洋インディーの福袋感覚で知らないソフトをトライ推奨

 115組のクリエイターによるPC/Mac用のインディーゲームおよび、シェーダーやフォントなどのゲーム開発用素材がセットになったバンドル“A Good Bundle”が、日本時間の11月30日午前5時までの期間限定で配信中。
 このバンドルは、2ドル以上、8ドル以上、20ドル以上の三段階で入手可能なソフトが増えるという方式で、20ドル以上支払った場合は、なんと全151本が、フルに購入した場合より451ドル安く手に入る。なお収益については、アメリカのNGO2団体(アメリカ自由人権協会およびプランド・ペアレントフッド)に寄付される。

総数151本!! 洋インディー大作、実験作、さらに開発用素材までセットになったチャリティーバンドル“A Good Bundle”が配信中_01
▲洋インディーシーンを追っている人なら、ちらほら「お、あれ?」っていうのがあるかも。バグバグの世界を旅する2Dプラットフォームアドベンチャーの『STRAWBERRY CUBES』とか、人を選びまくるので普段はオススメしにくいが、こういう時に手に入れたなら遊んでみて欲しい一作。

 その内容は、100本超えるだけあってインディー大作からネタゲーから実験作まで方向性がバラバラなので、インディーマニアですら思いもよらない作品に出会える機会として楽しむのがいいだろう。『Dr. Langeskov, The Tiger And The Terribly Cursed Emerald: A Whirlwind Heist』(『Stanley Parable』開発陣の片割れWilliam Pugh氏の作品)をはじめ、元から無料で配信されているタイトルもあるし、中にはデジタルノイズを楽しむようなコンピューターアート的作品、果てにはズバリ“フォント”とか、“アンリアルエンジン4用のシェーダー”といった素材まである。

 口が悪い人は水増しと言うかも知れないが、少なくとも一定のクオリティは超えているものばかりだと思うし、20ドル超には『Proteus』、『Gone Home』といった以降のインディーゲームに大きな影響を与えた作品や、東京ゲームショウにも出展された『Read Only Memories』、記者が普通に自腹で買ってレビューを書いた『Killing Time at Lightspeed』、『Catlateral Damage』、『Panoramical』といった作品も入っている。

 というわけで、どれとどれで元を取るというよりも、当たり確定のインディー福袋と考えるのがいいのではないだろうか。あなたは“サウンドボードにゲームの状態をノイズとして書き出すスネークゲーム”のことを知っているだろうか? “インターネットの煽り屋諸兄と意識高い系正義の戦士諸氏の不毛なレスバトルをRPG仕立てにしたゲーム”のことは? それらは実在するし、ちょっと興味を惹かれた時点で、多分このバンドルは役に立っているのだ。