この冬、RPGのバトルに“革命”の予感!?
セガゲームスが、2016年冬に満を持して放つ期待の大作RPG『蒼き革命のヴァルキュリア』。“死神”ヴァルキュリア擁する圧倒的兵力の帝国軍に、祖国を救うため戦いを挑む小国ユトランドの若者たちの物語を描く本作は、RPGの王道バトルに、敵の大軍と戦う戦術性をプラスした“LeGION”(レギオン)という革新的バトルシステムを搭載した、セガらしい野心的試みがされている意欲作だ。
現在発売中の『戦場のヴァルキュリア リマスター』の初回購入特典に、本作のバトルのプロトタイプを体験できる“『蒼き革命のヴァルキュリア』バトル体験版 Ver.1.0”のプロダクトコードが同梱されているので、さっそく“LeGION”(レギオン)してみた!
体験版では、プレイヤーは主人公アムレートと、彼と同じ部隊“ヴァナルガンド”に所属するヒロインのオフィーリア、そしてメガネの年上お姉さんキャラ、ブリギッタの3人パーティーで、帝国軍が守る拠点を攻めるミッションに挑む。
いざ、3人対大軍という激アツバトルへ
戦場では、3人ひと組のパーティーを操作して、広大なフィールドを自由に動き回りながら、作戦目標であるボス敵撃破を目指すことになるが、ボスが出現する場所へ向かうためには、帝国軍の敷いた防御陣を突破しなければならない。土のうや建物の影に潜む者や周囲を巡回している者など、敵もプレイヤーを迎え撃つ準備万全だ。
この鉄壁の敵陣を、たった3人で突破するための最強の武器となるのが本作のバトルシステム“LeGION”(レギオン)だ。銃や手榴弾などの遠距離専用武器で戦うシューティングと、剣や魔法的存在“咒術”などの近接攻撃で戦うアクションRPGの異なるふたつのバトルがシームレスに展開するのが特徴で、プレイヤーは離れた場所や死角から、手榴弾などのサブウェポンで敵を攻撃。不意を突かれて混乱している敵の集団に近づき、有利な状況で接近戦に突入してトドメを刺していく。先制攻撃からトドメまで、一連の攻撃が見事決まったときの“してやった感”はかなりのモノだ。
ただ、対象となる敵の不意を突けば必ず戦いの主導権を握れるという訳でなく、ミッション2のモルダ制圧戦では、混乱状態の敵に近づいた瞬間、横から建物の死角に潜んでいた敵小隊の迎撃を受けて、こちら側が逆にピンチに! あやうく全滅しかけました。
本作のバトルでは、まずはフィールドを敵に気づかれないように探索して、敵の配置や身を隠せる遮蔽物などを確認。入手した情報から、敵防御陣形攻略の糸口を見つけ、敵部隊の各個撃破を狙っていく。部隊長をスナイパーライフルで狙撃、フィールドを大きく迂回して横から急襲、煙幕で視界を閉ざしているあいだに正面突破など、攻撃の選択肢の自由度が高く、自分なりの戦いかたで敵の大軍を切り崩すというシミュレーションバトルのような手ごたえも味わえる。
そして、ひとたび接近戦に突入すると、L1ボタンと各ボタンの組み合わせで、ド派手な剣技や“咒術”をつぎつぎとくり出して敵兵をなぎ倒してく、王道アクションRPGの爽快感溢れる格闘戦が展開する。もちろん、単にボタン連打で戦うだけではなく、盾を装備した敵は仲間を囮に使っているあいだに背後に回って攻撃して倒すなど、オートで戦うパーティーメンバーとの連携プレイも重要だ。ひとつの戦場で、シューティングとアクションRPGだけでなく、シミュレーションも加えた3つのいいとこ取りの戦闘が楽しめるのが、『蒼き革命のヴァルキュリア』のバトルの最大の魅力だろう。
ボス戦は、帝国軍の巨大メカ兵器!
見事敵の防御陣を突破すると、帝国軍が擁するサソリ型の巨大兵器“重咒機スコーピオン”が出現。さきほどの兵士たちとの戦いから一転、画面を埋め尽くすほどの巨大な敵に挑む、迫力満点のボスバトルに突入する。通常の戦闘と異なり、戦闘中に弱点を探しだし、そこを攻撃するという、王道のボス戦が展開。今回のバトル体験版では、冒頭で敵の弱点と攻略方法を教えてくれるのだが、さすがボス! 巨大なメカとは思えない身軽な動きでフィールドを縦横無尽に移動、強力な範囲攻撃も織り交ぜてきて、油断していると見方が瀕死状態に。かなり手応えがありました。
スコーピオン撃破で今回の体験版のミッションは終了。ちなみに、この記事を読んでいる人の中にも、すでに気づいている人もいると思うが、このバトル体験版では、帝国軍擁する“死神”ヴァルキュリアは登場しない。戦場で遭遇したら“死”を覚悟しなければならないほどの強さを誇るヴァルキュリアとの戦闘は、いったいどんな形でくり広げられるのだろうか……。この体験版からユーザーの意見を取り入れてさらに進化を遂げるであろう“LeGION”(レギオン)とともに、発売が楽しみ!