『戦国大戦』を締めくくるファイナルイベントに、有名主君や声優陣が集結! “戦国大戦 感謝の宴”リポート

2016年11月23日に行われた、セガ・インタラクティブのアーケードカードゲーム『戦国大戦』シリーズのファン感謝イベント“戦国大戦 感謝の宴”をリポート。

 2016年11月23日、東京・有明TFTホール500にて、セガ・インタラクティブのアーケードカードゲーム『戦国大戦』シリーズのファン感謝イベント、“戦国大戦 感謝の宴”が開催された。この日発表された『戦国大戦』、12月稼動予定の『三国志大戦』の情報はこちらの記事で確認してもらうとして、ここでは当日行われたイベント内容を振り返っていく。

●3バージョンの筐体による対戦&トークでシリーズの歴史を振り返る

 今回のイベントは、2017年2月28日をもってネットワークサービスが終了する、『戦国大戦』を締めくくるために開かれたファン感謝祭。約6年の間バージョンアップを重ねて稼動し続けた『戦国大戦』の有名主君(プレイヤー)、数多くの武将を演じた声優陣がゲストに招かれ、さまざまな角度からシリーズの歴史を振り返った。

▲イベントのMCを務めたのは、過去に行われた多くの生放送、全国大会で解説を務めた花田勝氏主君(写真右)と、ゲーム内で多くの武将を演じ、ディープな『戦国大戦』プレイヤー(主君名:難ありかっ!)としても知られる、声優の三浦祥朗さん(写真中央)。

▲会場後方には歴代シリーズのポスター、通算1500枚を超える武将カードが展示されていた。

▲過去バージョンでの対戦を再現するため、この日はVer1.2、Ver2.2、そして現在稼動中のVer3.2と、3種類の筐体を用意。

 イベントは、Ver1.0~Ver1.2を振り返るトーク&対戦でスタート。初期『戦国大戦』を象徴する試合として流された、利家とまつ主君vs魔法のランプ主君のVer1.05A時の対戦が始まると、現在の『戦国大戦』と異なる試合の風景に、壇上+客席がざわついた。その中でも高統率の騎馬を使って敵を大きく弾くテクニック、“ドリブル”が映ると、出演者、来場者から、ちらほら笑い声や驚きの声が発生していた。続いて行われた魔法のランプ主君vs盈燈主君の試合(魔法のランプ主君が“八方破れの陣”の高火力を活かして勝利)でも、現在の『戦国大戦』の仕様にはない“自動槍撃”や、大筒のカウントをあえて進めない“カンカン”(大筒を占領したときの効果音が連続で流れる)などが起こると、会場全体が沸いていた。

▲いまよりゆったりしたゲームスピードを筆頭に、戦場中央の大筒を両軍が奪い合う駆け引き、足軽の兵力の多さ、鉄砲隊のリロードの仕様などなど、近年の『戦国大戦』とは大きく異なる仕様は、経験者にとっては懐かしく、シリーズに途中参戦したプレイヤーにとっては新鮮。

▲有名主君を交えたトークコーナーでは、当時の“壊れ計略”を挙げて懐かしんだり、第1回全国大会にまつわる花田勝氏&雲のジュウザ主君の恨み節(?)エピソードなどが披露され、観客の笑いを誘っていた。

 Ver2.0時代を振り返るコーナーには、真と偽主君、劉裕主君、仁義なき青井主君が登場。ここでのトークで盛り上がったのはシステムの違いよりも、Ver2.0の“七本槍デッキ”、Ver2.2稼動初期に猛威を奮った“北条早雲”など、バージョンアップによって移り変わっていった流行のデッキについて。また、ランキング上位に上がるほど1敗のリスク(ポイントの減少)が高まるといった“ランカーあるある”も話題に上った。

 筐体を使ったエキシビジョンマッチは、真と偽主君vs劉裕主君による第2回全国大会の再現(真と偽主君が当時と違う家宝を選んで差を縮めるも、勝敗の結果そのものは変わらず劉裕主君の勝利)のほか、現在は開発スタッフに回っている仁義なき青井主君と来場者が対決。仁義なき青井主君はSR前田利家ワラ(前田利家ひとりの槍撃で相手を壊滅させる)デッキ、R土居清良とSR明智光秀(鉄砲)の計略を組み合わせた“烈火無間デッキ”(鉄砲の火力がすさまじくアップする)といった、使いこなすのは難しいがハマると強いデッキを使用。1試合目は前田利家の強みをほぼ完璧に活かして快勝、2試合目は苦戦するも試合終盤に烈火の采配+無間射撃の計略コンボを発動。2戦とも仁義なき青井主君が勝利し、Ver2.0時代はトップ中のトッププレイヤーだったという貫禄を見せつけた。

▲デッキの持ち味を活かしつつ2連勝した仁義なき青井主君。どちらのデッキも猛威を奮った当時よりはマイルドになっているはずだが、型にハマった時の破壊力を体感できた。

 休憩を挟んで行われた第2部は、『戦国大戦』の名誉広報、にしじまん氏を“いかに早く落城させるか”を競う、“にしじまんタイムアタック”でスタート。しかし最初の刺客としてタイムアタックに挑んだ羽衣狐@京主君(現バージョンでこのとき全国主君ランキング2位)がまさかの失敗。続いて挑んだ来場者代表(全国15位の降魔ノ鈴主君)も、落城させるまでにはいたらず連続で失敗。まさかの達成者ゼロで終わるかと思われた事態を打開したのは、全国ランキング176位の来場者、たなゆ主君。にしじまんタイムアタックに特化したデッキ+攻城力の高いVer2.2を選んで対戦すると、これがハマってみごとに落城。コーナーの企画倒れの危機(?)を救った。

▲2勝1敗という戦前の予想を覆す好成績を残したにしじまん氏(写真中央)。全兵種の攻城力が控えめなうえ、矢倉の設置で防衛力を高められるVer3.2で挑んだ2主君はタイムアタックに失敗。しかしある意味この結果が、実力差があっても強引な開幕落城は難しいという、現バージョンのバランスのよさを示す結果にはなったかも(?)。

 続いて行われたのは『戦国大戦』で女性武将を演じた声優さんが作ったデッキを選んでトッププレイヤーが対決する、生放送でおなじみのコーナー“乙女軍師対決”。今回のデッキ作成者は古川小百合さんと五十嵐裕美さんで、プレイを担当するのは雲のジュウザ主君とHUNTER主君という組み合わせ。

▲古川小百合さん作成のデッキ。“共宴”をテーマに作られたデッキだが、選んだ織田信長と武田信玄は共宴計略を持っていないバージョンのカード。

▲五十嵐裕美さん作成のデッキ。こちらは“共宴”は可能だが、対応する武将が3枚入っている点が異色(通常は共宴計略を持つ武将ふたり+その他で組むのがセオリー)。

 これまでの乙女軍師対決といえば実戦で勝つのが難しいミラクルなデッキが生まれるのがお約束。しかし今回の五十嵐さんデッキが思いのほか実戦的だったため、会場の空気は五十嵐さんデッキを選んだHUNTER主君の圧勝では? という雰囲気に。しかし最終的に勝利したのは雲のジュウザ主君。信長&信玄の個々のスペックの高さとプレイヤースキルで、3人共宴武将がいるため狙った計略が出せなかったHUNTER主君を倒した。

 ボイスの宴(後述)を挟んで行われた最後の振り返りコーナーでは、関ヶ原の戦いから始まり現在稼動中の『日ノ本 一統への軍記』も含まれる、Ver3.0からVer3.2を総括。HUNTER主君、たつを主君、羽衣狐@京主君がステージに上がり、Ver3.0のベストバウト候補2試合、真と偽主君vs攻防一閃主君、(・ぺ)ノ主君(読みは“ぺ”)vsはやて軍団1主君を解説。トップランカーによる高度な“感想戦”が披露された。

 エキシビジョンマッチはたつを主君vs羽衣狐@京主君。両者ともに直近の全国大会“天下一統トーナメント”の際に使用したデッキを使って戦った。試合は万全の状態でSR真田幸村の采配計略を打ち、中~終盤での落城を狙うたつを主君に対し、SR島津豊久や宴池田せんの計略でたつを主君の足並みを乱す羽衣狐@京主君といった展開で進行。1度はたつお主君の下準備(真田丸設置)をつぶしてペースを握る羽衣狐@京主君だが、再度真田丸を設置して体勢を立て直したたつを主君が逆襲。羽衣狐@京主君もラスト10秒を切った最終盤での攻勢を通すも城ダメージの差を逆転させるには至らず、たつを主君が勝利を収めた。

●声優陣による“ボイスの宴”

 今回のイベントではトッププレイヤーによる対戦だけではなく、武将のボイスを担当した声優陣が『戦国大戦』の思い出を語る“ボイスの宴”も行われた。このコーナーに出演したのは岡野浩介さん(豊臣秀吉などを担当)、 弦徳さん(馬場信春など)、土谷麻貴さん(ねねなど)、野宮一範さん(浅井長政など)の4人。まず最初に発表されたのが、4人が演じた武将カードの枚数だ。

▲今回のゲスト4名が演じた武将の数がこちら。最も少ない土谷さんでも79武将という数を記録している。

▲ちなみに最も演じた武将が多いのは小野大輔さん。その数なんと139枚。

 トークの話題は演じたカードの枚数から始まり、収録の方法や演じ分けといった、いままで語られる機会のなかったテーマに移行。まず収録方法だが、1回で十数人を演じる場合、“熱血”、“クール”、“紳士”、“少年”、“魔人”といったように武将カードのイメージによって分類された台本が渡され、カテゴリーごとに演じていくとのこと。ただどのカテゴリーから演じていくかは「喉が終わる(酷使する)魔人系を最後に回す」(岡野さん)、「熱血系で喉を温めてからほかのをやる。少年と紳士は連続でやるとしんどい」(野宮さん)、「野宮さんと近くて、年寄りみたいな喉が温まるキャラからやりますね」(弦徳さん)といったように、人それぞれ。演じ分けは「少なくとも1回の収録で録る武将(十数名)の声は全部違うように聞こえるようにはしたい」(岡野さん)、「似たような声でも違う人にはなりたいですね」(弦徳さん)の発言に全員が頷いていた。そして具体的なテクニックとして岡野さんが「同じ声でも上を響かせるか下を響かせるかで印象って変わるんですよ」と、『戦国大戦』で担当した真田幸隆と朝倉義景の声を例に出し、その場で実践。プロの声優ならではのテクニックを見せてくれた。

 つぎに振られたテーマは“収録時の思い出話”。土谷さんは「(演じる人物の背景を)調べたことに引きずられて、呪われそうな声になりすぎた」、野宮さんは「収録前の話ですけどEX明智光秀のイラストが美少女みたいで、まちがえて送られてきたのかと思った」といったエピソードを披露。岡野さんが「額に肉がついている人(SS織田信長)や絶望する人(SS竹中半兵衛)はちょっとモノマネが入ってて、とくに絶望する人の方はけっこう研究したんですよ。でもあとのバージョンで本人(神谷浩史さん)が『戦国大戦』で声をあてるようになって、おまえでよくね!? って思いました(笑)」と絶望する人っぽく(?)叫ぶと、そこでコーナーの時間いっぱいとなりトークは終了。最後に、三浦さんを加えた5名で事前リハーサルなしのボイスドラマが敢行され、ボイスの宴コーナーは終了した。

▲ひとりあたり3~6キャラをノータイムで演じ分ける、『戦国大戦』ならではのムチャぶりドラマを演じた声優陣。

●イベントの締めは来場者全員での謎の“声出し”?

 すべてのプログラムが終了すると、『戦国大戦』のプロデューサー、西山泰弘氏が登壇。12月に稼動する『三国志大戦』の情報や、『戦国大戦』の今後の稼動期間、最後にもう1度バランス調整が入るといった告知が終わると「ファンのみなさんの要望に応えられるような、戦国時代をテーマにしたゲームエンジンの開発を検討したい」と発言。

▲西山プロデューサーの発言とともに公開された“戦国時代を題材にしたゲーム”のイメージ画像(仮)。

 そして西山プロデューサーは「その戦国時代のゲームが出ることになったら、会場のみなさんのかけ声をゲーム中の兵士のボイスに使いたい」と続け、急きょ来場者によるボイス録り(?)がスタート。会場の全員が立ち上がり「えいえいおー!」、「うぉー!」という叫び声を収録した。

▲かけ声の収録風景。ちなみにやられ声も収録する予定だったようだが、こちらは会場全体の演技の方向が定まらず、録音前に中止に。

 そして最後に本日の出演者が全員登壇し、それぞれが『戦国大戦』に対する想いを語り、イベントはフィナーレを迎えた。