カオスすぎるよ!
グンナー・ネルソンは、アイスランド出身の総合格闘家。伝統派空手と柔術をミックスさせた独特なファイトスタイルで知られ、UFC参戦後も3戦3勝。生涯成績は12戦1分と、無敗記録を更新している。
そして、そんなアイスランドの英雄をバックアップしているのが、同じくアイスランド発で世界中にファンを持つゲームメーカー、CCP Gamesだ。
今回アイスランドのレイキャビクで開催中のCCP Gamesのオフラインイベント“Fanfest”で、そんなネルソンとCCP所属の開発者10人の対戦が行われた。唐突過ぎて意味がわからないと思うが、本当なんだから仕方がない。「ちょっと次のイベントで戦ってきて。相手はグンナー・ネルソンで」と言われた開発者諸氏の心中お察しするが、グラップリング(打撃なし)ルールで行われた非情な10本勝負の結果は?
▲試合前のレセプションに登場したグンナー・ネルソン。そんなに大きくないし、一見フツーの人なのだが、超強い。
▲「戦いたい奴、出てこいや!」とは言わなかったがラスベガススタイルのアナウンスと実況をノリノリでやってたこの人、チーフ・マーケティング・オフィサーのデビッド・リード氏。つまりマーケティングのトップであり超偉い人。
▲グンナー・ネルソン、生演奏が流れる中、ミョルニルジムの仲間とともに、観客とハイタッチしながら入場!
普段はプログラマーだったりプロデューサーだったりするスタッフたちには柔術などの格闘技経験者もいたりして、それなりにちゃんとしたムーブなんかも見せるのだが、それよりも、出番が来たらちゃんと観客を煽ったり“仕事”してるのがエラいところ。入場も場内を練り歩いたり、天井からロープで降りてきたりと、サービス精神がやたらに旺盛だ。
まぁこれが海外スタジオの常識かというと、数年前もチェスボクシングを出し物のひとつとしてやったり(当時の映像も残っている)、社員だけで曲作ってPV撮っちゃう(今回も入場曲に採用)ような前科のある会社のことなのでアレですが。ちなみにグラップリングはゲームの内容とは一ミリも関係ないのだが、まぁ細かいことはいいじゃないですか……。
さて、試合結果はもちろん10戦+番外編1試合を含めてグンナー・ネルソンの11勝。仮に記録が認められるならば24戦無敗ということになったわけだが、奇特なスポンサーさんの余興ということでネルソンは当然手加減していたものの、開発者サイドは真面目に組んで投げて極めようとしていたのが面白すぎる。日本のゲーム会社でもこういう無茶なやつをひとついかがでしょうか!(文・取材・写真:ミル☆吉村)
▲最初に登場したのはTwitchとかの配信関係のスタッフ。転がされた後、腕十字を極められて終了。いいよ、あったまってきたよ、次だ次!
▲二人目の様子。ネルソンのスパッツですがお尻部分に『EVE: Valkyrie』のロゴが入っております。結果はお察し下さい(ネルソンを投げたかと思ったら切り替えされててフロントチョーク)。
▲「俺達が相手だぜ!」となんかいっぱいやってきた。「C・C・P!」と気合を入れる姿は……男性用下着モデルかな?
▲いいよ、まだここからだよ! 盛り上げていこうぜ!
▲ネルソンをフロントチョークにとらえるチャンス! そのまま極めちゃえ!
▲「あっ……」(綺麗に抜かれてトランジションされる)
▲「今度こそ、我々の最強の戦士を出すから」というフラグっぽい発言を経て、ホールの上から兵士が降りてきた! ロープがなかなか外れないトラブルと結構なスーツ脱ぎ時間ののちに登場したのは燃える44才、Olafur Viggoson! コミュニティマネージャーのCCP Guardを乗せて腕立てできるぞ!
▲これはもう宇宙からの刺客を連れてこようということでビデオが流れ……。
▲Petur Johaness Oskarsson登場! 197センチ113キログラムの無差別級だぜ!(普段はアソシエイト・プロデューサー)
▲相手が大きいなら寝かせてしまえばいいと言った故カール・ゴッチの言葉を思い出します。というわけでグンナー・ネルソンが当然のごとく全勝で終了。
▲しかし、「お前がまだいるだろ!」と、場内は大「Sveinn」コール。CCP GuardことSveinn J. Kjarvalが「よし、ワシもやっちゃる!」と服を脱ぎ捨てた! サイズはないが鍛えてるぞ!
▲2メートル近い大男でも無理なのに、どうにかなるわけないじゃないか……。ガードポジションから「高い高い」をやられるCCP Guard。
▲でも身軽さを活かし、側転からサイドポジションに!
▲「観戦ありがとう! この後はパブクロール(ハシゴ酒)あるからそっちも参加ヨロシク!」と締め。カオスすぎるよ……。