『GOD EATER 2(ゴッドイーター2)』のヒットなどが寄与
2014年5月8日、バンダイナムコホールディングスの平成26年3月期(平成25年4月1日~平成26年3月31日)の決算短信が発表された。決算短信によると、平成26年3月期の売上高は5076億7900万円(前年同期比4.2%増)、営業利益は 446億7200万円(同8.2%減)、経常利益は474億5600万円(同5.0%減)、当期純利益は250億5400万円(同22.6%減)となった。
バンダイナムコホールディングスでは、平成24年4月にスタートした中期計画のビジョン“挑戦・成長・進化”のもと、中長期的な成長に向けて“IP(Intellectual Property、キャラクターなどの知的財産)軸戦略”を核としたさまざまな施策を推進。コンテンツ事業において、家庭用ゲームソフトや映像音楽コンテンツ、ネットワークコンテンツやなどの展開が好調に推移。あわせて、トイホビー事業が、国内の定番IP商材を中心に順調に推移したとしている。一方で、アミューズメント施設事業において店舗閉鎖や使用見込みの低い機器の処分などに伴う特別損失を計上したとのことだ。
セグメント別に見ると、コンテンツ事業では、家庭用ゲームソフトにおいて、海外向けの『DARK SOULS II((ダークソウルII)』、国内向けの『GOD EATER 2(ゴッドイーター2)』などのヒットに加え、『ディズニー マジックキャッスル マイ・ハッピー・ライフ』や前連結会計年度に発売した『太鼓の達人』シリーズなど複数タイトルのリピート販売が好調に推移。また、ネットワークコンテンツ『ワンピースグランドコレクション』や『機動戦士ガンダム』シリーズ、『アイドルマスター』シリーズなどのソーシャルゲームの主力タイトルが安定的に推移したとのこと。その結果、コンテンツ事業単体では、売上高は2784億800万円(前期比5.6%増)、セグメント利益は372億4800万円(前期比2.2%増)と増収増益となっている。
次期の見通しとしては、コンテンツ事業では、IPを軸に、さまざまなカテゴリーに向け商品・サービスを提供する“IP軸戦略”をさらに強化するために、環境変化や新たな出口へのスピーディな対応を行うほか、新規IPの創出・育成を強化。また、商品・サービスとコンサートやライブイベントの相乗効果など、バーチャルとリアルの融合で生まれる新たな付加価値の創造やIP価値最大化に取り組むとしている。
さらに、家庭用ゲームソフトでは、「旬のIPを活用した国内向けタイトル、ワールドワイドで投入するタイトル、ネットワーク機能を活用したタイトルをバランスよく展開するとともに、IP軸戦略の新たな出口として新規プラットフォームへの対応を行います」とのことだ。
次期の見通しを踏まえ、バンダイナムコホールディングスでは、平成27年3月期の連結業績を、売上高5000億円(前期比1.5%減)、営業利益450億円(前期比0.7%増)、経常利益450億円(前期比5.2%減)、当期純利益280億円(前期比11.8%増)と予想している。