2016年11月23日、東京都渋谷にて、複数ゲームを扱う東西対抗戦イベント“Red Bull 5G 2016”の『ストリートファイターV』(以下、『ストV』)部門の東地区代表決定戦が実施された。

『ストリートファイターV』東地区代表を勝ち取ったのはあのトップアスリート! 東西対抗戦“Red Bull 5G 2016”予選大会リポート_02
『ストリートファイターV』東地区代表を勝ち取ったのはあのトップアスリート! 東西対抗戦“Red Bull 5G 2016”予選大会リポート_01

 “Red Bull 5G 2016”は5ジャンルから選出された5ゲームのそれぞれプレイヤーが東西に分かれて戦うチーム対抗戦イベントだ。その中のFIGHTINGジャンルは『ストV』が競技タイトルとなっており、東西の地区代表決定戦を勝ち抜いた選手たちが2016年12月18日に実施されるFINALSに出場して東西の雌雄を決する。
 大会レギュレーションは出場選手がふたり1組でチームを組み、チーム同士で争う2on2のシングルイリミネーショントーナメント。各対戦組み合わせでは下記の独自ルールで勝敗が争われる。

・1試合は99秒、2ラウンド先取制。
・両チームが対戦メンバーを1名決定して試合を行い、2試合先取したメンバーのチームが白星をひとつ獲得。
・白星を獲得した方のチームが次の対戦メンバーを先に決定し、もう一方のチームは後出しで対戦メンバーを決定できる。
・同じ選手が3回連続で対戦メンバーとなるのは不可。
・先に白星を3つ獲得したチームの勝利。

 今回実施された東地区代表決定戦は東京都渋谷のRed Bull Studios Tokyo Hallが舞台となり、事前にエントリーした約80名の選手たちが会場に集結。現地にはプレイステーション4版の『ストV』対戦台が複数設置され、午前10時から大会が進行された。

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大会形式はオーダーが大きく戦略に組み込まれるレギュレーション。会場のいたるところでチームメイト間の相談や応援の声が聞こえつつ東代表メンバーをめぐる熱戦が繰り広げられた。

決勝トーナメント

 トーナメントを勝ち上がり、ベスト4に進出したのは以下のメンバーだ。

・Aブロック
ウメハラ選手(リュウ)&ボンちゃん選手(ナッシュ)
DNG 立川選手(ダルシム)&DNG 板橋ザンギエフ選手(ザンギエフ)

・Bブロック
ぎのにゃん選手(いぶき)&saito選手(キャミィ)
ササ選手(バルログ)&Pすけ選手(キャミィ)

 ここからは1台の対戦台を用いて全試合がフィーチャーされつつ進行された。
 Aブロック決勝では板橋ザンギエフ選手がナッシュを相手に善戦する姿を見せるものの惜しくも勝ちきる事ができず、ウメハラ選手&ボンちゃん選手が白星を3連続で獲得して勝ち上がる。Bブロック決勝ではぎのにゃん選手が圧倒的手数の攻めを発揮して2つ白星を稼ぐと、saito選手もPすけ選手とのキャミィ同キャラ戦を制し、3連続で白星をあげて勝利。決勝戦はウメハラ選手&ボンちゃん選手対ぎのにゃん選手&saito選手の組み合わせとなる。
 決勝戦、初戦のカードはウメハラ選手対ぎのにゃん選手。ここではリュウがいぶきの攻めをしのぎつつ的確に攻撃を当てていき、体力差を活かす形でリュウが勝利。続いてはウメハラ選手対saito選手。キャミィがリュウの踏み込みを見てからキャノンスパイクで反撃するといった良い動きを見せるが、次第にキャミィの攻めに対応しはじめたリュウが反撃から攻めのチャンスを掴む流れを作って勝利。次の組み合わせはボンちゃん選手対ぎのにゃん選手。この試合ではいぶきの攻勢が続き、ほぼ一方的な内容でいぶきが攻め勝つ。続いてはウメハラ選手対ぎのにゃん選手。リュウは手数の多いいぶきの攻めをくらいつつも、要所で反撃を当てて体力をリード。ウメハラ選手の防御と対応力が目立ち、リュウが勝利。
 以上の結果、東地区代表決定戦はウメハラ選手&ボンちゃん選手チームが優勝に輝いた。

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優勝チームコメント

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写真左よりウメハラ選手、ボンちゃん選手。レッドブルアスリートのふたりが組んだチームが見事に優勝!

――優勝おめでとうございます。いまの率直な気持ちを教えてください。

ウメハラ選手 予選通過はうれしいですし、カプコンカップ前に弾みがついたかなって感じはありますね。

ボンちゃん選手 僕がレッドブルアスリートになってからはじめて5Gに僕がやっているタイトルが選ばれたので、どうしてもFINALSに出場してみたいという気持ちがありました。それが達成できたのがすごいうれしいです。

――勝因は何だったと思いますか?

ウメハラ選手 ボンちゃんとはお互いレッドブルアスリートということでチームを組んでみたのですが、リュウとナッシュだとお互いの苦手キャラをカバーすることができましたね。バランスよく戦えたのが大きかったと思います。

ボンちゃん選手 ふたりとも、お互いが落とせない重要な試合を落とさなかったことだと思います。チームでの仕事をお互いがしっかりこなすことができたのが勝因ですね。

――本大会の独自ルールの感想はいかがでしょうか?

ウメハラ選手 従来のチーム戦よりも長く楽しめるし、オーダーの戦略性が高いところがおもしろく感じましたね。

ボンちゃん選手 これだけ何試合もやって勝敗を決めるとなると強いほうが勝ちやすいため、競技者としてはこういったルールはうれしいです。ほかの大会ではあまり例のない長期戦大会はすごい楽しめました。

――FINALSへ向けての勝算や意気込みを教えてください。

ウメハラ選手 ここ最近はずっと海外遠征が続いていて集中して練習できる期間がありませんでしたが、ようやくこの時期に日本に長時間居ることができ、腕を磨けています。FINALSでも結構いけるんじゃないかと思いますよ。

ボンちゃん選手 西の代表メンバーとは昔からよく対戦していて、大会でも当たったことがあるんですよ。そいつらがあがってきてFINALSで戦えるのはうれしいですね。勝算としては、こちらが有利だと思っています。期待してくださって大丈夫ですよ!