テーマは“ウィザードリィ×ローグライク”
2015年2月13日~14日に千葉・幕張メッセで開催中の、“ジャパン アミューズメント エキスポ2015”(JAEPO2015)。その初日となる2月13日、タイトーブースにて『ウィズローグ -ラビリンス オブ ウィザードリィ- 彷徨える冥王』のステージイベントが行われた。同タイトルは、好評配信中のAndroid版アプリ『ウィズローグ -ラビリンス オブ ウィザードリィ-』の、アーケード版プロジェクト。イベントでは開発クリエイターが自ら、来場者にそのゲーム性や特徴をアピールした。さっそく、その模様をレポートしよう。
ステージに登場したのは、タイトー デジタルコンテンツ事業本部 ON!AIR 事業部 プロダクション3部(アプリ版)ディレクターの前田 明彦氏と、同じくプロダクション3部(アーケード版)ディレクターの島田 匠氏のおふたり。前田氏はなんと、ゲーム内の職業のひとつ、侍の出で立ちで現れ、さっそく司会者にツッコまれることに。ちなみに兜の先っぽの飾りは、“インベーダー”となっているそうだ。
イベントは、その前田氏が担当した、アプリ版の話題からスタート。まずはそもそものベースである『ウィザードリィ』シリーズの歴史が、フリップを交えて紹介された。今回のアプリ版『ウィズローグ -ラビリンス オブ ウィザードリィ-』はシリーズ最新作となるが、これは従来の『ウィザードリィ』を踏襲しつつも、新たに“ウィザードリィ×ローグライク”という概念を打ち出している。ローグライクとは、RPG『Rogue』のルールを踏襲したゲームジャンルで、ゲームファンならば知らない人はいないだろう。要は、これらふたつの名作RPGの特徴がミックスされた作品になっているということだ。
ゲームのアウトライン紹介に続いては、実際のプレイ画面が映し出され、ゲームの流れや遊びかたの具体的な解説に。パーティ編成、ダンジョンの冒険、敵とのバトルといったさまざまなシーンが、前田氏のコメントとともに紹介された。またトピックスとして、最新アップデートで追加された装備などが公開されたほか、キャラの合成によるレベルアップ、ガチャによるフィギュア入手などの要素も、画面とともに説明された。
アーケード版ならではの魅力を追加
ここまでは配信中のアプリのお話。選手交代し、つぎはいよいよ本日の主役、島田氏がアーケード版について語る番だ。まずは、開発に至る経緯について。
「アーケードでも、思考型のゲームを好むお客様はいらっしゃるのですが、そうしたゲームはなかなかない。そんなときに、前田のほうで“ウィザードリィ×ローグライク”という思考型ゲームを作ると聞いて、だったらアーケード化もさせてよ、という流れです」(島田氏)。その後、部署の統合で同じ部署となり、一気に話が進んだそうだ。
では、気になるゲームの中身についてだが、アプリ版との大きな違いはズバリ、“災神”という要素だと島田氏は語る。これは強大なモンスターが、実際の店舗を転々と襲撃して回るという、アーケードならではの魅力的な仕掛け。まるで台風のように、「あの店舗からあっちの店舗に行ったので、つぎはここの店舗に来るんじゃないか?」と、ワクワク感を持ってプレイすることができるのだ。なおこの“災神”は、同じ店舗のプレイヤーで協力して育成し、ほかの店舗を襲撃させて報酬を持ち帰ったりもできる仕様になる予定だそうだ。
先行のアプリ版との連動も実現。アプリ・アーケードのそれぞれで獲得したアイテムは、倉庫を介して相互に利用が可能になるほか、双方のキャラクターをペアにして育成できる“武者修行システム”なども用意されている。アプリ版を楽しんでいるプレイヤーなら、遊んでみない手はないだろう。
iOS版のアプリ配信もついに決定!
イベントの締めくくりは、それぞれの告知タイム。まずアプリ版に関しては、大型バージョンアップの報告に加え、iOS版が2月19日に配信決定というビッグニュースが初公開! またアーケード版では、プロジェクト発動記念キャンペーンとして、会場内でもらえるグッズなどが紹介され、イベントは無事に終了となった。
PC、家庭用ゲーム、携帯ゲーム、スマホ……。メディアはさまざま変われど、いまだに輝きを放つ『ウィザードリィ』シリーズ。30年を超えるキャリアはダテじゃない。アーケード版においても、さらに新たなファンを獲得することだろうし、今後の展開がますます楽しみだ。