生徒に合った最適な受講プランをプロデュース
カドカワと、高宮学園 代々木ゼミナールは、両社が提携する新事業“代ゼミNスクール”の発表会を、本日2016年1月12日にニコファーレにて開催した。その特徴が公開された、発表会の模様をお届けしよう。
[関連記事]
※“代ゼミNスクール”が“N高等学校”提携通学コースとしてが4月開校
◆登壇者
川上量生氏(カドカワ 代表取締役社長)
高宮敏郎氏(SAPIX YOZEMI GROUP 共同代表)
富田祥弘氏(高宮学園 代々木ゼミナール)
大学受験の時間を大幅に増やすことが可能に
代ゼミNスクールとは、“大学進学に特化した高校生専用スクール”である。募集対象となるのは“ネットの高校”であるN高等学校に在籍している生徒、またはN高等学校への転入希望者だ。
N高等学校は、現代のネット社会に対応した新しい高校として開講することや、自身のペースで授業を受けることができることなどで注目を集めていた。今回発表された代ゼミNスクールでは、ネット上ではなく、通学式で映像や対面式で授業を行うことになる。
この場で代ゼミNスクールのプロモーションビデオが初公開。その特徴や、人気講師の西谷昇二氏からのメッセージが紹介されているので、ぜひ観てみてほしい。
代ゼミNスクールに入学することで、N高等学校で高校卒業資格取得のための勉強をしながらも、通学で大学進学に特化した講座を、学年に関わらずひとりひとりに合ったスケジュールで受講することができるという。このスケジュールの柔軟性と、大学受験の時間を大幅に増やせることは、代ゼミNスクールの大きな特徴のようだ。
“フリーセレクトプラン”の4つの特徴
代ゼミNスクールでは、生徒に合った最適な受講プランをプロデュースする“フリーセレクトプラン”が設定されている。
このフリーセレクトプランには、大きく分けて以下の4つの特徴があるという。それぞれについて紹介しよう。
1.“学びのプロデューサー”が親身に、個別にバックアップ。最適な学習プランをセレクトできる。
代ゼミNスクールでは、学習の進めかたや講座の取りかたなどを相談する“学びのプロデューサー”と呼ばれる専任スタッフが在籍しており、生徒ひとりひとりに合った学習環境を用意することができるという。
また、オリジナルの総合学習管理システムにより、ネットでも学習の進捗情報を確認することができるとのこと。スマートフォンやPCから進捗情報を生徒、保護者、学びのプロデューサーが確認することで、モチベーションのアップはもちろん、より適切なサポートも可能になるという。
2.2000以上の多彩な講座からセレクト。自分に合う講師を選べる。
代ゼミNスクールでは、2000以上の講座から、教科書レベルから難関大学レベルまで、習熟度に応じた授業を選択することができる。
また、“講師の代ゼミ”と呼ばれるだけのことがある実力派の講師から、自分に合ったお気に入りの講師を選ぶことも可能だ。
3.いつでも入学ができる。通学日数も週1~6日まで選べる。
代ゼミNスクールへの入学は1年間、いつでも可能。通学日数は月~土曜日のうち、週1日から6日まで自由に選ぶことができる。
なお、代ゼミNスクール内の施設(自習スペースなど)は、通学日数に関わらず無料で利用できる。
4.ひとりひとりの学習到達度に合わせて講座をレベルアップ。途中入学でも短期集中で受験に備えられる。
“学びのプロデューサー”との面談で学習達成度を確認し、講座をレベルアップさせていくことができる。たとえば、1年時に受験に必要な教科書範囲の学習を終え、2年時からセンター試験や志望校に特化した受験対策講座に専念することも可能だ。
“受験と最適な組み合わせ”ができている学校に
代ゼミNスクールの入学対象となる生徒について、富田氏は東京大学のような難関大学を目指す方だけではなく、大学進学に関心がある方、まだ進路希望が定まっていないような方にも来てほしいと語った。
川上氏は、代々木ゼミナールとN高等学校が提携することで、“受験と最適な組み合わせ”ができていると語った。川上氏によると、代ゼミNスクールでは、自分の目指す大学について何を勉強すればいいのか、自分は何のために勉強するのかという明確なコンセプトや目的を持って勉強できるという、画期的な仕組みが取り入れられているのだという。
高宮氏によると、代ゼミNスクールは生徒が主体的な学べる仕組みのほかにも、IT企業との提携により教育の中でいかに情報技術を使っていくかということ、ファッションや建築などの多様な学びをしたいという生徒のニーズに応えていることも重要な要素なのだそうだ。
代ゼミNスクールは本日2016年1月12日より募集を開始、開講時期は4月となる。そのほか、2月11日には代ゼミタワーにて説明会・個別相談会が開催予定だ。具体的な入学案内などについては、公式サイトを参考にしてほしい。