプラネットがマーケティングプロデュース、バンダイナムコエンターテインメントがライセンスアウトを担当。今後はイベント出展などを通じてIP認知の拡大を行い、ワールドワイドに展開していく方針だ。

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