カオスすぎるよ!
グンナー・ネルソンは、アイスランド出身の総合格闘家。伝統派空手と柔術をミックスさせた独特なファイトスタイルで知られ、UFC参戦後も3戦3勝。生涯成績は12戦1分と、無敗記録を更新している。
そして、そんなアイスランドの英雄をバックアップしているのが、同じくアイスランド発で世界中にファンを持つゲームメーカー、CCP Gamesだ。
今回アイスランドのレイキャビクで開催中のCCP Gamesのオフラインイベント“Fanfest”で、そんなネルソンとCCP所属の開発者10人の対戦が行われた。唐突過ぎて意味がわからないと思うが、本当なんだから仕方がない。「ちょっと次のイベントで戦ってきて。相手はグンナー・ネルソンで」と言われた開発者諸氏の心中お察しするが、グラップリング(打撃なし)ルールで行われた非情な10本勝負の結果は?
普段はプログラマーだったりプロデューサーだったりするスタッフたちには柔術などの格闘技経験者もいたりして、それなりにちゃんとしたムーブなんかも見せるのだが、それよりも、出番が来たらちゃんと観客を煽ったり“仕事”してるのがエラいところ。入場も場内を練り歩いたり、天井からロープで降りてきたりと、サービス精神がやたらに旺盛だ。
まぁこれが海外スタジオの常識かというと、数年前もチェスボクシングを出し物のひとつとしてやったり(当時の映像も残っている)、社員だけで曲作ってPV撮っちゃう(今回も入場曲に採用)ような前科のある会社のことなのでアレですが。ちなみにグラップリングはゲームの内容とは一ミリも関係ないのだが、まぁ細かいことはいいじゃないですか……。
さて、試合結果はもちろん10戦+番外編1試合を含めてグンナー・ネルソンの11勝。仮に記録が認められるならば24戦無敗ということになったわけだが、奇特なスポンサーさんの余興ということでネルソンは当然手加減していたものの、開発者サイドは真面目に組んで投げて極めようとしていたのが面白すぎる。日本のゲーム会社でもこういう無茶なやつをひとついかがでしょうか!(文・取材・写真:ミル☆吉村)