“長谷川明子らしさ”を全身で表現したライブ！
2013年4月14日（日）、東京・渋谷にある渋谷duo MUSIC EXCHANGEにて声優、そしてアーティストとして活躍する長谷川明子のバースデーイベント“長谷川明子Birthday Party ～素敵な夢をあなたと☆～”が開催された。2年目となる長谷川のバースデーイベントだが、今回は彼女の誕生日当日の開催ということで、長谷川の誕生日をお祝いするため、多くのファンが集結。また、ゲストとして同じく声優、アーティストとして活躍する原由実も駆けつけ、イベントに華を添えた。
バンドメンバーがステージに揃い、演奏とともにイベントがスタートすると、長谷川は「ジャーン！」という声とともに会場2F後方から登場してファンを驚かせ、さっそくのサプライズでバースデーイベントは始まる。そしてファンのあいだをかき分けてステージへと向かうと、『蒼凛のペンデュラム』を披露。アツく激しい同曲は、長谷川の突き抜けるような歌声と、バンドメンバーによる演奏、そして会場に集まった多くのファンのコールにより、原曲の何倍もの魅力を発揮。会場のボルテージが一気に駆け上がっていく。
ファンに向けて挨拶を終えた長谷川。さっそく登場時のサプライズについて興奮気味に「最初ね、“ジャーン”って言って出ていったら、けっこうみんな前を観てたからね、“後ろでーっす！”って台本にないことを言ってみました（笑）」と笑顔で語る。こちらは自身がやりたかったサプライズのひとつだったということで、その顔はとても満足気。そして続けて『2100年の東京タワー』を披露すると赤とオレンジのサイリュームが、まるで東京タワーを再現するかのように会場で輝き、楽曲との一体感を作り上げた。
「それでは今日はいっしょに夢のような時間を過ごしましょう！ “Birthday Party”スタートです！」と声をかけ、イベントをスタートさせた長谷川。さっそく“パーティー”ということで乾杯をするべく、ゲストの原由実を呼び出し、ファンとともに乾杯をすることに。音頭をとる原が、「アッキーお誕生日おめでとう！」と掛け声をかけると、会場に集まったファンや関係者が各々が手に持ったドリンクで乾杯。さらに、長谷川が自身で描いたイラスト入りのケーキが登場すると、会場のファンが照らすサイリュームをろうそくに見立て、長谷川が吹き消すことに。ファンが『ハッピーバースデー』を歌ったあとに、長谷川が会場に「フー！」息を吹きかけていくと、ファンの持ったサイリュームが消えていくという演出により、ファンといっしょに誕生日パーティーを楽しんだ。さらに会場では、ケーキといっしょにファンとの記念撮影を決行。「私が“おにぎり波ー”って言うので、“磯くせぇ”の“え”の笑顔でお願いします！」とファンに伝え、会場を3つに分けて記念撮影。この日撮影された写真は、後日長谷川の公式サイトで受付をするとのこと。「諸経費が掛かってもいいよ、という方には送りますのでお楽しみにー」と長谷川もうれしそうに語った。
続いて披露されたのは、プリンセス プリンセスのヒット曲『Diamonds』。長谷川の誕生日である4月の誕生石ということでの選曲だが、元気いっぱいに歌い上げる長谷川の歌声が会場を包み、ファンも自然に笑顔がこぼれる。温かい空気に満ちた会場では、お祝いメッセージを上映。プライベートでも親交のある声優の今井麻美、下田麻美のふたりから、それぞれにコメントが届けられ、上映されている映像をファンといっしょに観ていた長谷川も、コメントに返事をするなどうれしそうに映像を楽しんでいた。
続いて、再び登場した原が、長谷川へ誕生日プレゼントを贈呈。「アッキー実用的なものが好きじゃない？ 私は水が好きだから、お水縛りのプレゼントにしたの」となぜか自分の好みを全面に押し出したプレゼントを用意した原。そのプレゼントというのは“浄水器”。「これでお水が美味しくなるのー」と言う原は、さらに「オマケみたいなものなのー」と言いながら「お肌をいたわってもらおうと思って、天然水配合のパック！」と女性らしいアイテムをプレゼントしていた。さらに、長谷川へのプレゼントはこれだけではなく、ふだん長谷川が「おにぎり波」と言うと、会場のファンが「磯クセぇー」というお決まりのコール&レスポンスを、いつもとは逆で長谷川がおにぎり波を受ける側でやるということに。実際に“おにぎり波”のポーズを取った観客の姿を見た長谷川は「これだけの人数に構えられると、“や……やられる！”っていう気持ちになりますね（笑）」とうれしそうに語る。さらに、この“おにぎり波”を形として長谷川にプレゼントするということで、ファンが入場前に書いたメッセージをおにぎり型にまとめたパネルをサプライズで贈呈。具として梅干しのパネルに原がメッセージを書いており、それをおにぎりのパネルに貼ろうとしたものの、ファンが書いたメッセージの上に貼らなければならないことに気づき、それは別で持ち帰ってもらうことになるという、アクシデントもありがながらも、長谷川はこのサプライズに驚き、喜びを隠しきれない様子だった。
誕生日プレゼントを贈呈したところで、2013年5月29日に発売される長谷川の6thシングル『虹の彼方に』の限定盤に同梱される朗読CDのサイドストーリーを、会場で朗読することに。しかも、原も朗読に参加するだけではなく会場のファンがSE担当として朗読に参加するという内容。ファンは豪雨の「ザー！」、強風の「ビュー！」、荒波の「ドパーン！」という3つのほかに、主人公のキーちゃんのやまびこのSEも担当。生演奏によるBGMが作品世界を彩る中、主人公のキーちゃん役を長谷川が、小鳥・クジラ・クマ・モグラ役を原が担当し、ファンがSEとして参加。その内容はキツネのキーちゃんが、自分の誕生日パーティーを行うために、手作りケーキの材料を探して冒険をするというもの。途中に出てくる宝石を、観客がサイリュームで表現するなど、要所で観客が参加をする一体感のある朗読となった。なお、最後にキーちゃんが手に入れた7つの種は、『虹の彼方に』の限定盤に同梱される朗読CDのシナリオ“キーちゃんと7つの花”と密接に関係したものとなっているので、ファンは楽しみにしておこう。
朗読を終えた原は「ちょっと泣けませんか、この話！ 切なくなって、“キーちゃーん”ってなる」とコメント。そしてここで長谷川からファンへサプライズのプレゼント。なんとまだ収録前で練習中だという『虹の彼方に』を会場で披露することになったのだ。長谷川の包み込んでくれるような温かい歌声が会場に響くと、ファンもうっとりと歌声に耳を傾けていた。
さらに、長谷川がパーソナリティーを務めるWebラジオ『長谷川明子のBright Dreams』の公開録音を実施。番組内の人気コーナー“アッキー百変化”をパワーアップさせた“アッキー兆変化”にゲストの原も挑戦することに。キャラクター、シチュエーション、オチが書かれた紙をボックスから引き、その内容を無理矢理つないで演じきるという同コーナー。長谷川と原がそれぞれに演じて、どちらがよかったかを観客が選び、勝者にはジェラートピケのモフモフしたパジャマセットがプレゼントされるという内容に。この賞品が前から欲しかったという長谷川は俄然やる気を見せる。先攻となった原が引いた内容は“ミステリアスな赤ん坊が”、“社交ダンス大会で”、“武器として活躍した”というもの。頭を悩ませる原だったが、「ばぶー、ばぶー、ミステリアスばぶー」というひと言で会場を魅了。爆笑を勝ち取る。続く長谷川は“低姿勢な王子が”、“体育館のロッカーの中で”、“鉄アレイに名前をつけた”という内容。こちらも大いに頭を抱えていたが、低姿勢な王子を演じきり、鉄アレイに何の脈絡もない名前をつけた長谷川に軍配。勝利した「誕生日ボーナスも含めてということですね（笑）」としながらも、賞品のモフモフしたパジャマセットをうれしそうに受け取った。なお、この模様は2013年5月1日配信分のWebラジオ『長谷川明子のBright Dreams』にて公開されるので、お楽しみに。
長谷川が一旦ステージを後にしたところで、原が自身の2ndシングル『蛍火』より、初めて全編作詞をしたという『あふれる想い』を披露。「東京に出て来たときの心境や、私のまわりの皆さん、応援してくれている皆さんに向けた感謝の気持ちを込めた歌」だという同曲。原が楽しそうに歌うとオレンジ色のサイリュームが会場中を埋め尽くし、彼女の歌を、想いを後押しした。
花柄のパンツスタイルで登場した長谷川。続いてはSPEEDの『STEADY』を原とともに歌唱。カラオケで原といっしょに歌ったことがあるという同曲は、張りつめた弦のような歌声で緊張感を見せる長谷川と、厚みのある歌声で支える原という、ふたりの声の相性がピッタリの聞き応えのある選曲に。また、何よりも楽しそうに体を揺らしながらのびのびと自由に歌う長谷川の姿がとても印象的な1曲となった。
原がここで退場し、再びひとりになった長谷川は、『いやだよ 好きだよ』を気持ちを込めて、詞の世界観を表現するかのように歌い上げる。さらに続けざまに披露するのは『LEVEL∞』。『いやだよ 好きだよ』とは打って変わった激しいロックに会場のボルテージも一気に駆け上がる。さらに歌声も演奏も激しさを増し、会場中を攻め立てていく。そしてここでまた楽曲が一転し、しっとりとした楽曲『Dear My Angel』へ。やさしい歌声で会場のファンを魅了すると、最後の楽曲へ。
ラストに選ばれたのは、会場のファンとともにいっしょに盛り上がれる楽曲『ミラクルエール！』。会場中がピンク色に染まる中、楽しそうに笑顔で同曲を歌う長谷川。バンドメンバーも楽しそうに演奏をしている姿が印象的で、みんなが笑顔のままライブはフィナーレを迎えた。
会場からのアンコールに応えて登場した長谷川は、『おにぎりマーチ』を熱唱。ファンとコール&レスポンスを楽しめる同曲では、途中で小さなおむすびの手芸品を会場に向けて投げ入れるなど、さまざまな演出が盛り込まれる。同曲を全身で楽しんだ長谷川は、『Bright Dreams』を選曲。緑色のサイリュームで埋め尽くされた会場の真ん中で、拳を振り上げ笑顔で歌う長谷川は、ファンといっしょの“Birthday Party”を最後の瞬間まで楽しむ。“長谷川明子らしさ”がぎっしり詰まった今回の“Birthday Party”。のびのびと自由に振る舞い、笑顔で歌う長谷川の姿がとても印象的なイベントとなる。そして長谷川は、ファンとともに作り上げた素敵な時間を胸に刻み込むように、笑顔で『Brigth Dreams』を歌い上げ、全身で喜びを表現した。
最後に再び登場した原は、「毎年アッキーの誕生日に“お誕生日おめでとう”ってメールを送っているんですけれど、今日は当日に直接会えるから“メールを送らないぞ！”って決めていました（笑）。こんなにたくさんの方といっしょにアッキーの生誕をお祝いできるなんて、自分はすごく幸せ者だと思います。今後ともアッキーともども、よろしくお願いします。アッキーお誕生日おめでとうー」と改めて長谷川の誕生日をお祝い。そして長谷川も「こんなにたくさんの皆さんにお祝いしていただけて、本当にうれしかったです。ちょっとしたお土産を昨日夜なべして作ったので、帰りに忘れずに受け取ってくださいね。また、こんな風にみんなと楽しい時間を過ごせるといいなと思っています。今日は本当に本当にありがとうございました！！」とファンに挨拶。まるで、会場に来てくれたひとりひとりに感謝の言葉を述べるかのように、「ありがとう！」と言葉をかけながら手を振り、お別れをつげていく。そして、「それではまたねーーーー！！！」と告げるとステージを後にした長谷川。誰もいないステージに「皆さんは今夜どんな夢を観るのでしょうか？ 長谷川はみんなの笑顔に包まれて素敵な夢が観られそうですー。それでは皆さん、気をつけて帰ってくださいねー。おやすみなさーい」という長谷川の声が響くと、ファンもうれしそうな笑顔で「おやすみなさーい！」と声を上げ、ともに楽しんだ夢のようなひと時を噛み締めた。
■長谷川明子 Birthday Party 2013 ～素敵な夢をあなたと☆～
セットリスト
01. 蒼凛のペンデュラム
02. 2100年の東京タワー
03. Diamonds
- 朗読『キーちゃんの冒険』-
04. 虹の彼方に - 公開録音！ アッキー兆変化-
05. あふれる想い
06. STEADY
07. いやだよ 好きだよ
08. LEVEL∞
09. Dear My Angel
10. ミラクルエール！
【Encore】
En01. おにぎりマーチ
En02. Bright Dreams
