大阪のハンターはみんなノリノリ!
全国5都市で開催されている『モンスターハンター』(以下、『MH』)シリーズの祭典“モンスターハンターフェスタ’15”。2015年2月22日には大阪府大阪市のインテックス大阪にて4会場目が開催され、多くのハンターが訪れた。本記事では、豪華ゲストも多数登壇したステージイベント、激戦の公式タイムアタック大会の結果、上位入賞チームへのインタビューなど、同イベントの模様を詳しくお届けいていく。
抱腹絶倒のステージイベント!
会場に設置されたメインステージでは、『MH4G』の開発陣である辻本良三プロデューサー、藤岡要ディレクター、徳田優也プランナー、『MH』ファンにはおなじみのカプコンの小嶋慎太郎プロデューサーの4人に加え、豪華ゲストが多数登壇。大阪はカプコンの地元ということもあり、軽快なトークを交えつつさまざまなイベントが行われた。
最初に行われたのは、“開発者チャレンジクエスト”。これは開発陣がみずからのデータを使用してクエストに挑み、失敗時にはきびしい罰ゲームが発生するというフェスタ恒例のコーナーだ。各人が緊張した面持ちを見せるなか発表されたお題は、猛り爆ぜるブラキディオス討伐。ベテランでも手こずるこのモンスターを相手に、10分30秒以内での討伐を目指す。難関クエストだけのことはあり小嶋プロデューサーが2回力尽きてしまうが、妨害に精を出す辻本プロデューサー以外は諦めることなく奮戦。しかし、あえなく制限時間をを迎えてしまう。そして、くじびきの結果、罰ゲームは辻本プロデューサーがいま連れているサブオトモを解雇することに決定。辻本プロデューサーは“小嶋”と名づたオトモを、小嶋プロデューサーが複雑な表情で見守るなか、躊躇することなく解雇していた。
新情報コーナーでは、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンで開催されている、『MH』とのコラボイベント“モンスターハンター・ザ・リアル”内でモンハンフェスタ大阪会場で配られたご当地ステッカーをクルーに見せると、オリジナルシールがもらえるという“大阪地区合同キャンペーン”が新たに発表された。そのほか、2015年2月23日から期間限定で配信されるニンテンドー3DSの『MH』ご当地テーマ、福岡バージョンも公開。福岡の名物が多数散りばめられたHOME画面から「上手に焼けたっちゃん」というセリフが流れる、凝ったテーマがモニターに映し出された。
●ユニバーサル・スタジオ・ジャパン 『MH』大阪地区合同キャンペーン●
開催期間:2015年2月28日(土)~3月17日(火)
続いて行われた“スペシャルステージ”では、ゲストとして井上聡さん(次長課長)、竹若元博さん(バッファロー吾郎)、堀内貴司さん(コンマニセンチ)が登場。『MH』好き芸人ならではの熱すぎるトークを披露した後に、極限状態のジンオウガ討伐にハイテンションで挑戦。会場の温度を大きく引き上げていた。
フェスタの人気イベント“教えて藤岡先生! 4Gスペシャル!”では、藤岡ディレクター扮する先生と、小嶋プロデューサー扮する助手が登場。『MH4G』の世界の魅力を解説する“ハンターライフ講座”や、“モンハン占い”でおなじみの占い師・ゲッターズ飯田さんが『MH』に登場するモンスターを占うコーナーなどが行われた。
ハンターライフ講座では、砂の中にいる獲物やアルセルタスを直接捕獲するために尾が発達したというゲネル・セルタス亜種の生態、ほかの個体の撒く成長抑制作用を含むウイルスにより脱皮がしきれない混沌に呻くゴア・マガラの生態、極稀にいる恐竜化を克服したモンスターが極限状態にいたるという設定、ドンドルマにあるウイルス研究所が建てられた経緯などを解説。多くのハンターが興味深げに藤岡先生の解説に聞き入っていた。
続いては、ゲッターズ飯田さんが足跡からジンオウガを占うムチャぶり企画。ゲッターズ飯田さんは、リハーサルがなく、いま初めて足跡を見ると愚痴りつつも「幼稚園で大人気だったが、そこでモテ期は終わり。“俺、幼稚園でモテたんだけどな”と一生言うタイプ。人間関係を作るのが苦手。肝臓をすでにヤッているので、お酒の飲み過ぎに注意」という、とてもモンスターのものとは思えない結果を発表し、会場を爆笑に包んだ。
狩王決定戦、親子&女子ハンター日本一決定戦の大阪地区代表が決定!
各会場で行われる公式タイムアタックでは、優秀な成績を残したチームが、4月12日に東京で開催される決勝大会へと進出できる。ここでは、大阪会場で行われた狩王決定戦、親子&女子ハンター日本一決定戦の結果をお届けしよう。
<狩王決定戦、親子&女子ハンター日本一決定戦 地区大会予選>
各部門はいずれも会場で行われる予選(ダイオウザザミ討伐)の結果により、決勝に進出するチームが決定。狩王決定戦が上位8チーム、親子&女子ハンター日本一決定戦はそれぞれ上位2チームが地区大会決勝戦へと進出できる。各部門の上位チームのタイムは以下の通りだ。
・狩王決定戦 大阪大会予選クリアータイム(※地区大会決勝進出は上位8チームまで)
1位 ここをキャンプ地とする! 1分2秒63
2位 チーム805 1分2秒70
3位 GEKIRIN!海賊団(仮) 1分3秒93
4位 因果応報 1分4秒00
5位 セルレ無理です! 1分4秒13
6位 なんてことシヤガル! 1分4秒60
7位 FnD 1分4秒86
8位 メラルーの巣 1分4秒93
9位 火曜水曜 1分5秒33
10位 ちゃりしー 1分6秒43
・親子ハンター日本一決定戦 大阪大会予選クリアータイム
1位 Cの名を持つ親子 1分6秒13
2位 ゴマアブラず 1分17秒70
・女子ハンター日本一決定戦 大阪大会予選クリアータイム
1位 SERVICIO 1分3秒50
2位 ニャ クルペッコ 1分4秒10
<狩王決定戦 大阪地区大会決勝>
『MH4G』最速ハンターの称号を目指して全国の凄腕ハンターたちが競い合う狩王決定戦。地区大会決勝はセルレギオス討伐で行われ、クリアータイム上位4チームが決勝大会へ進出できる。激戦区で知られる大阪では、その名に恥じぬ驚きのタイムが続出。すべてのチームの使用武器がヘヴィボウガン&ランスの組み合わせだったことも印象的な激戦の結果は、以下の通り!
・狩王決定戦 大阪大会決勝クリアータイム(※決勝大会進出は上位4チーム)
1位 GEKIRIN!海賊団(仮) 1分10秒83 使用武器:ヘビィボウガン&ランス
2位 チーム805 1分13秒73 使用武器:ヘビィボウガン&ランス
3位 ここをキャンプ地とする! 1分13秒76 使用武器:ヘビィボウガン&ランス
4位 因果応報 1分18秒26 使用武器:ヘビィボウガン&ランス
5位 メラルーの巣 1分27秒60 使用武器:ヘビィボウガン&ランス
6位 FnD 1分31秒43 使用武器:ヘビィボウガン&ランス
7位 セルレ無理です! 1分47秒06 使用武器:ヘビィボウガン&ランス
8位 なんてことシヤガル! 1分47秒93 使用武器:ヘビィボウガン&ランス
<親子ハンター日本一決定戦 大阪大会決勝>
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テツカブラ亜種討伐によって争われた親子ハンター決定戦地区大会決勝では、狩王決定戦顔負けのテクニックが炸裂! Cの名を持つ親子チームが、リオレイアが乱入してくる前に決着をつけるという脅威の早業を見せ、勝利をさらった。
・親子ハンター日本一決定戦 大阪大会決勝クリアータイム
1位 Cの名を持つ親子 1分43秒03 使用武器:操虫棍&チャージアックス
2位 ゴマアブラず 3分21秒16 使用武器:片手剣&チャージアックス
<女子ハンター日本一決定戦 大阪大会決勝>
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女性ハンター日本一決定戦の地区大会決勝戦はケチャワチャ亜種討伐のクリアータイムタイムを競う。両チームともに操虫棍&スラッシュアックスという武器の組み合わせを選び、ケチャワチャ亜種を終始圧倒! この一戦を制したのは、「いつもどおりやれたらいい」と、挑戦前にコメントしていたSERVICIOチーム!
・女子ハンター日本一決定戦 大阪大会決勝クリアータイム
1位 SERVICIO 1分17秒93 使用武器:操虫棍&スラッシュアックス
2位 ニャ クルペッコ 1分37秒30 使用武器:操虫棍&スラッシュアックス
決勝大会進出チームのコメントをお届け!
公式タイムアタック大会の各部門で決勝進出を果たした6組のチームにインタビューを実施! 凄腕のハンターたちの喜びに満ちたコメントをお届けしよう。
<狩王決定戦 大阪地区大会1位>
チーム名:GEKIRIN!海賊団(仮)
(写真左・ヘビィボウガン担当:chasser、写真右・ランス担当:Act)
――『MH』の大会はけっこう出られてるんですか?
Act 僕は前回の大阪大会に出たんですけど、予選で落ちてしまいました。
chasser 僕はまったくの初めてです。
――初出場で優勝ってすごいですね! おふたりはどういったご関係なんですか?
Act 『MH』の集いで知り合いました。
――『MH』シリーズはけっこうやられているんですか?
Act 『MH4G』が出るまでずっとやってましたね。たまにちょっと別のゲームをやることもありますけど(笑)。
chasser 僕は『MH2ndG』から6年くらいブランクがあって、今回ひさしぶりに始めました。
――それでもこの成績が出せたということは、下地ができていたんでしょうね。
Act 『MH2ndG』のときは相方にまったく頭が上がらない状態だったんですけどね(笑)。
――そこから『MH4G』をプレイして大会に出てみよう、となったわけですね。
Act そうですね。お互いに、「この人ならいけるんじゃないかな?」、と思って。
――なるほど。練習はどれくらいされましたか?
Act 本格的に始めたのは1ヵ月前からです。1月の末くらいからですね。
――それまではとくに大会のことは意識していなかったと。
chasser ギルドクエストとかを遊んでましたね(笑)。
――それでよくここまで煮詰められましたね。
Act かなり焦りました(笑)。
――決勝の動きは満足のいく内容でしたか?
Act ふだん通りいけたので、満足ですね。
――決勝大会のクエストが発表されたら練習の日々が続くと思いますが、とりあえずはひと安心ですね。
Act 決勝大会は、遊ばずにきっちり練習していきます!
<狩王決定戦 大阪地区大会2位>
チーム名:チーム805
(写真左・ランス担当:HIRO、写真右・ヘヴィボウガン担当:Suika)
――これまでにも大会に出たりはされたんですか?
HIRO 僕は初めてです。
Suika 僕は2回目ですね。モンスターハンターフェスタ’11のときに出ました。
――応援の方がたくさん見えられてましたが、おふたりは『MH』をプレイするコミュニティとかの方なんですか?
Suika はい。3位のここをキャンプ地とする!とかといっしょの仲間です。
HIRO 和気あいあいとプレイしてました。練習のときはずっと負けてたんですけどね(笑)。
Suika 予選のタイムもコンマで負けてたんですけど、地区大会決勝では逆にコンマ差で勝てました。
――本番に強いですね。練習は皆さんでやられてたんですか?
HIRO 集まれるときはやってましたね。
――その練習の成果が、この地区大会決勝で発揮できたと。
HIRO 練習では僕が足を引っ張っていたんで、本番でちゃんとできたのはすごくよかったですね。
――『MH』シリーズはどれくらいやられてるんですか?
HIRO 僕は『MH2nd』からです。
Suika 僕は『MH2ndG』からですね。
HIRO ずっとパーティープレイばかりやっててタイムアタックはあまりやってなかったんですが、今回出てみようと思って。
――それでレベルの高い大阪で準優勝ですから、かなりの仕上がりですね。
Suika うれしくて泣いちゃいました(笑)。
<狩王決定戦 大阪地区大会3位>
チーム名:ここをキャンプ地とする!
(写真左・ランス担当:キラ、写真右・ヘヴィボウガン担当:ストラ)
――ストラさんはステージで、先週入籍したとおっしゃってましたね。
ストラ はい。ちょうど一週間前に。
――おめでとうございます! もしかしてフェスタの日に合わせたんですか?
ストラ そういうわけではないんですけど、つき合って1周年の記念日だったので。今日は(奥さんが)観客席で見ていてくれたので、勝ててよかったです。
――奥さんは、日ごろ応援とかしてくれるんですか?
ストラ がんばってねと言われてて、さっき壇上からちらっと見たら泣いてましたね。こっちも少し泣きそうになりました(笑)。
――ストラさんは去年も出られてましたよね?
ストラ 東京大会に行ってそのときもインタビューを受けました。今回はそのときと相方が違いますけどね。
――地区大会決勝はかなりの接戦でしたね。
ストラ 予選ではチーム805に勝ってたんですけど、決勝では逆に負けちゃいました。
――ボウガンの弾1発の当たりかたの違いくらいのタイム差でしたね。
キラ 最初にセルレギオスが嫌な位置にいたんですよね。
――でも、そこからよくリカバリーできましたね。
キラ いろいろなパターンを練習してきましたから。
――挑戦前に「自分たちだけ待機場所が寒いしガムも踏んだから、これ以上悪い引きはないだろう」って言ってたのに……。
ステラ 結局ダメでしたね(笑)。
――そこは実力で跳ね返したと(笑)。決勝はいい引きだといいですね。
ステラ そうですね。
<狩王決定戦 大阪地区大会4位>
チーム名:因果応報
(写真左・ヘヴィボウガン担当:デヴィウス、写真右・ランス担当:キャッチ)
――まずは、いまのお気持ちをお聞かせください。
デヴィウス 名古屋大会の記録を見たときに、自分たちでは無理だと思っていたんですが、根性でなんとかねじ込めたのでよかったです。
――かなり練習はされたんですか?
デヴィウス ダイミョウザザミは600体くらい、セルレギオスは300体くらい狩りました。じつは、昨日初めてふたりでニンテンドー3DSを突き合わせて練習したんですよ。それまではインターネットでチマチマやってたんです。
――おふたりはどういったご関係なんですか?
デヴィウス 10年以上前にゲームセンターの常連として知り合いました。
――いまはお近くに住まれてないんですか?
キャッチ 僕が和歌山で、相方が大阪なんでけっこう離れてます。僕も、もともとは大阪に住んでいたんですけどね。
――それで昨日初めて面と向かって練習をして、本番でうまくいったと。
デヴィウス 息は合わせられると思っていたので。
――大会には以前にも出られたことはあるんですか?
デヴィウス 前回の大会で予選12位になって負けてしまって、決勝大会の当日枠にも出たんですが、そこでも7位になって勝ち進めませんでした。今回は自腹で東京に行くのはイヤだなと思っていたので、勝ててよかったです(笑)。
――ステージ上では徳田プランナーのことをおっしゃってましたけど、ファンなんですか?
デヴィウス そうなんです! 徳田プランナーの解説が、僕のつぎの動きを先に説明してしまうくらい詳しくて(笑)。こちらのプレイがすべて見通されているという感じがあって、「何これ!?」って言わせたいんですけど、ぜんぜんダメですね。すばらしい解説です!
――決勝大会では、ぜひ徳田プランナーをあっと言わせていただきたいですね。
デヴィウス がんばります!
<親子ハンター日本一決定戦 大阪地区大会1位>
チーム名:Cの名を持つ親子
(写真左・操虫棍担当:かずほ、写真右・チャージアックス担当:きCもと)
――大会には以前にも出たりされていたんですか?
きCもと 今回が初めてです。
――おお、今回は初出場で入賞されてる方が多い印象ですね。『MH』シリーズはけっこうプレイされているんですか?
きCもと 私は『MH3rd』くらいからで、子どもは『MH4』から始めました。『MH4』のときはまだ上手にプレイできなかったけど、今回はちょっと出てみようかと。
――今回ようやくいっしょにできるようになったわけですね。勝つ自信はありましたか?
きCもと 練習の成果が出せればイケるなとは思ってたんですけど、初めてのステージだったんでどれだけ緊張するかというのがわからなくて、そこは未知数でしたね。
――地区大会決勝はリオレイアが乱入する前にクリアーされてましたけど、あれは狙い通りだったんですか?
きCもと そうですね。ただ、操虫棍の効果によってタイムが左右されてしまうのですが、そこはお互いを信じてやりました。
――きCもとさんがチャージアックスでお子さんが操虫棍を使われてましたが、担当はどのように決めたんですか?
きCもと 子どものほうが乗りが上手なので、操虫棍を使ってもらいました(笑)。
――乗りは任せると(笑)。チャージアックスも使いこなすのはたいへんではなかったですか?
きCもと 最初は思い描いた動きどおりに操作できず、苦労しましたね。決勝ではうまいことできてよかったです。
<女子ハンター日本一決定戦 大阪地区大会1位>
チーム名:SERVICIO
(写真左・スラッシュアックス担当:たまご、写真右・操虫棍担当:沙紀)
――おふたりはどういったご関係ですか?
沙紀 同じ職場で働いています。
――そうなんですね。格好も同じですが、これは今回の大会用ですか?
沙紀 はい(笑)。
――これまでに大会出られたことはありますか?
沙紀 今回が初めてです。
――大阪はかなりレベルが高いのですが、そこで初出場で優勝というのはすごいですね。『MH』はけっこうプレイされているんですか?
沙紀 私は、ちゃんとプレイし始めたのは『MH4』からですね。
たまご 私はプレイ歴1年未満くらいです。
――職場がいっしょということですが、そこでいっしょに『MH』をやろうと誘われたんですか?
沙紀 私が、相方がやり始めたと聞いて……。
たまご 誘ってくれたんです。それから周りの人にもメッチャ教えてもらって、ここまでこれました。
――練習はふたりいっしょにされたんですか?
沙紀 ふたりでもやったし、それぞれでもやってました。
――決勝の動きはどうでした?
沙紀 ちょっと失敗しちゃったよね。
たまご カッコ悪い終わりかたでした(笑)。
モンスターハンター4G
メーカー | カプコン |
---|---|
対応機種 | 3DSニンテンドー3DS |
発売日 | 2014年10月11日 |
価格 | 5800円 [税抜]/6264円 [税込(8%)] |
ジャンル | アクション / 狩り |