世界最高峰プレイヤーによる対戦が実現!

 2013年9月20日、東京ゲームショウ2013会場そばのアイリッシュパブ“オールウェイズ”にて、“MAD CATZ UNVEILED JAPAN”(マッドキャッツ アンベールド ジャパン)が開催された。これは“ウメハラ”選手や、“マゴ”選手、“ときど”選手といった数多くのプロ対戦格闘ゲームプレイヤーの活動を支援するゲーム周辺機器メーカー、マッドキャッツが主催する、対戦格闘ゲームイベント。著名プレイヤーによるエキシビションマッチをはじめ、プロプレイヤーとの交流や、さまざまな対戦格闘ゲームの体験プレイができるという格ゲーファンにはたまらない内容のものだ。日本で初開催となる今回は、東京ゲームショウ2013の一般公開日の“前夜祭”として、抽選で選ばれた対戦格闘ゲームファンを招待する形で盛大に行われた。

ウメハラら世界最高峰格ゲープレイヤーによる対戦が実現した “MAD CATZ UNVEILED JAPAN”をリポート_01
ウメハラら世界最高峰格ゲープレイヤーによる対戦が実現した “MAD CATZ UNVEILED JAPAN”をリポート_02
ドリンクやフードを味わいながら格ゲーを楽しむオープンな空間。
ウメハラら世界最高峰格ゲープレイヤーによる対戦が実現した “MAD CATZ UNVEILED JAPAN”をリポート_03
ウメハラら世界最高峰格ゲープレイヤーによる対戦が実現した “MAD CATZ UNVEILED JAPAN”をリポート_04
来場者全員に配布された限定デザインのTシャツにさっそくサインを求める人も。またとない貴重なお宝に!
ウメハラ」手の著作にサインを求めているのは、あのジャスティン選手!? こんなユニークな光景もみられた。

■メーカーを超えた対戦格闘ゲームのお祭
 エキシビジョンマッチの前には、『鉄拳』シリーズプロデューサーの原田勝弘氏(バンダイナムコゲームス)が解説ブースに登壇。司会を乗っ取るように対戦格闘ゲームに関するさまざまなぶっちゃけトーク(?)を披露し始めた。『スパIV』シリーズのプロデューサーの綾野智章氏(カプコン)、『ソウルキャリバー』シリーズプロデューサー、星野正昭氏(バンダイナムコゲームス)、『ブレイブルー クロノファンタズマ』の名物プランナー、パチこと関根氏(アークシステムワークス)を招き、各社のタイトルに関する最新情報をつぎつぎに引き出す名司会ぶりでトークを牽引。まるでメーカーの枠を超えた“対戦格闘ゲーム開発者サミット”のようなムードに。会場は、東京ゲームショウでもまずお目にかかれない貴重なトークが飛び出し会場は大いに湧いた。

【トーク後の原田プロデューサーに突発インタビュー】
――今日のイベント、参加されていかがでしょうか?
原田勝弘氏(以下、原田) メーカーの枠を超えるこういうイベントはかなか日本で例がないですよね。実現できたのもマッドキャッツさんはアメリカ資本の企業だからこそ、かと思いますよ。このような展開は日本の企業でも望む動きはあるのですが、なかなか難しいのが実情ですからね。

――どんなゲームイベントにもない“身近さ”を感じますね。
原田 日本の地方都市などで、毎月に一度くらいでもいいから、この様な交流やエキシビジョンマッチが楽しめるようなイベントがあると、いいのではないでしょうか。きっと格ゲー界の盛り上げに大きな意義があるものになると思います!

――トッププレイヤーが一同に集う、ファンにとっては夢のような空間ですからね。
原田 来場された方も、作っている我々ではなく有名プレイヤーのサインを求める方がとても多くいらっしゃいました(笑)。こういう現象はほかの分野のゲームではありませんよ。このように対戦シーンの現場が主導する盛り上がりを、ゲームを作る我々の立場からももっとサポートしていきたいですね。

――ところで、先程のトークは楽しかったですよ!
原田 各社さんといっしょに対戦格闘ゲームを盛り上げるトークをすることはもともと決まっていたのですが、進行は完全にアドリブでした(笑)。ほかではなかなかないおもしろい機会でしたから、皆さん楽しんでいただけなのではないでしょうか?

ウメハラら世界最高峰格ゲープレイヤーによる対戦が実現した “MAD CATZ UNVEILED JAPAN”をリポート_05
ウメハラら世界最高峰格ゲープレイヤーによる対戦が実現した “MAD CATZ UNVEILED JAPAN”をリポート_06
ウメハラら世界最高峰格ゲープレイヤーによる対戦が実現した “MAD CATZ UNVEILED JAPAN”をリポート_07
ウメハラら世界最高峰格ゲープレイヤーによる対戦が実現した “MAD CATZ UNVEILED JAPAN”をリポート_08
対戦格闘ゲーム開発者による生の声。原田氏が無茶な話を振るシーンもたびたびあり、その度に会場は爆笑。また、別の時間帯にはカプコンの小野義徳プロデューサーも会場に到着。部下の綾野氏に現在開発中の『ウルトラストリートファイターIV』の最新情報公開を迫る一幕も!

■第1戦:マゴ選手とふ~ど選手の“因縁の対決”
 やがて、お待ちかねのエキシビジョンマッチの準備が整う。この日は、マッドキャッツが支援する所属プロ選手だけでなく、ほかのプロチーム選手も参加。チームやブランドといった垣根を超えてスタープレイヤーの対戦が見られるという夢のマッチメイクが組まれていた。まずは5戦先取の『スパIV AE』マッチから。第1戦目は、“マゴ”選手(Mad Catz所属)対“ふ~ど”(Razer所属/フェイロン)選手による、日本二強のフェイロン使いによる同キャラ対決から。ふたりはお互いにリスペクトしながらも、以前より同キャラ使いの誇りを掛けた名勝負を幾度となく披露していた。対戦前にふたりに意気込みを尋ねたところ「7~8割は勝つ自信がある」(マゴ選手)、「それだけじゃ自分に勝てないですね。自分はもっと自信がありますから」(ふ~ど選手)と語っていた。
 試合は、フェイロン対決のセオリー通り、中距離からの間合いから、相手のスキに烈火拳、烈空脚などで近付いていかに相手を崩すかという、読み合いの緊迫した展開に。果敢にマゴ選手がゲームを動かそうとするものの、ふ~ど選手がガード、的確な烈火拳の反撃を見舞うといったような形で、流れを支配していく場面が多く見られた。結果はふ~ど選手が1対5で勝利。

ウメハラら世界最高峰格ゲープレイヤーによる対戦が実現した “MAD CATZ UNVEILED JAPAN”をリポート_09
ウメハラら世界最高峰格ゲープレイヤーによる対戦が実現した “MAD CATZ UNVEILED JAPAN”をリポート_10
写真左:「ふ~ど」選手、写真右:「マゴ」選手。これまで幾度となく繰り広げられた戦いがこの日の開幕試合!

■第2戦:日英サガット使い決戦
 第2戦は、“Ryan Hart(ライアン・ハート、以下ライアン)”選手(Mad Catz所属)と“ボンちゃん”選手。こちらもサガットによる同キャラ対決だ。サガット戦といえば、飛び道具のタイガーショットを上下に打ち分けて相手を近寄らせず、我慢できずに飛び込む相手にはセービングを絡めて近寄る相手にはタイガーアッパーカットで迎撃、もしくはEXセービングを絡めてウルトラコンボに持ち込むという展開がセオリーになるが、ふたりの対戦も果たしてその通りの展開に。
 試合前にライアン選手は「海外ではサガット使いが全然いないので、勝てる自信はないよ」と若干弱気な発言。一方のボンちゃん選手は「勝つ気マンマンです」といった、対照的な発言をしていたが、試合は両者4勝ずつで拮抗し、ファイナルマッチにもつれる好勝負に。飛び道具の撃ち合いによる精神力勝負を制したのは「ボンちゃん」選手。相手のタイガーショットを打ち消しながら進む、ウルトラコンボの飛び道具「タイガーキャノン」を素晴らしいタイミングで決めるなどで勝利。試合後に感想を聞いたところ「ミスも多かったけど、何とか勝てました。以前は、サガット同士の対戦では自分の方が強くて自分がライアン選手を徹底的に打ちのめしていましたが、いまは彼が非常に成長している」(ボンちゃん選手)というライアン選手へのエールを送っていた。

ウメハラら世界最高峰格ゲープレイヤーによる対戦が実現した “MAD CATZ UNVEILED JAPAN”をリポート_11
ウメハラら世界最高峰格ゲープレイヤーによる対戦が実現した “MAD CATZ UNVEILED JAPAN”をリポート_12
『スパIV』シリーズではギネスブックに載る記録も持っている「ライアン」選手。実は日本語もかなり達者だ。
どちらが勝ってもおかしくない好試合。勝利後に気迫が伝わる表情を見せる「ボンちゃん」選手。

■第3戦:“EVO”2013年覇者VS.“闘劇”二冠
 第3戦はクレバーな戦い振りで定評のある、日本最強のユン使いで“闘劇”『スパIV AE』でも2連覇を果たしている“かずのこ”選手と、世界最大級の対戦格闘ゲーム大会“EVO”の2013年覇者である“Xian”(シエン)選手(Mad Catz所属)の戦い。「シエン」選手は、EVO覇者であることのみならず、『スパIV』シリーズではテクニカル性ゆえに使用するプレイヤーがあまり多くないキャラクター、元の名手として有名。かずのこ選手は、日本にプレイヤーが少ないキャラの使い手で、かつシエン選手の独特のプレイスタイルから「どんな戦いになるか見えない」と話していたほど。
 試合は、冒頭から立ち中パンチから鉄山靠などで素早い崩しを狙うかずのこ選手に対して、固いガードでスキを一切見せないシエン選手という流れが続く膠着状態に。いつもは上空から急襲をする雷撃蹴や相手のスキに前進して攻撃をする絶招歩法などの技を起点にアグレッシブに攻めていくスタイルのかずのこ選手も、慎重に攻めの糸口を探り始めていくといった感じだった。やがてシエン選手は、かずのこ選手のクセが見えてきたのか、連打技の百連勾のヒットから始まり、上空に蹴り上げる技逆瀧を追撃技まで含めて締める大ダメージのコンボが決まる場面が増えてきた。また、絶妙な反撃タイミングによるウルトラコンボの絶影も幾度も披露し、会場は大きくエキサイト。シエン選手は終盤に一気に3連勝。5対3でシエン選手が勝利した。

ウメハラら世界最高峰格ゲープレイヤーによる対戦が実現した “MAD CATZ UNVEILED JAPAN”をリポート_13
ウメハラら世界最高峰格ゲープレイヤーによる対戦が実現した “MAD CATZ UNVEILED JAPAN”をリポート_14
写真左:「かずのこ」選手、写真右:「シエン」選手。頂上を経験したプレイヤー同士の戦い。
近年、急激に成長を遂げたシンガポールの元使い、「シエン」選手。今年、ついに世界の頂点に立った。

■第4戦:『ソウルキャリバーV』日仏トッププレイヤー戦
 第4戦は、『ソウルキャリバーV』による3戦先取勝負で、同タイトルの日本、フランス両国のトッププレイヤーが対決。日本側は日本の同タイトルのオピニオンリーダー的存在でもある“神園”選手。一方のフランス側は女性対戦格闘プレイヤーとして世界的に有名、そして同国の『ソウルキャリバー』シリーズプレイヤーの第一人者でもある“Kayane”(カヤネ)選手(Mad Catz所属)。神園選手はヒルダを、カヤネ選手はヴィオラを使用して戦った。
 試合は神園選手が3対1で勝利。惜しくも日本人の前でベストの戦いを見せることができなかったカヤネ選手だが、大好きな国という日本で戦った喜びがひしひしと伝わるプレイだった。試合後に日本人プレイヤーへの感想を聞いてみたところ「以前はフランス人プレイヤーが圧倒的に強かったのですが、いまでは日本のプレイヤーがとても強いですね」という意外なコメントが。「長年、フランスには日本の『ソウルキャリバー』事情が伝わることがななかったのですが、2012年“EVO”で多くの日本人のプレイヤーと数多く出会って認識が大きく変わりました。日本人プレイヤーはとても精度の高いプレイスタイルで、今では私たちの知らないテクニックを彼らから教わるほど。日本人プレイヤーが最新の強さを世界に伝えているのです」というから、日本のシーンの動向にも注目していきたいところだ。

ウメハラら世界最高峰格ゲープレイヤーによる対戦が実現した “MAD CATZ UNVEILED JAPAN”をリポート_15
ウメハラら世界最高峰格ゲープレイヤーによる対戦が実現した “MAD CATZ UNVEILED JAPAN”をリポート_16
写真左:「神園」選手、写真右「カヤネ」選手。試合を終えたさわやかな表情の二人。
「カヤネ」選手は美貌と強さを備えた格ゲープレイヤー。これまで国際的な大会にも数多く出場している。

■第5戦:豪鬼とルーファスの戦い、打撃戦を制したのは?
 第5戦では再び『スパIV AE』に。数多くの対戦格闘ゲームに挑戦することでも知られる通称“マーダーフェイス”(殺人者の顔)、豪鬼使いの“ときど”選手(Mad Catz所属)。対戦相手もマルチプレイヤーでありながら世界的に著名な強豪で、昨年の“闘劇”では『アルティメット マーヴル VS. カプコン』部門で優勝を果たしている、ルーファス使いの“Justin Wong”(ジャスティン・ウォン)選手だ。
 両者ともに打撃技の威力と性能に優れているという特徴から、壮絶なインファイト(近接の打撃戦)が展開。ときど選手による豪鬼でおなじみのコンボに、無敵時間が長いEX救世主キック~上段攻撃で割り込むジャスティン選手といったように、めまぐるしく攻防が変わる戦いに客席はヒートアップ。ガードを割るためにお互いが手を尽くし合う流れの中、ときど選手の攻めが的確に噛み合ってくる。結果はときど選手が5対2で勝利。今年の“EVO”では準優勝をしたときど選手。ここでもその勢いを見せた。

ウメハラら世界最高峰格ゲープレイヤーによる対戦が実現した “MAD CATZ UNVEILED JAPAN”をリポート_17
ウメハラら世界最高峰格ゲープレイヤーによる対戦が実現した “MAD CATZ UNVEILED JAPAN”をリポート_18
東大を卒業した頭脳派プレイヤー、「ときど」選手。クールなプレイと容赦無い起き攻めに定評がある。
アメリカの強豪「ジャスティン」選手。チーム“Evil Genius”のスタープレイヤーの一人だ。

■第6戦(ファイナル):世界が注目する世紀の一戦!
 そして、最終戦。メインイベントとなるこの戦い。リュウを使う言わずと知れた日本屈指のプロゲーマー“ウメハラ”選手(Mad Catz所属)と、豪鬼を使う2012年の“EVO”覇者“Infiltration”(インフィルトレーション、以下インフィル)選手がついに雌雄を決する戦いに挑む。メインだけあって、この試合は10戦先取というルールが採用された。
 両者こそ因縁といっても過言ではない関係にある。2012年7月の“EVO”以降、同年12月のストリートファイター25周年記念世界大会、今年のEVOとともにインフィル選手が勝利しており、ウメハラ選手にとってはここでインフィル選手に勝つことが次のステップへと進むために必須となっていた。また、8月30日にシアトルで開催された“Mad Catz Unveiled at PAX Prime2013”では、ウメハラ選手は前述の今年の“EVO”覇者シエン選手に10勝0敗という圧倒的勝利を収めている。一カ月も経たずして、今回は昨年のEVO覇者に挑むとあって、エキシビジョンマッチながら今現在の『スパIV』の最強プレイヤー情勢がうかがえるという、見逃せない戦いになっているのだ。
  試合は豪鬼得意の強引な接近からの崩しや上空からのガードの揺さぶりを意識して、絶妙な間合いを維持するウメハラ選手と、驚異のタイミングで繰り出す昇龍拳を警戒して、地上からの攻めの術を探るインフィル選手……といった駆け引きからか、地上を舞台にした戦いに。この日のどの戦いよりも張り詰めた緊張感が会場内にも伝わる中、ウメハラ選手はインフィル選手の表裏を惑わすといった攻めを許さず、逆に着実に技を当ててダメージを重ねていく流れに。わずかなスキが表れる要所を見逃さず、驚異の決断力でウルトラコンボである滅・波動拳まで至るコンボで大ダメージを与えていく。決着後のインタビューでは「インフィル選手の対戦動画を数多く見て、手癖や、状況ごとの対策を調べた」という成果の表れが如実に表れたかの戦いで、着実に勝利数を重ねていく展開に。終わってみれば、10対2でウメハラ選手が終始、自分のペースを維持して勝利した。

ウメハラら世界最高峰格ゲープレイヤーによる対戦が実現した “MAD CATZ UNVEILED JAPAN”をリポート_21
ウメハラら世界最高峰格ゲープレイヤーによる対戦が実現した “MAD CATZ UNVEILED JAPAN”をリポート_24
通称“The BEAST”(野獣)。世界でもっとも知られている格ゲープレイヤーといっても過言ではない「ウメハラ」選手、かたや2012年の“EVO”での衝撃的な優勝などで、今や世界で名を轟かせる韓国の強豪「インフィル」選手。
ウメハラら世界最高峰格ゲープレイヤーによる対戦が実現した “MAD CATZ UNVEILED JAPAN”をリポート_26
ウメハラら世界最高峰格ゲープレイヤーによる対戦が実現した “MAD CATZ UNVEILED JAPAN”をリポート_27
ウメハラら世界最高峰格ゲープレイヤーによる対戦が実現した “MAD CATZ UNVEILED JAPAN”をリポート_28
会場のみならず、日本の、そして世界の対戦格闘ゲームファンが固唾を飲んで見守る一戦。

 「このエキシビジョンマッチで戦うにあたって、インフィル選手にどうすれば勝てるかだけを真剣に考えていた。ここまで取り組んで負けたら一からやり直し、自分のこれまでの経験をなかったことにして再びがんばるというくらい、内容の濃い練習をしていた」と試合後のインタビューで語ったウメハラ選手の努力の賜物であったといえよう。また、今回は敗れたインフィル選手も、試合後には、負けた悔しさはあるといいながらも「ウメハラさんが私を研究してくれたという話を聞いて、非常にうれしい。そして、今後さらにいい戦いをするために、今度は私が研究を重ねてお返したいと思います」と謙虚さを貫きながら、ウメハラ選手の勝利を讃えた。

 終了時点で時間は午後11時を回っていたが、そんな遅い時間にも関わらず、世紀の戦いをこの目で確かめようと、非常に多くの観客が最後まで見守っていた。今回のイベントでは、すべての戦いが今後、日本のトーナメント戦ではお目にかかれないであろう“ドリームマッチ”的なカード。また、いずれの戦いも選手も選手の個性やゲーム独自の駆け引き、奥深さが伝わる熱いものだった。このような対戦が日本を舞台に、日本のファンの前で披露されたことは、非常に感慨深い。世界屈指のプレイヤーたちによる名勝負や、交流、プレイ体験など対戦格闘ゲームの持つ魅力や面白さをトコトン味わい尽くすことができたこのイベント。ぜひとも、今後も引き続き開催されることを期待したい。