たくさんの秘話が語られるイベントに

 2013年4月13日(土)、大阪のゲーマーズなんば店とアニメイト天王寺店にて声優・原由実の2ndシングル『蛍火』発売記念イベントが開催された。イベントの内容は会場ごとに異なり、ゲーマーズなんば店ではトーク&ライブ、アニメイト天王寺店では握手会を実施。どちらも多くのファンが集まり、原もファンも笑顔でその空間を楽しんだ。

さまざまな話題と2曲の楽曲で盛り上がったトーク&ライブ

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 ゲーマーズなんば店では、原がパーソナリティーを務めるWebラジオ『原由実の○○ラジオ』(通称、『はらまる』)のオープニング曲『あふれる想い』でスタート。……と、思いきやリハーサルで打ち合わせした流れを完全に無視してしまい、マイクがハウリングを起こすなどのトラブルに見舞われたため「もう1回やっていいですか(笑)!?」と照れ笑い。当初の予定とは異なりステージに立っている状態からの『あふれる想い』の披露となったが、気持ちを切り換えて笑顔で同曲を歌い上げる。また、ファンもイベント当日の午前1時に更新されたWebラジオ『はらまる』で発表されていた『あふれる想い』のサイリュームカラーをしっかりと用意しており、会場中がオレンジ色の光で彩られた。笑顔で原の曲を聴くファンと、笑顔で『あふれる想い』を歌う原という、どちらも笑顔が絶えないライブとなる。

 司会を務めた5pb.Recordsの藤本氏に故郷である大阪でのイベントということで緊張しているかを問われると「緊張というよりはホントにうれしいですね。大阪は空気がおいしいんです」と回答。「大阪の空気はどんな空気なんですか?」と質問されると、「夏になると息苦しい雰囲気があるんですよ。空気を吸い込みたくても酸素が入ってこないんです」とコメント。これには大阪在住のファンも理解を示していた。

 また、今回のイベントに『はらまる』のマスコットキャラクターである“はらまるくん”のぬいぐるみを連れて来たという原。前週に行われたイベントの際に、ファンから「はらまるくんを連れて来てもらえませんか?」という提案をもらい、実現したということで、はらまるくんからもファンに向けて挨拶が行われる(※原による腹話術形式)。「皆さんこんにちはー。皆さん元気ですか?」とはらまるくんが挨拶に対する会場の反応に、言葉が通じてうれしそうにする原。また、映像などではなく、実際にはらまるくんのぬいぐるみをファンの前に披露するのは今回が初めてということで、実物のはらまるくんの登場にファンも盛り上がっていた。

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▲リハーサル中の風景。真剣に歌のリハーサルを行う原。リハーサルが終わると、お待ちかねのたこ焼きタイム! 海老の入ったたこ焼きを美味しそうに頬張っていた。
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 2ndシングル『蛍火』の話題では、収録された3曲について、それぞれ語っていくことに。『蛍火』については、同曲が2013年4月14日から19日までの6日間、劇場先行上映もされるオリジナルビデオアニメーション『コープスパーティー Tortured Souls -暴虐された魂の呪叫-』のエンディングテーマになっていることに触れ、同作の舞台挨拶を行いたいとプロデューサーに掛け合ったというエピソードを披露。同じく同アニメの主題歌『星屑のリング』を歌う今井麻美とともに、「会場で歌うので、シークレットでもいいから舞台挨拶をすることはできませんか?」と本気で掛け合ったものの、プロデューサーからは「ははは」と軽く笑ってあしらわれてしまったとのことだった。また、『蛍火』が劇場で流れることについては「ラストの内容だけは聞いていて“そんなこと起こっていいの?”というラストで流れるので、見るのが楽しみなんです」と意気揚々と語る原。しかし、怖いものは苦手という原は、怖い映画を観るときは、手で顔を覆って隙間から観る方法がオススメ、とファンに『コープスパーティー Tortured Souls -暴虐された魂の呪叫-』を観る際のアドバイスをしていた。

 『あふれる想い』に関しては、作詞を原が担当しているとのことで「時間をかけて後悔のないようにしっかりと作れました」と自信を見せる。「『はらまる』のオープニング曲ということで、それは自分のパーソナルな部分だと思ったので、フィクションの歌を歌うのではなくて、東京へ出て来たときに自分が思っていたことや、ファンの皆さんへのありがとうという気持ちを綴った曲です」と、同曲の詞について説明する。

 『Spiral Moment』については、原が好きなバンド、L’Arc-en-Cielのイメージが色濃く反映された曲になっているとのこと。イントロのギターサウンドなどで、そのイメージをイチバン強く感じられるということなので、ぜひチェックしてほしい。なお、その話題からの派生で原が、「いつごろからL’Arc-en-Cielのことが好きなのか?」という質問が。これに「1999年12月から」と答えた原。というのも、大阪のホームセンターにあるテレビコーナーでL’Arc-en-CielのPVが流れていて、それを観たときから姉とともにファンになったのだというエピソードをしっかりと覚えているそうで、これからもずーっと好きだと胸を張って答えていた。

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 最後に今回の発売記念イベントのトーク&ライブの回では、各回で“あふれる想い”をキーワードに質問をしていくという企画を用意。“故郷へのあふれる想い”、“音楽へのあふれる想い”、“役者業へのあふれる想い”、“食べ物へのあふれる想い”の4つからファンがどの質問を聞きたいか多数決で選ぶということで、多数決を取った結果、イベント会場が大阪だったこともあり、半ば強引に“故郷へのあふれる想い”が選択される。これに原は、地元の大阪で好きなお店として、餃子の王将をつねづね挙げていたがそのほかに、「鳥貴族が好きなんですよ」と新たな情報を投下。「ハートっていう鳥の心臓の塩焼きがすごくおいしくて、でも友だちから“ハートひとつ分が鳥1羽なんだよ?”と言われたので、ガッツリとは食べられないのでちびちび食べるようにしています」と、最終的には“食べ物へのあふれる想い”を披露していた。

 さらに、会場ではファンからの質問コーナーを実施。「蛍を実際に見たことはありますか?」という質問には、「ないんです(笑)。アニメで見たことがあるぐらいで、現実のものは見たことがないんですよね」と回答。続いて、下田麻美の自宅でいっしょにお風呂に入ったというエピソードを『はらまる』で披露していた原に、「どんな会話がくり広げられたんですか?」という質問。こちらは「お風呂入らなきゃねーって言ったら、あさぽん(※下田の愛称)が“いっしょに入る?”と言ったのでいっしょに入ることになったんです」とコメント。さらに「でも恥ずかしかったのでお風呂場の明かりはつけないで、外の明かりだけで薄暗い状態にしていっしょに入りました」と赤裸々な話題がくり広げられた。「『蛍火』発売後の周囲の反応は?」という質問には「メールやお手紙で、皆さんが思い思いの箇所をいいって言ってくれて、その箇所がイチバンいろいろあったのが『Spiral Moment』でした」と言う原。「とくに印象に残った感想は?」と聞かれると「『蛍火』の最後の歌詞をこだわって何度か録らせていただいたんですけれど、“。。。”をちゃんと感じました、と言ってくれる人がいて、それはうれしかったですね」と語る。「(姪っ子の)みゆちゃんは3曲の中でどの曲が好きですか?」という質問には、姉の自宅で『蛍火』がかかっていることが多いとのことで、『蛍火』を挙げる。「最近は私の歌をかけてかけてって仕草をよくするようです(笑)」とうれしそうにコメント。最後の質問の「『HANABI』、『蛍火』ときて、3rdシングルは何火になるか予想してください」というユニークな質問には「偶然続いただけで、シリーズではないので(笑)」としながらも「みんなで話していたときに“これがいいんじゃない?”と候補に挙がったのは、“○○び”ではないんですけれど、『防火』(笑)」と回答し、会場の笑いを誘った。3rdシングルが発売されることになったときには、そのタイトルがどんなものになるのかも注目したいところだ。

 イベントの最後には、2ndシングル表題曲である『蛍火』を披露。しっとりとしたバラードを想いを込めて歌い上げると、ファンもその歌声に聴き入っていた。同曲を歌い終えた原は「綺麗ですね、サイリュームが。蛍って感じがしました」と会場でファンが振っていた黄色と緑色のサイリュームの輝きにうっとりと想いを馳せる。そしてイベントは、ポスターのもらえるジャンケン大会を経てエンディングへ。「大阪でイベントができるというのは、このうえない喜びなんですよ。だからまたこうやって大阪に帰って来て、皆さんと盛り上がれたらと思います。今日は皆さんありがとうございましたー」と感謝と喜びをファンに伝えると、原は満面の笑みでステージを後にした。

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▲各地の店舗に配られたポスターが展示されていたので、イベント終了後にいっしょに撮影。

ひとりひとりと丁寧に会話を交わす握手会

 アニメイト天王寺店では、原との握手会が実施された。こちらの会場では握手会の前にファンからの質問コーナーを実施。「2ndシングル『蛍火』収録楽曲それぞれで、とくに聴いてほしいところは?」という質問に、『蛍火』は「Aメロをやさしく、ふわっと、ささやきかけるように歌うことをこだわったので、そこを注目してほしい」、『あふれる想い』は「歌詞にも注目して欲しいですし、何気にギターが光る曲なので、2番終わりのギターを聴いてほしい」、『Spiral Moment』は「すごくギターにこだわった曲。“ドライブに合いそうなラルクの曲”というのを意識しました」と各曲の注目ポイントを解説した。

 続いて「今朝の地震(2013年4月13日午前5時半ごろに発生した地震)で起きましたか?」という質問には「寝てましたー」と笑顔。「大阪に戻るといつもお父さんとお母さんの寝ている6畳の部屋でいっしょに寝ている」という原は、「お父さんの“地震やで!”という声で起きました。そうやって教えてくれる人がいるというのは大事なことですね」とコメントし、会場をなごませる。そして最後の「はらみーが最近“ありがとう”と思ったことは?」という質問に「今日の話なら、ゲーマーズなんば店さんで歌わせていただいたときに、深夜1時に配信されたラジオで発表されたばかりのサイリュームの色を皆さんが用意して振ってくれていたので、“うれしい、ありがとう!”って思いました」と答えた。

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▲こちらの現場でもやっぱりたこ焼き! もぐもぐ食べて気合い十分に。
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▲会場では、はらまるくんの撮影会が急遽開催。
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▲握手会では、原が夜なべして用意したという名札(布)が参加者に配られ、各々が自分の名前を書いていく。右側の写真の収納方法は素晴らしいアイデア!
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 質問コーナーを終えると握手会へ。握手会ではファンひとりひとりの目を見ながら、しっかりと握手を交わし、丁寧に会話を重ねる原。ファンも緊張しつつも、喜びを爆発させたかのような笑顔で原と会話を交わし、うれしそうな表情で会場を後にする姿がとても印象的だった。

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▲はらまるくんのガールフレンド!? というわけではなく、参加者の方が横に置いて撮影をされていた様子。
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■蛍火
好評発売中 1680円[税込]
発売元/販売元:5pb./メディアファクトリー
【収録曲】
01. 蛍火
02. あふれる想い
03. Spiral Moment
04. 蛍火(instrumental)
05. あふれる想い(instrumental)
06. Spiral Moment(instrumental)