プレイステーション専用タイトル『KILLZONE』シリーズ最新作
注目の最新作を制作関係者が実際にプレイしながら、ゲーム内容を紹介していくステージイベント“一遊入魂”。9月21日のステージには、ソニー・コンピュータエンタテインメント JAPANスタジオの石立大介プロデューサーが登場し、PS4のローンチタイトルである『KILLZONE SHADOW FALL(キルゾーン シャドーフォール)』を紹介した。『KILLZONE』シリーズは、プレステーション専用タイトルとして作品数を重ねてきたSF世界が舞台のFPS。その最新作『KILLZONE SHADOW FALL』の魅力について、石立プロデューサーは“プレイステーション4の性能を最大限に生かした美しい戦場のグラフィック”や、』DUALSHOCK 4コントローラによる操作のしやすさ”、“ふたつの勢力が巨大な壁を挟んで対峙するという緊張感のある世界設定”の3点を挙げた。
続いて、ステージ上にプロモーターの“トラヴィスさん”がコントローラを手に登場。“墜落した仲間を奪還せよ!”というミッションに挑戦した。初めてのプレイヤーなら30分以上、頑張っても20分くらいはかかるというミッション。ただしイベントの時間は限られるため、「18分以下でやってもらいたいですね」と石立プロデューサーからトラヴィスさんへ容赦のない言葉が投げかけられた。しかも、賢い敵AIとのガチンコ勝負を披露するために、難易度を高めに設定しているとのこと。はたして、イベント終了時間までにクリアーできるのか!?


多彩な機能持つドローン“OWL”の活用が勝利への近道!
ミッションは美しい森の中からスタート。敵地へ侵入し、撃墜されてしまった味方の偵察部隊員を救出することが目的だ。プレイヤーキャラクターには“OWL(アウル)”と呼ばれる多機能飛行型戦闘ドローンが同行しており、状況に応じてOWLをうまく使うことが攻略のカギを握る。と、ここで、操作をミスしてしまったのか、キャラクターがいきなり倒れるというハプニングが発生! しかし、すかさずOWLがやって来てヘルスパックを注入し、キャラクターを復活させた。HPが尽きて倒れても、OWLのサポートで何度か復活できるのだ。ふぅ……いきなりヒヤヒヤさせるぜ!


もちろん、OWLは回復だけでなく、攻撃にも利用できる。機能のひとつ“ジップライン・モード”を実行すると、OWLが射出したワイヤーを伝って素早い移動が可能。このアクションを応用して、敵を頭上から攻撃すると一撃で倒せるので、非常に有効な攻撃手段となる。ワイヤーはある程度の高低差と距離さえあればどこにでも張れるので、ジップラインを活用すれば、かなり自由にルートを選んでミッションを進められる。また、OWLにはジップラインのほかにも、敵を武装で攻撃する“アタック・モード”や、電子機器をショートさせたり人間を麻痺させたりする“スタン・モード”、正面からの攻撃を防ぐ“シールド・モード”などの機能を持つ。


またもや緊急事態が発生! 今度は本気でヤバい!?
序盤にいきなり倒れてしまうハプニングがあったものの、その後のプレイは順調。孤立していた仲間と合流し、ともに敵地からの脱出を図る。と、ここで、石立プロデューサーが、「あとは墜落した機体を残さないように爆薬をセットします。あと、脱出の際に障害とならないよう対空砲を破壊して、敵の通信施設も破壊して、さらにドロップシップ(降下艇)も強奪して逃げると。これを、あと12分でやらないといけません」と解説。目的をクリアーしていく順番はプレイヤーの自由なので、自分にとってやりやすい手順で進められる。


ミッションも中盤を越えて敵の数が増え、戦闘はますます激化! ただし、先ほど合流した味方がともに戦ってくれるので、時間内にクリアーまでたどり着けるはず……と思った矢先、またもやプレイヤーキャラクターが倒れてしまった。イベントの終了時間があとわずかという状況でチェックポイントからの再スタートとなり、ふたたび多くの敵を片づけなくてはならない。「大丈夫ですか、トラヴィスさん!」とのMCからの呼びかけに、「……という夢でした!」と冗談で切り返すトラヴィスさんだったが、会場は若干乾いた笑いに包まれた。「本人なりにタイムを縮めようとして、敵に近づきすぎちゃったみたいです……」とフォローする石立プロデューサーの声も、間違いなくトーンが落ちてるいるし!

極限の状況のなかミッションクリアー
チェックポイントからの再スタート後は、敵に接近するまえにスナイパーライフルで仕留めたり、OWLを先行させて囮に利用するなどして手堅く侵攻。あと1回倒れたらイベントの時間の都合上、ジ・エンドという緊張感のなか、みごとミッションクリアーに成功し、会場は大きな拍手に包まれた。石立プロデューサーによると、じつはソニー・コンピュータエンタテインメントブースに用意された『KILLZONE SHADOW FALL』の試遊台でも、同じミッションのエンディングまで辿りつけたプレイヤーは関係者も含めて皆無とのこと。東京ゲームショウ2013の最終日(9月22日)も引き続き、同じ救出ミッションをプレイできるので、「もっとうまくできる! という豪の者は、ぜひ新記録を出していただきたいと思います」と石立プロデューサーがしめくくった。

(取材・文・ライター/ムライサトシ)