「『Rez Infinite』は、究極の『Rez』」(水口哲也氏)

 2016年9月15日(木)から9月18日(日)まで、千葉・幕張メッセにて開催中の東京ゲームショウ 2016(15日・16日はビジネスデイ)。初日となる9月15日にソニー・インタラクティブエンタテインメントブースにて行われた、『Rez Infinite』のステージイベントの模様をお届けする。

『Rez Infinite』“Area X”のデモプレイが世界初公開! 4K対応も発表【TGS 2016】_01

 ステージが始まると、エンハンス・ゲームズの水口哲也氏が登壇し、『Rez Infinite』のデモプレイを披露(※昨年12月に開催された“PlayStation Experience 2015”のデモと同内容)。デモプレイが終わると、エンハンス・ゲームズのプロデューサー マーク マクドナルド氏もステージに上がりトークを展開。

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▲水口哲也氏
▲マーク マクドナルド氏

 まずは、水口氏がデモプレイ時に着用していたスーツに関する話題。スーツは、“シナスタジア(共感覚)スーツ”と呼ばれており、ゲームの音に合わせて振動する振動素子が全身26カ所に埋め込まれている。『Rez』といえば、過去にトランスバイブレーターが発売されるなど、振動も本作を語る上で欠かせない要素だ。そこで、今回は“体の一部だけでなく、振動を全身に拡張したい”という思いから、“シナスタジアスーツ”を制作することになったと経緯を説明。ちなみに、東京ゲームショウ 2016の会場では、『Rez Infinite』の試遊台が、ソニー・インタラクティブエンタテインメントブースとエンターテインメントの未来コーナーの2カ所に展示されており、エンターテインメントの未来コーナーでは、“シナスタジアスーツ”を着用して体験可能となっている。

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▲シナスタジアスーツは、右の写真のスーツとセットになっている。こちらのスーツは、黒いスーツ(※水口氏が着用しているもの)の振動している素子の部分が光り、視覚的に振動を表現する役割をもっている。

 続いて、『Rez Infinite』を紹介する前に、オリジナル版の『Rez』について、振り返ることに。2001年にプレイステーション2とドリームキャストで発売された『Rez』は、“夜中に遊んで気持ちよくなってほしい”という思いを込めて、ミッドナイト・ハイ・シューティング”というジャンル名が付けられたのだという。敵を倒したときの効果音が、どんどん音楽化していき、まるで音楽を演奏しているような新しいゲーム体験が世界中で大きな話題を呼んだ。

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 その体験を進化させるために『Rez Infinite』では、3つ要素をもとに制作したと水口氏は解説。ひとつ目の要素は“高解像度リマスター”ということで、ここで本作が4Kにも対応していることが明かされた。プレイステーション4 Proと対応モニターがあれば、さらにキレイな画面で遊ぶことができるとのこと。続いての要素は“VRへの対応”。水口氏は、オリジナル版『Rez』を制作していたときから、ずっとVRを意識していたそうで、「VRの時代がきたら、真っ先にやろうと考えていた」とアツい思いを語っていた。また、VRというとVR酔いを心配する人もいると思うが、その点についても水口氏は「絶対にVR酔いだけはさせないという思いで制作しています。酔わないための細かいチューニングを本当にたくさんしているので、逆に気持ちよくなれます!」と自信を見せていた。

 そして、最後の要素は“Area X”。“Area X”は、“いまできる技術をすべて使って最高の体験を”という思いで制作された新ステージ。オリジナル版との大きな違いとして、360度自由に移動できるよう変更されている(オリジナル版では、照準の移動のみで自機は移動できなかった)。そのほかにも、パーティクル表現なども進化していており、水口氏は“Area X”のパーティクルについて「音を見るような感覚」と表現していた。また、“Area X”はVRへの対応をいままで以上に意識して制作されているため、相性も抜群のようで、「通常のモニターで体験しても十分に楽しめるように作っていますが、プレイステーション VRでプレイすると10倍くらいの体験になります」と魅力を語った。その後、“Area X”のデモプレイが世界初公開された。

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▲“Area X”のデモを見た記者の感想は、『Rez』らしさはそのままに、演出が大幅に進化した、“新しい『Rez』”という印象。

 デモプレイ終了後には、本作のパッケージ版、Tシャツ、ピンズなどのオフィシャルグッズが海外サイト“iam8bit”で予約受付中ということが告知された。

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 そして、最後に水口氏から本作のカウントダウンイベントが実施予定であることが発表。イベントは、プレイステーション VRの発売日である10月13日の1週間前ごろからの開催を予定しており、会場ではプレイステーション VRで本作をプレイできるという。もちろん、本日デモプレイが初公開された“Area X”も体験可能とのこと。イベントの詳細は、Enhance Gamesの公式サイト公式Twitter(@enhance_games)などで公開されるということなので、チェックしよう。

Twitchブースでは、ステージ3のデモプレイが披露

 また、『Rez Infinite』のステージイベントはTwitchブースでも行われた。こちらでは、ステージ3のデモプレイが披露された。

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