試合と交流を楽しむオフラインイベント
2016年10月1、2日の2日間に渡り、ゲームオンはPC用オンラインFPS『Alliance of Valiant Arms』(以下、AVA)のオフラインイベント“AVAネットカフェキャラバン~後編~大阪”を開催した。
『AVA』では、運営チーム・アヴァレンジャイが各地をめぐる交流イベント“ネットカフェキャラバン”を頻繁に開催している。その名のとおり、基本的にはネットカフェで行われるイベントなのだが、大阪は参加人数や会場スペースなどの兼ね合いで、難波御堂筋ホールという会場に集うのが通例となっている。
2日合わせて数百人のユーザーが対戦や交流を楽しんだ大阪でのキャラバン。本稿では10月2日の様子についてお届けする。
ネットカフェキャラバンのメインイベントは即席チームでの対戦会だ。チームは運営チーム側で振り分けるため、初対面の人と組むことも多い。『AVA』という共通言語があるのだから、いっしょに遊べばすぐに仲よくなれる。プレイヤー間の輪を広げてもらおうという配慮である。
コミュニティー作りは名刺の配布でサポート。本イベントは事前登録制(※)で、参加者にはクラン名・プレイヤー名・Twitterアカウント入り名刺が渡される。チームを組んだ人や仲よくなった人と名刺交換すれば、帰宅後もいっしょに遊べるというわけだ。
(※会場によっては当日参加枠も用意されている)
参加者のタイプは“選手”と“見学”の2種類。広くて参加者の多い大阪会場は赤、黄、青の3ブロックに分けられていて、それぞれ40人(5人×8チーム)ずつの選手が腕を競った。3つのトーナメントが同時に進攻するため、いたるところで歓声が上がる。雑談に興じるグループもあちこちで見られ、ショーアップされた大型イベントとは異なる、のんびりとした空気が心地よかった。
試合で勝つたびにシリアルコード入りリアルガチャのカプセルが1個もらえるほか、準優勝・優勝チームには豪華賞品を用意。勝利チーム予想が当たると見学者もリアルガチャがもらえるため、応援する側も気合が入る。
友人・知人が増えればオンラインゲームはもっと楽しくなる。引っ込み思案が原因でなかなかクランに入れない人も、オフラインイベントで顔見知りになった人なら相談しやすいだろう。
また、ゲスト参加の有名プレイヤー以外に、プロプレイヤーが一般参加することもある。名刺交換にも気軽に応じてくれるし、何よりプレイの様子を間近で見てテクニックを盗むチャンスである。
対戦ゲームはコミュニティーの盛り上がりがゲーム全体の熱気に直結する。『AVA』では人どうしのつながりを強固にする活動を大切にしてきた。日本運営プロデューサーの井上氏自らが率先して地方にも足を伸ばし、プレイヤーと直接コミュニケーションを図る(機材のセッティングや後片付けも自分でやる)。『AVA』の成長は、そんな地道な努力が実った結果と言えるだろう。
今後、2016年の『AVA』ネットカフェキャラバンは、宮城、広島、愛知、東京で順次開催される(宮城会場は応募期間が終了しており、当日枠もないので要注意)。オフラインイベント未経験の人にもぜひ参加してほしい。もっと『AVA』が好きになるだろうから。
【おまけ】
僕はこういった交流系のオフラインイベントが好きで、よく足を運んでいる。フレンドリーな参加者も多く、たいてい話しかけると相手をしてくれるので居心地がいい。
今回は物販ブースで気になるやつに出会った。Razerコーナーでは、製品を購入するとグッズやデバイスがもらえるリアルガチャを回せるサービスを実施。何でも、このガチャにハマったのだという。
Razerガチャにはすごい当たりも入っている。1万円以上するゲーミングキーボードが当たることだってある。ハマる気持ちも分からないことはないが、どうやら彼自身はそれほどRazerファンではないらしい。それでもRazerリアルガチャを回したい。ガチャのハンドルの感触が愛しい。何なんだ、きみは。
ガチャにハマる――たまに聞く言葉ではあるが、リアルで目の当たりにする日が来るなんて。「Razerガチャを回したいからキャラバンに参加する」。そんな動機、聞いたことないぞ。気をたしかに持て。
そんな彼を不憫に思ったのだろうか。リアルガチャの神は微笑んだ。キャラバン終了後、最後に回したガチャから出てきたものは――!?
いいものを見た。笑わせてもらった。楽しく雑談して笑顔になる人もいるし、試合で勝って笑顔になる人もいるし、ゲーミングキーボードを当てて笑顔になる人もいる。ネットカフェキャラバンにはいろいろな笑顔がある。あー、おもしろかった。
みんな、ガチャは予算の範囲内で楽しむようにね。