新感覚を盛り込んだ“SUNRISE”バージョン
2016年4月9日~10日、東京・吉祥寺のゲームセンター“プラサカプコン吉祥寺店”にて、カプコンのアーケード用本格音楽ゲーム『crossbeats REV. SUNRISE』のロケテストが実施された。
初披露された新曲や新システムが楽しまれた現地の模様と、本作プロデューサー・NAOKI MAEDA氏のミニインタビューをお届けする。
本作は現在アーケードで稼動している『crossbeats REV.』の新バージョンで、今春に本稼動が予定されている。ロケテスト初日となる4月9日、プラサカプコン吉祥寺店の音ゲースペースには、ロケテストのための特設会場が設置され、現地には朝早くから多くのファンが集結した。会場では来場者の順番待ちのため整理券が配布されたが、日中には閉店時間までの整理券が配布終了となるなど、注目度の高さを感じさせていた。
今回のロケテストバージョンにおける、ゲームシステムの目玉要素は大きくふたつ。
ひとつめは新曲の実装だ。12曲もの楽曲が追加されており、新バージョンとして充実のボリュームを感じさせていた。収録楽曲の方向性については、現地に視察に訪れていたMAEDA氏にお話を聞いてきたので、後述するミニインタビューに注目してほしい。
もうひとつは、画面に表示されるノート(タップするポイント)の演出部分。本作では、タッチパネルに出現する光線が交差するポイントがノートとなるのだが、そのノートの出現位置とタイミングをサポートする“NOTE SUPPORT”機能の表示有無を選択できるようになっていた。“本格音楽ゲーム”としてミドル~コアユーザーをターゲットとしている本作ではあるが、そのコンセプトはぶらさずに、初プレイでも魅力がわかりやすく安心して遊べる工夫が施されるようだ。
加えて本作では、ロケテストポスターからも感じられる通り、“キャラクター”をフィーチャーした何かしらのシステムを予定している模様。どういった内容かは明らかにされていないが、新しいプレイ感覚を味わえる要素とのことなので期待したい。
NAOKI MAEDA氏 ミニインタビュー
――本作の変更点や特徴を教えていただけますでしょうか?
NAOKI MAEDA氏(以下、MAEDA) もともと『crossbeats REV. 』はミドル~コアユーザーをターゲットに展開してきましたが、『crossbeats REV. SUNRISE』ではターゲット層のレンジを広げる狙いがあります。そのため、“本格音楽ゲーム”というコンセプトは守ったまま、ゲームをプレイしやすくするための改善を心がけました。タッチパネルをタップする自由度が高いゲームで、ノートをサポートする予兆機能を付加したのがその一例ですね。音楽ゲームのライトユーザーの方でもわかりやすく遊べるように設計しています。また、新しく収録した楽曲については“グローバル”を意識しています。いままでは音楽ゲームを深く嗜んでいる人達に通じる楽曲ラインナップにしていましたが、SUNRISEではネットミュージックなどを取り入れ、新規プレイヤーでも入りやすくする予定です。本格音楽ゲームではありますが、導入部分として時代の流れに沿った楽曲を追加していこうと思っています。
――今回のロケテストの目的や狙いを教えてください。
MAEDA やはり、より視認性を改変した予兆機能がプレイヤーの方々にどのように受け入れられるかを試す意味合いが強いですね。また、どういった層のユーザーさんが楽しんでくれているのかを見てから考えることも必要なので、現場の雰囲気を確認したいという意図もあります。
――ロケテストバージョンに入っている要素以外で、本稼動時は何か新要素を追加する予定ですか?
MAEDA 今回のロケテストでは実装していないのですが、よりインタラクティブな要素を加えるためにキャラクター性を高めていこうと思っています。硬派な本格音楽ゲームだからといってキャラクター性に踏み込めないわけではないので、本稼動時には新たな追加要素に期待してください。
――ファンにひと言メッセージをお願いします。
MAEDA いままでは黒と紫を基調に“夜明け前”というイメージで構成していましたが、「SUNRISE」はまさにそこからの夜明けであり、これから発展していくという意味合いがあります。変わった部分も多いですが、硬派ならではの日の出であり、本格音楽ゲームの“深化”がSUNRISEです。深化の意味を十分に感じていただけるように製作していますので、ぜひプレイして頂きたいと思います。