女神ナエスが暗躍する新たな物語
NHN ハンゲームが運営するPC用MMORPG『ECHO OF SOUL』が、2016年5月25日に、大型アップデート“Episode2.0 ~苦痛の女神ナエス~”を実施する。このほどその詳細について、日本運営プロデューサーの井上慶太氏と、NHN ハンゲームが運営するPCゲームを全体的に統括する鈴木貴宏氏に、お話を伺うことができた。ファン注目のアップデート内容を紹介しよう。
“Episode2.0 ~苦痛の女神ナエス~”のコンセプトにも連なる、背景ストーリーは以下のとおりだ。
イグネアの首席アルカナであるマリエに、女神フリッグの信託が下る。「苦痛の扉を開けて悪神イミドゥムを呼び出そうとする、彼の者を止め給え」。マリエは自分が見た幻想の中の女がアルカナの宿敵ナエスだと、そして世界が破滅への道をたどる危機を迎えていると悟り、アルカナたちをイグネアへと呼び寄せるが――。
物語のカギを握る新たな登場人物は、ナエスと、その片腕的な存在のヘルムート。プレイヤーがナエスたちの野望を阻止できるかどうかが、ストーリーの焦点であり、今回のアップデートのテーマとなる。
エリア&ダンジョンも大幅に追加
今回のアップデートは、レベルキャップ開放や新スキルの実装など多岐にわたり、さらにさまざまなキャンペーンやイベントの実施も予定されている。続いてはその詳細を、ときにはプロデューサーの井上氏のコメントも交えながら、たっぷりと紹介していこう。
まずレベルキャップについては、従来の60からプラス10、70まで解放されることになった。合わせて新装備も、PvP用、PvE用ともに充実。装備をセレクトする楽しみがさらに広がった。
「今回追加される装備は、けっこうトゲトゲしいというか、毒々しいというか、ダークな感じのものが多いのが印象的ですね」(井上氏)。
レベル160以上のPvE用装備を強化する新システムも追加される。これは簡単に言うと、不要な装備品を素材として、武器や防具を成長させていくシステム。パーティーにいないクラス用の装備品を入手しても、ムダにはならないわけだ。ただし、強化には条件があり、使用できるのは、強化したいアイテムとの装備レベル差が下限6以内に限られる。仮にレベル160のアイテムを強化したい場合、レベル154の装備品ならOKだが、レベル153の装備品は素材として使えない。
「最終的には6段階までアップしますが、バーが段階を超えた時点でアップするわけではなく、素材をつぎ込むたびに少しずつ強化されていきます。段階はひとつの目安ですね。なお、レベル差などを気にせずに済む、単純な“強化素材用アイテム”も存在します」(井上氏)。
新たなエリアとして実装された舞台は、“クルト大陸”。ヒンメル共和国と敵対する、ディカル帝国が治めている地域で、ノルビクス・ポリーチェ・コンスティンという3つの島からなる。主要な都市は、美しい水と花が特徴的なベルニカと、峡谷を切り開いて作られたルクスだ。
「レベルの成長過程ではおもにルクスを使い、レベル70になればベルニカに拠点を移す形になるかと思います」(井上氏)。
ダンジョンは、一気に5つが実装される。レベル70までの成長区間にプレイできるのは、“ヘルの神殿”と“クローン実験室”のふたつ。“ヘルの神殿”は、ノーマル:Lv61/マスター:Lv64のダンジョンで、行く手にゲルミール教徒たちが立ちふさがる。“クローン実験室”は、ノーマル:Lv67/マスター:Lv69。クローン技術研究のために、カキックス同盟が設立した施設だ。
レベル70でプレイ可能になる難関ダンジョンは3つ。“侵略者の塔”、“アーシャの墓”、“忘却の鉱山”で、いずれも最深部には強大なボスが待ち受ける。アップデートで楽しめる新要素としては、プレイの最終目的とも言える、大きなクリアー目標になりそうだ。