組み合わせが決定

 2016年7月2日、東京・秋葉原UDXシアターにて、対戦格闘ゲーム『ストリートファイターV』(以下、『ストV』)とRTSゲーム『Vainglory』(以下、『VG』)の大型イベント“RAGE GRAND FINALS”の記者会見が実施された。ステージには、RAGE運営統括の大友真吾氏(株式会社CyberZ 取締役)と両競技タイトルの選手たちが登壇。大友氏からはイベント開催概要やコンセプトの発表、出場選手たちはみずからの手で組み合わせ抽選をするとともに、決勝大会への意気込みをコメントするプログラムとなっていた。本稿では、その模様をリポートする。

“RAGE GRAND FINALS”記者会見リポート――『ストリートファイターV』と『ベイングローリー』の組み合わせが決定_16

RAGEとは?

 “RAGE”は年間を通じて複数ジャンルのゲーム大会を開催する、CyberZ主催のe-Sportsイベント。今回の記者会見は、7月30日(土)と31日(日)に実施される“RAGE GRAND FINALS”の詳細発表と出場選手(チーム)の組み合わせ抽選会披露の場だ。このイベントは『ストV』と『VG』の2種目が競技タイトルとなっており、事前に行われた予選を勝ち抜いた『ストV』8名、『VG』4チーム12名による決勝大会にあたる。

■『ストV』代表選手
 cojiro選手
 オオヌキ選手
 tokido選手
 hashibiron選手
 GODSGARDEN | Kazunoko選手
 yukadon選手
 eita選手
 ストーム久保選手

■『VG』代表チーム
 team Falcon 2:vendettaRT選手/InvLetMeCarry選手/rusk0723選手
 Cinq Etoiles:pRtRuckbank選手/Lers選手/Brooklyyn選手
 ILLMATIC:take_it_easy5選手/senpan選手/tototMix選手
 Team GL:STR1125選手/tatuki217選手/silver77選手

 会見冒頭、まずは大友氏が登壇して挨拶。“RAGE”は日本におけるe-Sportsの認知拡大を図るとともに市場発展を目指したイベントである旨が語られ、決勝大会では賞金総額400万円をかけて争われることが紹介。併せて今回の記者会見では決勝大会概要の発表や組み合わせ抽選を披露する旨が案内された。
 決勝大会概要としては、会場は東京・恵比寿にあるEBiS303にて実施する旨が紹介。現地はセンターステージ型の舞台になる見通しであり、多くの来場者を歓迎するために立見席を用意する予定。観戦は有料無料を含めて検討中であり、今後の発表を待ってほしいとのことだ。

“RAGE GRAND FINALS”記者会見リポート――『ストリートファイターV』と『ベイングローリー』の組み合わせが決定_01

 続いては組み合わせ抽選会。『ストV』は選手自身、『VG』はチームの代表選手が壇上にあがり、番号の書かれたクジを引いてトーナメントの枠を決定した。

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『ストリートファイターV』組み合わせ。
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『ベイングローリー』組み合わせ。

 組み合わせ決定後は選手たちが意気込みコメントを披露。まずは『ストV』の選手たちが登壇し、それぞれの思いを語った。
 たった今決定した組み合わせを受けてcojiro選手は、「いつも動画で見ている人たちの中で勝負できることに興奮しています。勝負の場に立ったからには出来る限り準備して臨みたいです」と語り、tokido選手は「『ストV』をsportsと呼べるぐらいやっているのは自分ぐらいだと思います」 と、選手それぞれの思いが力強くコメントされた。 

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 続いては『VG』の選手たちが登壇。組み合わせを見ての意気込みでは、「前回の王者として連覇を目指します」(STR1125選手)、「相手にとって不足有りだと思っています!」(vendettaRT選手)など、自信のあるコメントが披露された。
 質疑応答では『ストV』に出場するeita選手から手があがり、「今回は『ストV』が好きな人も『VG』を見ると思うのですが、見どころはどういった点でしょうか?」と質問。『VG』選手たちからは「『VG』は3人チームの戦略ゲームであり、プレイ中は各々役割が異なります。どの人がどんな役割で動いているのかを自分なりに考えながら観戦すると楽しいと思います。」「ゲームを何も知らない家族が現地観戦に来た時に、その場で大興奮して楽しめたという経験があります。サッカーのワールドカップ観戦のような熱狂がありますのでぜひ会場に来てほしいです。」といった返答が返された。

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 続いて、大友氏より“RAGE”に関しての新情報が発表された。まず、決勝大会会場では、RAGEオリジナルグッズのTシャツやマフラータオルの物販が行われるという。そして、決勝大会後にはアフターパーティが実施される。決勝大会の打ち上げという位置づけで、選手とファンとの交流の場としたいとのこと。そのためシークレットなものではなく、一般来場者も何かしらの形で参加できるような形式を考案しているそうだ。
 続いて新しい“RAGE”公式テーマソングが作成される旨を告知。スクリーンにビデオメッセージが流れると、アニメ『おそ松さん』のOPで知られているアーティストのA応Pが登場。メンバーからは「sportsとして本気でゲームに取り組む選手を勇気づけられるような応援ソングです。かっこよく仕上がっていますので発表を楽しみにしていて下さい!」とコメントされた。

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 最後は大友氏が「日本のe-Sportsはまだまだだと言われていますが、必ず“RAGE”が先駆者になれるようにいろいろなチャレンジをしていきます。いずれ世界一を決める大会を日本で実施できるぐらいの成長を目指します。」との決意を語り、記者会見を締めくくった。
 なお、記者会見の模様はOPENREC.tvにて公開されている。イベント内容に興味を持った方はぜひチェックしてみてほしい。

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