次期アップデートは11月30日にリリース!
ゲームオンは、PC用MMORPG『TERA』の次期大型アップデートを2016年11月30日に実施する。今回の目玉要素は高難度レイドの“古竜ベルゴス”だが、その公開に先立ち、同コンテンツの先行体験会を東京・e-sports SQUARE 秋葉原にて開催。会場にプレイヤーを招待し、超ハイレベルなバトルをひと足先にお披露目した。
イベントは、『TERA』のインターネット生放送“テラライブ!”の形式で展開。日本運営プロデューサーの野田真央氏、声優の山下まみさん、タレントの荒木奈々さん、盛り上げ役(?)のコットン太郎氏といった面々に加え、今回はGMの廣田瞬一氏も参加し、総勢5人によるメンバーで先行体験会が進められていった。
“古竜ベルゴス”は4つのフェイズごとに個別の報酬を用意
体験プレイを開始する前に、“古竜ベルゴス”のルール説明が行われた。バトルの仕組みや入場制限の構造など、このコンテンツならではの要素を野田氏と廣田氏が詳しく解説したのだ。
なお本稿は、2016年11月19日にインターネットで生中継された“第2部”ではなく、招待者限定で行われた“第1部”の発表内容をもとに作成している。このため、体験プレイの様子や登壇者の発言が“テラライブ! 第19回”と若干異なるので、あらかじめご了承願いたい。
それでは、両氏による説明を項目別に紹介していこう。発言者は、それぞれの文末に記したとおりだ。
【コンテンツ概要】
◆ポータルはヴェリカ近郊に設置されている。(野田氏)
◆従来のダンジョンとは入場制限のルールが異なるのがポイント。1週間に1回挑戦できるのではなく、“1週間に一度クリアできる”ため、突破するまで何度でも入場可能だ。(野田氏)
◆クリアしなければ何回でも挑めるので、たとえば10名で入場して敵の攻略方法を探るといった遊びかたもできるのでは。(野田氏)
【フェイズ】
◆フェイズは、一般的なゲームで言うところのステージを指す呼び名。(野田氏)
◆進行状況がレイドリーダーよりも下位であれば入場は可能。ただし、たとえばフェイズ1とフェイズ2をクリアしていない状態でフェイズ3をクリアすると、当然ながらそれ以前(フェイズ1とフェイズ2)の報酬は得られなくなる。(野田氏)
◆(上記の例でいうと)もしフェイズ3をクリアできなかった場合は、フェイズ1とフェイズ2への参加権は失われずに保持される。(廣田氏)
◆ダンジョンの入場回数を示す欄に、その週の進行状況(クリア済みのフェイズ)が表示される。(廣田氏)
【報酬】
◆古竜ベルゴスの頭部をNPCサレロンに渡すと、古竜ベルゴスのブローチが受け取れる。(野田氏)
◆古竜ベルゴスのブローチはかなり高性能なので、プレイヤーのモチベーションになるはず。(野田氏)
◆男性キャラクターの場合は、エルリオンの服をまとうような形になる。(廣田氏)
◆この仕組みを取り入れたことで、装備を再度集め直す必要がなくなった。(野田氏)
◆(レイドの報酬として得られる)妖羅凱帝装備は、ボックス形式で出る。(廣田氏)
◆覚醒強化呪文書のドロップ率は低め。(廣田氏)
◆報酬品の中には、確実に手に入るものもあれば、30人のうちひとりしか獲得できないようなものもある。(廣田氏)
前半フェイズのボスでさえ唖然とするほどの強さ!
コンテンツの説明がひと通り終わると、いよいよ先行体験のコーナーがスタート。会場に集まった30名のユーザーが事前に用意されたキャラクターを操作し、フェイズ1とフェイズ2をプレイすることとなった。
【フェイズ1】
ベルゴスの子分である4体の竜が相手。30人のメンバーを4チームに分けたうえで“四正面作戦”が展開される。廣田氏によれば、全員で1体のボスを集中攻撃する力押しの戦法は不可能とのこと。たいてい6~7人程度の小人数で戦うため、4体すべての特徴を熟知したうえで挑まなければ勝利はおぼつかないのだ。
バトルを開始して間もなく、各ボスに独自の属性が設定されていることが判明。それぞれの属性にふさわしい攻撃をくり出してきたのだが、全員が初挑戦のため、対処方法がわからずに苦戦が続いた。ヒーラーの活躍のおかげでかろうじて戦線を維持していると、突如として4体のボスがバリアを展開。これを規定時間内に破壊できないと全滅する……というギミックが登場した。今回は合計2回チャレンジしたが、いずれもバリアを壊しきれずに敗退。そのまま時間切れとなった。
【フェイズ2】
ついにベルゴスと対戦。意気揚々とフィールド中央に躍り出ると、そこへ巨大なベルゴスが着地したため、大半のキャラクターがいきなり圧死……。これを避けるべく、2戦目以降はフィールド外周に待機してベルゴスの登場を待つこととなった。着地後のボスは、前足と後ろ足を振り回して周辺のキャラクターを攻撃したほか、軽く跳躍した後の着地によって広範囲のメンバーにダメージを与えていた。その威力は絶大で、一撃でHPの大半が奪われてしまう(技によっては即死する)ほどだった。
ボスの頭部や脚部は個別にターゲットが可能で、廣田氏によれば「足は後方判定、頭は前方判定。どの向きから攻撃してもそういう攻撃判定になります」とのこと。とは言うものの、ベルゴスの攻撃はあまりにも強力で、向きを意識して戦える余裕はまったくない様子。その後ベルゴスに数回挑戦したものの、圧倒的なパワーに耐え切れず、序盤で全滅をくり返すばかりだった。
そのほかのアップデート内容も公開に
先行体験会が終了すると、“古竜ベルゴス”を含む次期アップデートの中身を発表するお知らせコーナーへと突入。ベルゴスのボイスを担当する声優を発表したうえで、アーチャーのリニューアルをはじめとする新要素が公開されていった。
◆“古竜ベルゴス”が入るタイミングで、アーチャーのリニューアルを行います。アーチャーがどのように強くなるのか、ぜひお楽しみに。(野田氏)
◆アーチャーに関しては、スキルのダメージが上がったりする。また前方に素速く走るスキルや、ほかのクラスにもあるような後方跳躍系のスキルも追加される。(廣田氏)
◆(後方跳躍系のスキルは)キーを入れた方向に跳べる。(廣田氏)
◆ドラゴニックストライクは、高い威力に見合った派手なエフェクトに変更される。そうした見た目的な変化にも注目してほしい。(廣田氏)
◆ベルゴスという未曽有の強敵が現れるので、事前に装備を整えたうえでくり返し挑戦していただきたい。(野田氏)
次期アップデートの詳細を発表したところで、先行体験イベントの第1部はお開きとなった。ここまでお伝えした通り、“古竜ベルゴス”はとてつもなく難度の高いコンテンツ。とはいえ、「フェイズ4を突破するプレイヤーはいつごろ現れそうか」と問われた廣田氏は、「最初の1週間で行くのでは。仮に水曜日のメンテナンスのタイミングで実装されたとすると、(その週の)土曜か日曜くらいまで(攻略に)掛かるだろうと思います」と答えていた。『TERA』史上初となる30人参加型レイドの攻略レースが幕を開ける11月30日が、楽しみでならない。