プレイステーション4であの名作が蘇る! 『The Last of Us Remastered(ラスト・オブ・アス リマスタード)』プレイインプレッション

2014年8月21日、世界中のゲームファンを熱狂させたサバイバルアクション『The Last of Us(ラスト・オブ・アス)』が、プレイステーション4(以下、PS4)で復活する。本作は、2013年6月20日にPS3でリリースされたタイトルのリマスター版。今回は、PS4版の発売に先駆けて、PS3版の記事担当ライターによるプレイインプレッションをお届けする。

●「出会えてよかった」と心から言える名作

 2013年6月20日にPS3で発売され、世界中で数々のゲームアワードを獲得したサバイバルアクション『The Last of Us(ラスト・オブ・アス)』が、2014年8月21日にPS4で甦る。1080pのフルHD画質に対応したPS4版は、グラフィックが大幅に向上したほか、配信済みのおもな追加ダウンロードコンテンツをまとめて収録しているのが大きな特徴だ。PS4版の発売に先駆けて、PS3版の記事担当ライターによるプレイインプレッションをお届けする。

 “見た目や言動が気に食わなかったけど、話してみると意外といいヤツで、いつのまにか仲よくなっていた”。

 皆さんの中にも、そんな経験をした方がいると思います。僕とPS3版の『The Last of Us(ラスト・オブ・アス)』は、まさにそういった関係。デカイ図体(身長181センチ、推定体重120キロ)のわりに、チキンハート(臆病)な僕は、ホラー要素のあるゲームがかなり苦手。仕事で担当することはあっても、プライベートで進んで遊ぶことはほとんどありません。そのため、ゾンビのような寄生菌の“感染者(インフェクテッド)”と戦う『The Last of Us(ラスト・オブ・アス)』の第一印象が、いいはずもなく……。担当編集のFさんから仕事を受けたときは、内心ビビリまくっていました。

 僕の中で『The Last of Us(ラスト・オブ・アス)』の印象が“苦手なホラー要素のあるサバイバルアクション”から、“名作”へと大きく変わったのは、プレイアブルROMを初めて触ったとき。思考を仕事モードに切り替え、恐怖心を抑えながらプレイしていましたが、ゲームを先に進めれば進めるほど虜になっていました。本作に惹かれた最大の理由は、ストーリーがとにかく秀逸だったから。ここでゲームを知らない方のためにざっと説明すると、本作は感染した人間を凶暴化させる寄生菌の感染爆発(パンデミック)により、人口が激減して崩壊したアメリカが舞台。この過酷な世界を、過去に大切なものを失った中年男性のジョエルと、パンデミック後に生まれた少女のエリーが旅をします。

▲『The Last of Us(ラスト・オブ・アス)』の主人公であるジョエルとエリー。

 本作の見どころは、旅を通してジョエルとエリーの絆が描かれていくところなのですが、ふたりの絆の育まれかたがとても丁寧。親子ほど歳の離れた見知らぬ異性ということで、最初は冷え切った関係でしたが、旅を続ける中で助け合い、窮地を脱することで、お互いに少しずつ心を開いていきます。ふたりの心の距離が思ったよりも縮まらないので、何度もやきもきさせられたものの(苦笑)、いつのまにか恐怖心よりも“ふたりがどうなるのか”という好奇心が勝ってしまい、時間を忘れてプレイしてしまったというわけです。ちなみに、個人的に好きなのは、ジョエルがエリーに助けられてお礼を言うシーン。ふたりの距離が一気に近づいた気がして、かなりグッときたのを覚えています。

 主人公たちの声を担当するのは、山寺宏一さん(ジョエル役)と潘めぐみさん(エリー役)。山寺さんの演技は言わずもがなですが、陰のあるジョエルを渋く演じていて非常にかっこいい! また、潘さんは、エリーの心情の移り変わりを巧みに演じられていて好印象でした。というのも、エリーは過酷な世界で成長したせいか、14歳のわりには言葉遣いがかなり荒く、頭に血が上ると初対面の相手にも関わらず、「どうせ食い過ぎでしょこのデブ!」なんて過激なセリフを言うことも。そうかと思うと、初めてみた景色に感動するなど、年相応のかわいらしい一面を見せてくれます。山寺さんと潘さんの演技は、どんなシーンでもとても自然。ハイクオリティーなグラフィックと相まって、ハリウッド映画を見ているような気分にさせてくれます。

▲山寺さんと潘さん以外の声優陣も非常に豪華。キャラクターの演技にもぜひ注目を。

 本作をプレイし終えたとき、僕は充実感と達成感、そして物語の続きが見れないんだなという、何とも言えない喪失感に包まれました。どのような気持ちを抱くかは人それぞれだと思いますが、皆さんにもぜひエンディング後の感情の揺れを体験してほしい。必ず忘れられない思い出になるはずです。なお、本作には2014年2月14日に配信された追加エピソード“Left Behind-残されたもの-”も収録されています。“Left Behind-残されたもの-”では、エリーを操作キャラクターに抜擢(本編では、基本的にジョエルを操作して進めます)。ジョエルと出会う前の姿や、本編の空白期間が描かれます。親友のライリーとのやり取りなど、エリーファンにはたまらない内容になっているので、買い逃した方はこの機会にぜひ!

▲残されたものでは、エリーがライリーと廃墟を冒険します。

●リマスター版はやっぱりすごい!

 では、PS4版はどのようにパワーアップしているのか。ここからは、プレイした感想をもとにPS3版とPS4版の違いを説明していきたいと思います。

【1】PS4版は、PS3版の主要追加コンテンツ(“Left Behind-残されたもの-”や8種類のマルチプレイ用マップなど)を収録
【2】フレームレートがおよそ30fpsから1080pの可変型60fpsにパワーアップ
【3】ゲーム中に任意のタイミングで写真が撮影できる“フォトモード”を収録

 PS4版の魅力をざっとまとめると、上記のようになるのですが、【1】は先述した通りなので、【2】のフレームレートについて。フレームレートとは、動画などを再生するとき、1秒間に画面を何回書き換えられるかを示す言葉。60fpsの場合だと、1秒間につき60回枚の静止画が使われているということになります。PS3版がおよそ30fpsだったのに対して、PS4版は1080pの可変型60fpsにパワーアップ。描画される静止画の数が2倍に増えているので、よりなめらかに動く画面でプレイできるというわけです。

 『The Last of Us(ラスト・オブ・アス)』のグラフィックは、PS3で最高峰のデキでした。正直、これ以上どうきれいになるのか半信半疑でしたが、60fpsの世界は想像以上。とにかく画面がヌルヌル動くし、テクスチャがよりきめ細かくなっていてビックリ! よりかっこよくなったジョエルや、かわいらしいエリーと再会できて大満足でしたが、激しく動くシーンやカメラがキャラクターにクローズアップするシーンでは、皆さんもPS3版との違いを体験できると思います。

▲生々しいキャラクターは、まるで本物の人間のよう。クリーチャーの不気味さも際立っています。

 続いてフォトモードですが、これはその名の通り、ゲーム中に任意のタイミングで写真を撮れる新機能。撮影した写真は、PS4のSHARE機能で共有することも可能です。フォトモードの使いかたはとってもシンプル。ポーズ画面でフォトモードをオンにし、L3ボタンを押し込むだけ。これで画面が静止するので、メニュー画面を操作していろいろな写真が残せます。

 好きな名シーンや、ヘッドショットを決めたカッコいいシーンを記録するのに役立ちますが、機能が充実しているのも大きな魅力。カメラアングルの操作はもちろん、露出の調整やフィルターの変更、カメラのピントが合う距離の設定など、多彩な機能を搭載しています。最初は「エリーのアルバムが作れるといいな」ぐらいに思っていたのですが、ここまで機能が揃っていると、こった写真を撮影したくなるのがファンの性。1周目は、引き続きますます美しくなった世界を堪能し、2周目には「エリーのフォトメモリー(仮)」を作る旅をしたいと思います(笑)。フォトモードの使いかたは、公式のホームページで動画にて公開されているので、興味のある方はぜひチェックしてみてください!

●初めて遊ぶ方はもちろん、ファンも必携の完成度!

 『The Last of Us Remastered(ラスト・オブ・アス リマスタード)』は、まだ遊んだない方はもちろん、PS3版をやり尽くした人にも自信を持ってオススメできる内容になっています。むしろ、やり込んだファンこそ、PS3からどのように進化したのか。細かい変更的に気づくことができて、より楽しめるはず。フォトモードを使って見る世界にも、新たな発見が満載だと思います。この夏、最高の体験をPS4でしてみませんか?



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※画面は開発中のものです。