早くもプレイアブル出展されている『deep down』
いよいよ本日2013年9月21日より、一般公開も始まった東京ゲームショウ2013。ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジアブースでは、カプコンのプレイステーション4用ソフト『deep down』がプレイアブル出展され、大きな注目を集めている。そこで、TGS会場にて同作のエグゼクティブ・プロデューサー・小野義徳氏を直撃した。
PS4のシェア機能を使って動画を配信
――TGSでは『deep down』を試遊出展されていますが、反響はいかがですか?
小野義徳氏(以下、小野) たくさんの方に興味を持っていただき、遊んでもらっているので、非常にうれしいですね。
――会場でのプレイ動画を、プレイステーション4の“シェア機能”を使って配信(視聴はこちら)されていますが……。
小野 そこにいたるまで、紆余曲折というか段階があってですね。最初は、シェア機能のスクリーンショットを使って、SCEさんと『deep down』の公式Twitterにアップして楽しもう、と企画していたんですけれど「それだけだとあまりおもしろくないな」と思ったんです。僕がおもしろくないって。
――あれ? シェアボタンで撮影した写真の投稿も並行してやられていましたよね。
小野 そうなのですが、写真を撮ることができない人もワクワクするようにしたいということで、動画の配信も可能にしていただいたんです。僕からのリクエストで。先週(9月9日)のカンファレンスの段階ではできていなくて、TGS開催直前に実現できたのですけれど……。
――動画配信の反響はいかがですか?
小野 動画をご覧いただいて、「動画にチャットを絡めれば、プレイヤーどうしでやり取りができるのではないか……」と想像していただけたと思います。たとえば、ドラゴン戦もボイスチャットだけではなく、動画を見ている人がチャットで指示を出したり。見て楽しむだけではなくて、実際のゲームに役立つ楽しみかたを感じていただけたのではないでしょうか。
『deep down』は間違いなくサードパーティーのタイトル
――TGS初日(9月19日)にソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジアブースで行われた“一遊(ワンプレイ)入魂”ステージでは、トップバッターを務められていましたが……。
小野 海外メディアの方によく言われるんです。「『deep down』はファーストパーティーではなくて、本当にサードパーティータイトルなんですか?」と(笑)。でも、それは、それだけSCEさんによくしていただいているという証拠ですね。初披露させていただいた後は、SCEさんとも非常にいい関係を築くことができていますので、「こんなことができませんか?」、「あんなことができませんか?」と、いろいろな要望を出させていただいており、SCEさんと共同開発と言っていいほど、二人三脚で開発が進められていると思います。
――強力なタッグですね。
小野 これまでの歴史を振り返ると、弊社はローンチタイトルを作ることが多いんですね。ローンチ時は、買ってくれるユーザー様のことを考えた場合、“いかにこのハードが優れているか”ということを広めてなんぼだと思うんですよ。「こんな機能があって、こんなことができるよ」とアピールできれば、何か光が見えてくるかもしれない。『deep down』チームにも、開発を始めるにあたって「まずはSCEさんが「『deep down』をプレイステーション4本体に同梱したい」と言ってくれるところまで突き詰めてほしい」と散々言っていて。日本の発売日から、そう遠くないところで遊んでもらえると思います。そうなったときに、プレイステーション4を買う価値のなかには『deep down』も含まれています、と思ってほしい。PCやスマートフォンでは発売されない、という価値を持ってもらえればうれしいですね。
――“一遊入魂”では、プレイステーション Vita版『モンスターハンター フロンティアG』の発表もあり、非常に驚きました。
小野 皆さんの反応はいろいろなところで見させていただいています。11月20日にはプレイステーション3版のサービスが開始となりますし、家の中だけではなく、家の外でも遊んでもらいたい、そしてプレイステーション3版とのデータ連動を考えると、同じサーバーでシェアできますので、プレイステーション Vitaかな、と。固定のハードで遊んでいるプレイヤーだけが集うワールドであったり、携帯機のプレイヤーが入ってきてもいいワールドなどを考え、配置しようと思っています。『モンスターハンター フロンティアG』コミュニティの皆さんに配慮したような形でサービスしようと考えていますので、2014年の早いうちに発売できればと。据え置き機で『モンスターハンター フロンティアG』を遊んでいただきながら、プレイステーション Vita版の発売を楽しみに待っていてください。