ドワンゴおよびニワンゴは本日2014年5月2日より、ニコニコ動画で3DモデルやMMDモデルを投稿・配布できる立体投稿共有サービス“ニコニ立体”を開始した。

 “ニコニコ立体”は、投稿から配布まで、3Dの魅力を伝える立体投稿共有サービス。ユーザーは同サービスに投稿したMMDモデルを含むさまざまな3Dモデルをウェブ上で回転させて自由に鑑賞することができるほか、アニメーションも視聴可能。モデルデータはサイト内で配布でき、ほかのユーザーが作成したモデルも共有することができる。

 また、投稿した3Dモデルは、二次創作の派生関係を管理・表示する機能“コンテンツツリー”に登録することができ、ほかの登録作品(動画やイラスト)との派生関係を表示できる。さらに、クリエイター奨励プログラムにも登録可能で、派生作品からの“子ども手当”を受け取ることもできる。

ニコニコ動画で3Dモデルの投稿・共有ができる立体投稿共有サービス“ニコニ立体”が本日5月2日より開始 クリエイター奨励プログラムにも対応_04

■“ニコニ立体”サービス概要
・サービス名称:ニコニ立体
・サービス開始日:2014年5月2日(金)
・利用条件:niconiccoアカウント保有者 ※閲覧にはUnityをインストールする必要があります。

◆“ニコニ立体”機能一覧
・作品投稿:PMD、OBJ、MQO、Unity3Dなどの3Dデータだけでなく、ひとつの作品に対して複数枚の画像を投稿可能。W.I.P(Works In Progress) と呼ばれる製作途中の様子を公開することもできる。
・データ配布&ライセンス形態:投稿作品に対し配布用のデータを添付できる。これによりMMDモデルやFBXファイルの配布が容易にできるようになる。データが更新されると、過去にダウンロードした利用者全員に更新が通知される。また、配布するデータには利用条件を制限するライセンス設定が可能。 統一された明瞭なライセンス形態によって、利用者の混乱や意図しない利用を防ぐことができる。
・作品検索:検索オプションで、“データ配布ありの作品”、“MMDモデルの配布がある作品”、“W.I.P”などを抽出することができる。
・ランタイムエディット:Unity3Dファイルを除く3Dデータでは、Web上から光源や位置、イメージエフェクトが編集できる。プレビューしながら何度でもファイルの差し替えが可能で、投稿者の意図した表現を追求できる。
・高速軽量なプレイヤー:全ページ非同期通信による遷移を実装。PMD、OBJ、MQOなどの3Dデータを超高速にロードできる。

ニコニコ動画で3Dモデルの投稿・共有ができる立体投稿共有サービス“ニコニ立体”が本日5月2日より開始 クリエイター奨励プログラムにも対応_03
ニコニコ動画で3Dモデルの投稿・共有ができる立体投稿共有サービス“ニコニ立体”が本日5月2日より開始 クリエイター奨励プログラムにも対応_02
▲3Dモデル閲覧/視点操作画面。
ニコニコ動画で3Dモデルの投稿・共有ができる立体投稿共有サービス“ニコニ立体”が本日5月2日より開始 クリエイター奨励プログラムにも対応_01
▲MMDモデル閲覧/オプション設定画面。

■補足事項
・MMD:“MikuMikuDance”の略で、さまざまなキャラクターモデルをステージ内で動かせる、フリー公開の 3DCG ムービー制作ツール。
・クリエイター奨励プログラム:クリエイターの創作活動や二次創作文化、コラボレーションの発展・推進をする取り組みとして、投稿作品や派生作品の人気度に応じて奨励金を進呈する制度。
・子ども手当:コラボレーションのもとになった作品に敬意を表して、niconicoから支払われる奨励金(クリエイター奨励スコア)のこと。子ども手当を受け取るには、受け取りたい作品をクリエイター奨励プログラムに登録する必要がある。子ども手当の額は、作品の人気度等に応じて決定。子ども手当は作品ごとに、月単位で付与される。