ある意味、伝説の一夜?

 2015年5月3日~5日、徳島で開催されているイベント“マチ★アソビ vol.14”。5月3日、両国橋西公園にて“神風動画×サイバーコネクトツー 大喜利勝負”が開催された。

 夕方から降り始めた雨は続き、気温も低下。真夏さながらの暑さを記録した日中とは対照的に、屋外である両国橋西公園も雨模様で、肌寒い空気に包まれていた。そんな中スタートした“神風動画×サイバーコネクトツー 大喜利勝負”は、その名の通り、神風動画とサイバーコネクトツーが“マンガ大喜利”で対決するというもの。ゲストとしてアメリカザリガニ・平井善之氏も駆けつけた。

神風動画vsサイバーコネクトツーの大喜利勝負は大暴投連発の壮絶な泥仕合に【マチ★アソビ vol.14】_01
▲両社メンバーとも自社Tシャツで参戦。「在庫あるんですよ!」「ウチも!」のやりとりを平井氏が「台所の話はやめろ!」と一喝。ちなみに平井氏はレンタカーで徳島までやってきたとのこと。

 大喜利のルールは簡単、あらかじめ複数枚用意されたマンガのコマに、“オチ”の1枚を加えて完成させるというもの。観客の拍手の大きさで勝敗が決まり、先鋒、次鋒、大将の3回戦が行われる。負けたチームは自腹でTシャツを作成し、観客に抽選でプレゼントするという罰ゲームも用意されているが、このときはまだ、直後に訪れる波乱の展開を予期できるはずもなかった……。

 ちなみにMCかと思われた平井氏が、なんと神風動画チームの次鋒として参戦。これには旧知の間柄であるサイバーコネクトツー・松山洋氏も驚きを隠せず、「いつまでも仲ええと思うなよ!」という宣戦布告に「わかりやすい裏切りやな!」と返していた。

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▲どこかで見たことのある衣装の下に、神風動画のTシャツを仕込む平井氏。平井氏の裏切りに松山氏ショックを隠せず。

 先鋒は神風動画・桟敷大祐氏とサイバーコネクトツー・中舎健永氏による対決。テーマは“恐怖”だ。作画が始まる前から絵が描けないと訴える中舎氏だが、対する桟敷氏はみずからのマンガ作品をブースで販売するほどの「ガチプロやん!」(松山氏談)。ちなみに桟敷氏は第86回米国アカデミー賞短編アニメ部門にノミネートされた『九十九』のキャラクターデザインを担当したという、まさに“ガチ”なクリエイター。観客の期待も集まっていたが……。

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▲こちらが第1戦のお題“恐怖”。これに続くオチの1枚を描く。

 まずは中舎氏の作品から。

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 こちらの“恐怖”は、サイバーコネクトツー代表取締役社長である松山氏のスク水写真が流出(?)したという実話をもとにした作品。これには平井氏も「身内ネタやないか! スク水着る社長も社長や!」と切れ味鋭くツッコミを入れていた。ちなみにこのスクール水着は松山氏の誕生日に差出人不明のプレゼントとして贈られたもので、その犯人はバンダイナムコエンターテインメント・原田勝弘氏。松山氏がスクール水着を着用している衝撃画像は同氏のTwitterにまだ残っている模様だが、ここでは割愛する。閲覧は自己責任でどうぞ!

 続いては桟敷氏の作品披露。しかし、ここまで和やかに進行していたイベントは、氏の1枚によって激変を遂げる。全年齢向けメディアであるファミ通.comで決して掲載が許されるものではないというところでお察しいただきたいが、“下ネタ”の枠に収めてはいけないその作品は、場が一瞬静まり返るほどの大暴投であった。桟敷氏の柔和な雰囲気とその作品のギャップは、松山氏でさえも「あなたのキャラからこれはないわ!」とツッコミを入れるほど。勝負は拍手の大きさで決まるが、ここではなんと拍手が同程度だったため、ブーイングの少なさで勝負を決することに。もちろん桟敷氏の作品が大ブーイングを浴び、サイバーコネクトツーが1勝を手にする結果となった。

 観客、そして出演者の動揺を残したまま、勝負は次鋒戦へ。ここでは神風動画チーム・平井氏とサイバーコネクトツー・岩崎聡一郎氏が、テーマ“恋愛”でバトル。ここではまさかの“ネタかぶり”が発生し、さらに平井氏が桟敷氏の魂を受け継ぐ問題作を発表したため(もちろん掲載できません)、壮絶なまでの泥仕合に。だが観客の悪ノリにも似た後押しを受けて軍配は平井氏にあがり、神風動画が1勝を勝ち取った。

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▲ギリギリ公開できる範囲の岩崎氏の回答がこちら。ギリギリでコレです。

 最後の大将戦は、神風動画・水崎淳平氏とサイバーコネクトツー・松山氏による社長対決。テーマは“バトル”だが、ここではまさかの出題すら掲載が難しいという取材陣泣かせの展開に。ここでは岩崎氏の“雄っぱい”に触発された松山氏が暴投。勝負は再度ブーイングに委ねられることとなったが、観客・出演者のみならず、テントで勝負を見守っていたサイバーコネクトツースタッフのブーイングをも受けた松山氏が敗北を喫し、2勝1敗で神風動画チームが勝利を手にする結果となった。

 爆笑と“ドン引き”に包まれた壮絶なイベントは、松山氏が「薄々感づいてはいたけれど、神風動画とサイバーコネクトツーは“混ぜるな危険”!」と断言するほど。「とっても楽しいイベントでした」と締めたいところではあるが、両社の皆さん、次回があればせめて“掲載できる”作品をよろしくお願いします!

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