新たなゲーム機、新たな主人公で描かれる“Second Son”の見どころは？
2013年9月19日から22日まで、千葉県・幕張メッセで開催されている東京ゲームショウ2013。同イベントで、ソニー・コンピュータエンタテインメントから発売予定のプレイステーション4用ソフト『inFAMOUS Second Son（インファマス セカンド サン）』。期間中、同作のシニアプロデューサーを務めるソニー・コンピュータエンタテインメントアメリカのGreg Phillips（グレッグ・フィリップス）氏よるプレゼンテーションが行われた。ここで、その内容をリポートする。
本作は前作の7年後のシアトルが舞台。スーパーパワーを手にした超人“コンジット”たちは社会から脅威とみなされ、統一保護局(D.U.P)による情け容赦ないハンティングと監禁の対象とされていた。
自らの能力ゆえに逃亡生活を強いられる本シリーズの新たな主人公デルシン・ロウは、大切な人々をD.U.Pの圧制から守るために、追跡をかわしながら他のコンジットたちを捜し始める。そして彼の選択が周囲の人々をも巻き込み、未来を変えてゆく……。
「前作まではコンジットという存在は何かというところにフォーカスしていましたが、本作では別の視点でコンジットの物語が描かれます」（グレッグ）。
東京ゲームショウ開催に合わせて公開された最新トレーラーでは、PS4でリアルになったシアトルの街並みが確認できる。
「PS4になったことで、街の建造物がより緻密に作れますし、本作の舞台であるシアトルは比較的雨が多い地域なのですが、濡れた路面、水たまりの表現など、没入できるリアルな世界の構築にはこだわりました」（グレッグ氏）
カットシーンもモーションキャプチャにり、よりリアルになっており、デルシンには多数のゲームで活躍しているアクター、トロイ・ベイカー（Troy Baker）氏が起用されている。
デルシンの能力は煙。彼はその能力のおかげで柵をすり抜けたり、通気口に入って、建物の屋上に瞬時で移動するなど、さまざまな場所に侵入できるようだ。もちろん、煙の能力は攻撃にも有効。手から弾を放ったり、手を絡ませて高温で燃やすような攻撃シーンも。
「新しい主人公に煙になる能力を持たせたというのは、PS4の表現力が高いからこそ実現できたことです。（火の粉など）パーティカルの表現にも注目してください」（グレッグ）。
本作ではDUALSHOCK 4によるタッチパッドの操作もあり、映像では指紋認証をするシーンがあるが、このときタッチパッドを指紋認証のパネルに見立て、指で操作するという。
「ゲーム中の指紋認証のシーンではタッチパッドに指を置いて操作してもらうシーンがあります。DUALSHOCK 4のタッチパッドに指紋認証できる機能があるわけではありませんが、自分が操作しているかのような臨場感を出したかったからです。それ以外にも、いろいろな操作を考えていますので楽しみにしていてください」（グレッグ）。
DUALSHOCK 4にはタッチパッドのほかにも、新機能が盛り込まれているが、サウンドエフェクトをスピーカーから出すといった演出も盛り込んでいるとのこと。
トレーラーの最後では、デルシンがネオンの電気を吸収し、電撃の能力を得たかのような映像が確認できる。デルシンは煙以外に電撃の能力も持つようになるのだろうか？
「デルシンは、ほかのコンジットから能力を吸収できる能力を持っていて、映像の最後のシーンはふたつめのネオン（電撃？）の能力を得たということです」（グレッグ）。
つまり、映像に出ていたあの女性の能力を吸収したということなのだろうか。ちなみに、何種類の能力を持つことができるのは「まだ秘密だよ（笑）」とのこと。
北米では2014年の早い時期にリリースされる予定の『inFAMOUS Second Son』。最後に読者にメッセージをいただいた。
「シリーズのファンの方は絶対気に入っていただける作品になっていると思います。もちろん、本作で初めてシリーズに触れる方でも、新しい主人公となっていますので、物語にすんなり入っていけると思います。この機会にぜひプレイして次世代のゲームフィーリングをぜひ体験してください」（グレッグ）。
