VRでモモたちに会える!

 1997年、インターネットが一般に普及し始めたころ登場し、電子メールソフトにペット育成の側面を組み合わせて、爆発的にヒットした『PostPet』。ピンクのクマ“モモ”などのキャラクターを覚えている人も多いのではないだろうか。
 そんなPostPetが2017年で20周年を迎えるのを記念して、初期シリーズの開発や、後の関連作の企画・監修などを行ってきたペットワークスが、“VR版のポスペ”『PostPetVR』を開発することを発表し、同時にCampfireでクラウドファンディングを開始した。目標額は360万円で、出資の締切は2017年1月30日午後11時59分まで。

 『PostPetVR』では、紙袋をかぶったキャラクター“アンノウン”(オリジナルでは、自分のポストペットに実装されていないペットが訪問した時に表示されるキャラクター)としてポストペットの世界に入り込み、ペットたちにおやつをあげたり、モーションコントローラーで撫でたり抱っこしたり、遊んで交流できるという。
 さらに、後述する“スマホ版PostPet”との連動要素で、なんとユーザー自身がペットたちと同様に自分で手紙を運ぶという内容も検討されている。

 対応を予定しているプラットフォームは、PCベースのVRヘッドマウントディスプレイであるOculus RiftとHTC Viveの2機種。基本的にはまず「ポストペット20周年イベント用のアプリケーション」(クラウドファンディングの解説より)と位置づけており、9000円以上の出資から、東京都内でのβ版先行体験会ほかで体験ができるという。もちろん所有するオプションもあり、1万5000円以上の出資でRift版またはVive版のダウンロードが可能だ。なお、クラウドファンディングが目標に到達しなかった場合でもVR版の開発は行うとのこと。

 一方、今回のクラウドファンディングは“ポストペット”というIPのニーズを探るマーケティング的な性格もあり、順調に行った場合にその先にあるのがiOS/Android向けの“スマホ版PostPet”で、かつて企画進行中だったTwitter連動型PostPet“PostPetNow”のスマホ版の技術をベースにしたアプリとなっており、VR版ユーザーとの交流機能なども構想にある模様。果たして事務的でつまらないものだったメールを楽しいものに変えたモモは、VR/AR時代の新たな象徴として返り咲くのか?

あのポスペがVRに! 『PostPetVR』が発表、連動する“スマホ版PostPet”も視野にクラウドファンディングを開始_01
▲公式動画より、構想図を抜粋。なおクラウドファンディングが目標に到達しなかった場合もVR版の開発は行われるという。