根強い人気を感じさせる暖かなイベント
NHN PlayArtが運営する“ハンゲーム”にてサービス中のオンラインRPG『チョコットランド』で、初のオフラインイベントとなる“チョコットランド ファン交流会 ―冒険者の集い―”が、2013年11月23日に東京・渋谷のヒカリエにて開催された。
本イベントは先月に台風の影響により延期されたものの、今回の開催日は秋晴れ。会場には穏やかな日差しが差し込み、ほかのゲームのオフラインイベントにはないような、和やかな雰囲気の中でファン交流会は進行していった。
『チョコットランド』は、かわいいキャラクターと気軽に遊べる簡単操作が人気のオンラインRPG。サービスは7年目に突入しており、根強いファンから支持を得ている。カップルや親子で楽しんでいるユーザーもおり、幅広い年齢層の参加者が見受けられた。
会場にはレゴブロックで作られたウィステラの街が展示されていたほか、自由にメッセージを書き込めるフラッグなども用意されており、キッズスペースも設けられていた。
これだけでもほんわかムードが感じられるが、本イベントではPCでのプレイやユーザーどうしの対戦などの催しはいっさいナシ。文字通りの“ファン交流会”であり、参加者どうしがワイワイと『チョコットランド』について楽しく話し合っている姿が印象的だった。
まずは、ゲームBGMを担当チームによる実際の演奏を2曲続けて動画で放映。温もりのある楽曲と、ハンゲ太郎さんが言うところの無駄なカメラワーク(笑)が楽しめる映像だ。
続いて、ゲームに関する最新情報が運営チームからスライドで発表された。最初は“全体バランスのリファイン”について。ワールドマップのバランスのリニューアルを行っており、具体的には冒険者がプレイしやすいように5属性の基本マップを攻略したうえで、外の世界へとつなげていくという、初級者~中級者が遊びやすいような形を目指しているとのこと。また、モンスターのバランスを大きく変更し、魔法の一部も変更。ドロップする素材も変化するため、合成装備やレシピの変更もある。
“素材と工房装備の見直し”については、合成レシピや合成価格、合成装備の派生ルート、装備Lvなどの前面見直しを行う予定。使用用途のない装備や、派生ルートが止まった装備は、合成から外して違う形で入手できるようにする。
上記の項目に合わせて、“クエストの見直し”も実施。過去のクエストを整理して遊びやすくするほかに新規クエストを追加して、より達成感が得られるような調整を行っていく。
もうひとつの大きな発表は、ペットを中心とした遊び要素が楽しめる“新職業”について。新職業の“ペットライザー”は1次職で、“レンジャー”は2次職となる。これらの職業の特徴として、初心者からコアなユーザーまで楽しめる点が挙げられる。また、マスター合成としてLv40を超えるペットの育成が可能になるほか、ペットステータスが開示されるようになる。
ペットライザーは冒険者Lv20から転職でき、攻撃スキルのほかにペットを強化するスキルを持つ。また、自分のペットとは別のモンスターを召喚することも可能。
レンジャーは上級者向けで、ペットライザーLv40/シーフLv20が条件となる。最大の特徴はペットへの命令で、命令をすることによりペットに付随した専用のスキル攻撃が可能となる。
最後に12月5日からの冬の季節イベントが発表に。大空魔城のリバイバルを行い、大空魔城で手に入れた素材を使ってアナザーマップ用上級盾を作成できるようになる。上級盾は現在の最高性能のものよりも強力とのことだ。12月26日からはチョコットくじ2014も開催。ペットパークは2014年1月23日頃を予定している。
なお、今回発表された内容は開発段階のものであり、今後は変更の可能性がある点に注意。
ここからは、本イベントのメインと言える催し“チョコトーーク”を実施。参加者が8組のチームに分かれ、出されたお題に対してディスカッションを行って、チームごとの案を発表するというもの。参加者はすぐにうち解けてワイワイと話し合い、多数の案を出すチームもあれば、ひとつの案を掘り下げるチームも。参加者の『チョコットランド』愛が伝わってくるレクリエーションだったぞ。ここでは、出されたお題と印象的だった答えを抜粋してお届けしよう。
■テーマ1“チョコットランドを有名にする方法は?”
・モリッコのLINEスタンプを配布
・キャラバンカーで全国を回る
・アニメ、小説、各種タイアップなど、メディアに露出
・千葉県にテーマパークを作る!
・全国のゆるキャラが『チョコットランド』に登場
・ある島を買い取ってリアルチョコットランドに!
■テーマ2“自分が開発リーダーだったら何をやりますか?”
・ペットシステムの拡張
・対人戦の実装
・お手伝いをするとGOODポイントが得られ、貯めたポイントに応じた特典が得られるシステム
・インターフェイスの改善
・スキルタイマーの実装
・ほかのハンゲームタイトルとのコラボレーション
各チームからさまざまな答えが発表され、STAFF右京さんに選ばれたチームには、イベント用に作られたイラスト入りの特製ケーキへの入刀という特別な栄誉が与えられた。
その後は、引き続きチーム対抗のクイズ大会へ。全チームの正解率に応じて、全プレイヤーに特典がプレゼントされるほか、もっとも正解率が高かったチームには専用の特典も用意されていた。結果、4チームが同率で並び、最終決戦は“お絵かき勝負”に。お題となったチョコットリを描いて発表し、参加者の反響の大きさで順位が決定。中にはハンゲ太郎さんが気になってしまう、とても味のあるチョコットリも……。
イベント終了前には参加者全員で「チョコット、ランドー!」のかけ声とともに記念撮影。会場は終始笑顔に包まれ、とても温かみの感じられるイベントだった。参加者はもちろんのこと、MCのおふたり、イベントを運営するスタッフ全員が楽しんでいた、そんな印象だ。筆者もそんな雰囲気の中でイベントを楽しませていただいた。こういったイベントからオンラインゲームの新たな側面や、インゲームとはまた違った楽しさが発見できる。