原由実の新曲も披露!
声優、そしてアーティストとして活動する今井麻美。自身の5回目となるソロライブ、今井麻美 5thソロライブ“Precious Sounds”が2012年12月22日に、東京・SHIBUYA-AXで開催された。今井の3rdアルバム『Precious Sounds』発売後初のワンマンライブということで、『Precious Sounds』の楽曲を中心に20曲を披露。未発表曲に加え、ゲストの原由実の新曲なども披露され、2012年を締めくくるにふさわしい盛りだくさんのライブとなっていた。そんな5thライブで披露された全曲紹介を交えた、詳細リポートをお届けする。
01 Limited Love
会場のライトが消え、観客の青い光のサイリュームで染まる会場。徐々にバンドメンバーが現れるなか、『Limited Love』のイントロに合わせて、今井が青いドレス風にショートパンツの衣装で、ステージ上の高い壇に登場。ステージ上に4人のダンサーも現れ、ノリのいい曲でいきなりの盛り上がりを見せる。間奏では、「みんなもっと声出していこうー!」と観客を煽ると、開演を待ち侘びていた観客の気持ちも合わさって、1曲目からフルスロットルの盛り上がりを見せる。ギターソロでは、カズーこと山口和也氏と、てんちゃんこと中村天祐氏がステージ前面に。ダンサーがふたりを囲み、今井もエアギターの振り付けで華を添える。
02 天空の炎~miragem~
サイリュームは赤一色に。『Limited Love』とは異なる、秘めた情熱を感じさせる楽曲。今井は、ダンサーと同じ振り付けで踊り、ステージの一体感を生み出す。
MC
今井「5th Live Precious Soundsへようこそ。どうもミンゴスです! 開幕から、皆さんすばらしいコールありがとうございまーす。『Limite Love』を発売してから約半年、普及活動に勤しんで参りました、みんなと一体になるコール、開幕から感じることができました。ありがとー! プレシャスなサウンズでみんなを満たしていくので、どうぞよろしくお願いしますー」
今井「『天空の炎』は初披露ということで、燃え上がりましたか?」
観客「huuu!」
今井「こんな恋がしてみたい! ……ただ、実際にこの恋に溺れてしまうとたいへんです。船燃やしちゃうから(笑)。いやいや、ダメだから! 思いはそれくらいってことで、私の歌に懸ける情熱も、それくらい熱い炎で皆さんを満たしていきたいと思いますので、今日は最後までついてきてくださいね! それでは、つぎの曲に行こうと思います。『Precious Sounds』では新しい試みとして、いままでの楽曲のアレンジバージョンを入れています。かなり皆さんにご好評いただいているようで、よかったです。いままで歌ってきた歌が、いろんな経験を経て、いろんな歌声になって、いろんな音といっしょに絡み合っていくのを皆さんに感じていただける、とてもステキな機会だったなと思います。なので、早速、その中から続けていきたいと思います。まずは、『COLOR SANCTUARY -BOSSA NOVA ver.-』」。
03 COLOR SANCTUARY -BOSSA NOVA ver.-
+Aメンバーがアコースティックギターやベース、カホンなどの楽器に持ち換え、アコースティックバージョンの楽曲を披露していくコーナー。その1曲目で披露されるのは、『COLOR SANCTUARY』。やさしく歌う今井のボーカルが会場中を満たす中、渡辺ファイアー氏によるソプラノサックス、“きしりん”こと岸倫仔氏によるバイオリンが響き渡る。
MC
今井「いいね、いい音鳴らすねー。知ってる? みんなのこれ(手拍子)も楽器になるんだよ。やってみようか」
と、手拍子を煽る今井。手拍子を笑顔で受け止め、「では、みんなも+Aのメンバーだから、手拍子で演奏に参加してみようか」と観客へ参加をうながす。そして、「船長?」とバンドリーダーのみゃあみゃあこと、宮下智氏に呼びかけると、みゃあみゃあの口笛を合図につぎの曲へ。
04 The Azure - Latin Acoustic Ver. -
ライブで必ず披露される定番のナンバーが、軽快なアコースティックバージョンに。会場中の手拍子を受けながら、今井も合間に「イェイ!」と合いの手を挟んで、楽しげに歌っていく。
MC
今井「すごーーい、楽しい! 大丈夫? 手、痛くない? これこそ、まさに+Aって感じですねー。さっき船長って言いましたけど、本当に船長なんですよね。船漕いでます。漕いではいないか(笑)」
みゃあみゃあ「船、漕げるんです! どうも、みゃあみゃあです!」
今井「先日、沖縄でアコースティックライブを開催させていただいたんですが、沖縄の方はもちろん、それ以外の場所からも多くいろんなところから来てくださって、ありがたく、涙がちょちょぎれました、うれしくてうれしくて、うれしさついでに宮古島に遊びに行っちゃいました。そのとき、みゃあみゃあが船をね。船舶免許を持っているので」
みゃあみゃあ「一級船舶を持ってまして」
今井「ちょっと天候がアレで、釣りはできなかったんですが(笑)」
みゃあみゃあ「サンゴを見に行って」
今井「キレイだねーなんて言いながら、みゃあみゃあが動かす船に初めて乗せてもらったんですが、でも船長、ピー(口笛のこと)がちょっと不発でしたね(と、ここでみゃあみゃあが再び口笛に挑戦するも不発で笑いが起こる)。みんなのほうがうまいんじゃない?」
観客「huuuu(と叫ぶ中で、口笛をうまく響かせる人が)」
今井「よし。つぎは客席に振ろう(笑)。みんなも練習しておいてください。ちなみに私はできません。ふー……。ぶーーー……(と、口笛を練習するも不発)。あ、音声さんにマイク吹かないでって怒られちゃう(笑)。というわけで、その沖縄のライブのときにもやりましたが、ちょっと味を占めてしまったものがあるんですね。男性陣の方、ちょっと……。お忙しいところ、なんなんですけど……。ちょっと目につかないところに行っていただいてよろしいでしょうか。あ、お客様は大丈夫でございます(笑)。ということで、残るのは、きしりんとー、たまちゃーん! さあさあ、何をするかわかりますかね? 今回のアルバムの中でも異色と言いますか、ピアノと私のボーカルだけでお届けしたんですが、今回はきしりんを交えて。どんどん進化していきたいと思います。なので、ピアノとバイオリンバージョンで聞いていただきます。『遠雷』」。
05 遠雷 -Piano Ballad ver.-
アルバム『Precious Sounds』に入っている、ピアノバージョンにバイオリンが加わった『遠雷』。壮大なバラード曲に、バイオリンが加わったことで、伸びやかに響き渡る楽曲の魅力がさらに広がり、会場中の観客を魅了する。楽曲の終わり際に今井が一礼すると、会場中から大きな拍手が巻き起こる。
MC
今井「さあさあ、男子戻ってらして。おかえりなさーい。さあさあ、つぎはなにをしようかと申しますと。みんなを試したいと思います。みんなの反射神経と、『Precious Sounds』への想いを試したい。でも、『Precious Sounds』に入っていない曲で試したい(笑)。というのも、今回は『Precious Sounds』の曲をたくさん歌うつもりなんですが、いままでに私が歌ってきた曲もちょっとずつですが、お聴きいただきたいなと。なので、メドレーを作ってみました! ただ! “ここ、こういう風につながるの?”みたいな流れで来ると思います。人によっては使い分けたい人もいるでしょう。反射神経を試したいと思います。がんばれますか? それでは、『Precious Sounds』スペシャルメドレー、行ってみましょう!」。
06 Precious Sounds スペシャルメドレー
スペシャルメドレーで流れた順に各曲を紹介。
『Day by Day』:今井のアーティストデビュー曲。高音でサビを熱唱。
『Strawberry ~甘く切ない涙~』:サビに合わせて、ピンクのサイリュームが混ざる。かわいい振り付けでダンスもいっしょに。
『フレーム越しの恋』:イントロからスタート。ダンサーを含め、今井も含めた5人がメガネをかけて、曲を披露。曲の終わり際に、いっせいに会場へメガネを投げる。
『Promised Land』:一転してどっしりとした重低音が響く、ミドルテンポのナンバー。サビのコーラスを観客といっしょに歌っていく。
『Faraway ~最後の夢~』:赤いサイリュームに照らされながら、1番とサビを披露。
『雪原のカルマ~Snow Storm~』:ダンサーとの息の合ったダンスとともに。
『Kissing a Dream』:メドレー後半へ突入。ノリのいい楽曲を、観客の青いサイリュームとともに歌っていく。
『花の咲く場所』:サビからスタート。ダンサーのソロを挟み、「だけどだけどだけどー!」というセリフからつぎの曲へ。
『Day by Day』:セリフからサビへつながるように、メドレー最初の曲へ戻り、満開の笑顔でメドレーが終了。曲が終わると、今井の「皆さん、合格!」という言葉から、つぎのコーナーへつながるMCに。
MC
今井「たくさんの曲を聞いてもらったところで、お待ちかねのあのコーナー。ゲストコーナー! というわけで、原由実さんですー。」
原「(ステージ袖から現れ)どうも、こんにちはー。原由実ですー。あらあら、こんなに多くの人がー!」
今井「由実ちゃん、かわいいー!」
原「そうなんですよー。今日、この日のために、衣装を作っていただいてー(くるりと回る)」
今井「なんてサービス精神旺盛な! 私にはない……」
原「あやー。そうですかー?(と今井を回転させる仕草で)」
今井「あれーーー(と回る)」
原「それでですね。今回は、ふたりで今年何度も歌った『HANABI』を歌おうと思うんですよ。でも、年内最後の『HANABI』ですよ」
今井「いや、明日も明後日も明々後日も。」
原「では、プライベートでー(笑)」
今井「皆さんの前で披露するのは、最後ね(笑)」
原「年内最後なんですよー。緊張しますねー。では、聞いていただきましょう。『HANABI』」。
07 HANABI
今井がサブボーカルとして入った、原由実のデビュー曲『HANABI』をふたりで生披露。左右対称のように手を上げながら、ふたりの絡み合う歌声で会場を盛り上げていく。
MC
今井「由実さんにお任せして。私はチェンジタイムです!(とステージから退場)」
原「もう一曲歌わせていただくんですが、この曲はまだレコーディングも終わっていない、初披露の曲になります。私がパーソナリティーを務めさせていただいております、“原由実の○○ラジオ”というラジオの曲で、私が初めてフルサイズで作詞をした曲になります。私のまわりの皆さんや、応援してくださる皆さんに向けて書いた曲なので、ぜひ聴いてください。作詞については熱い思いもあるんですが、長くしゃべってもすみませんねってなっちゃうので、今後ブログやはらまるで語っていきますね。まずは今日聴いてください。(ちょっと間を置いて)……はやー。あ、すみません! それでは聴いてください。『あふれる想い』」。
08 あふれる想い
初披露となる、原がパーソナリティーを務める“原由実の○○ラジオ”のテーマソング。もともとのラジオの曲から、テンポアップしたギターサウンドが印象的な曲に。「ありがとう」という感謝の想いが込められた詞に合わせ、原やダンサーが手を横に振ると、サイリュームを持った観客も会場中で手を横に振っていく。最後の最後まで楽しげに歌った原は、「ドキドキドキドキしたんですけれども、皆さん、なんて言うんでしょうね、あの、初めて聞いたのに、臨機応変にコールを入れていただいて、本当にありがとうございましたー! では、ではでは。ありがとうございましたー! またー!」と語り、袖へ消えていく。
09 Insturmental
今井のライブではおなじみとなった、バックバンド+AメンバーによるInsturmental。2012年5月に行われたバースデイライブに引き続き、今回もオリジナル楽曲となっているが、今回はバラード調。しっとりとしたメロディーで、ライブの雰囲気を引き締める。
10 Precious Sounds~風が残していった~
ミュージックビデオ(MV)、ジャケット写真で使用した物を改良した衣装で登場した今井。ふたりのダンサーもMVのように、銀と銅の衣装で、ときおりMVを彷彿させる振り付けを見せる。会場は黄色のサイリュームで一色に染まり、今井の伸びやかな声とともに壮大なバラードを盛り上げていく。
11 Hasta La Vista
黒いドレスでフラメンコ風の踊りを踊るダンサーとともに、情熱的に歌う今井。2番や間奏では帽子をかぶった男性のイメージで踊るダンサーを交え、バースデイライブでも見せた男女が絡み合うような、物語を感じさせるステージングになっていた。
映像披露
オリジナルビデオアニメーション、主題歌『星屑のリング』という文言に続き、現れたのは『コープスパーティー Tortured Souls -暴虐された魂の呪叫-』。ここでは、OVA『コープスパーティー』のティザー予告が放映された。これまで通り主題歌を歌うのは今井であり、そのタイトルこそ『星屑のリング』。『シャングリラ』、『花の咲く場所』という、一連の『コープスパーティー』主題歌と同じく、クワイアが入りつつも、よりポップな印象の主題歌になっていた。映像の詳細は※こちらの記事をご覧あれ。
12 シャングリラ
OVAのトレーラーから続いて、『シャングリラ』のイントロが流れ出し、ステージ上に今井が登場する。壇上に立つ今井と、その従者のように下で踊る4人のダンサー。その中のひとりが、今井の元でひざまずき、今井はダンサーに何かを与えるように触れていく。神聖さを感じさせる曲調と合わせ、従来以上に物語性を感じさせるステージとなっていた。
MC
今井「ここで、こっそり演奏に加わっている濱田プロデューサーでーす(と、濱田智之プロデューサーを紹介)。『Precious Sounds~風が残していった~』から『Hasta La Vista』、そして新情報。『コープスパーティー』がOVAになるんですねー。そして驚きの先行劇場上映。アフレコ進んでます! ひと言、言いたい。怖すぎます。アフレコ現場にいるのが辛くて辛くて(笑)。そして、いっしょにかかっていた『星屑のリング』がアニメの主題歌になります。けっこう前から作っていたんですが、ようやく言えた。でも、この曲が何かのCDになるとは決まっていないんですよね。ここで、スーパースペシャルド級新情報を言いたいと思います! この『星屑のリング』はCDの発売が決まっていないんですが、別のCDを出します! (2013年)3月27日に記念すべき10枚目のシングルが発売されまーす! ありがとうございまーす! まだちょっと先で、鋭意製作中なんですが、まだじつはどういう曲を表題曲にするか決まっていないんですが、とりあえず1曲作りました。表題曲になるのか、ほかの曲が表題曲になるのかわかりませんが、好きな曲を作っていこうシリーズで、どの曲が表題曲になるのかを決めていきたいと思います。その中で、すでにできあがっている曲を歌っちゃいます! 早速、その新曲を皆さんに聞いていただきたいと思います。聴いてください、『Dear Darling』。」
13 Dear Darling
ライブで初披露された、10枚目のシングルに収録予定の楽曲。とてもかわいらしい印象の、ポップな楽曲で、会場では早速ピンクのサイリュームが振られていた。さらに、2番ではコールが加わるという、観客の早すぎる順応っぷりも発揮。
今井「恋の歌を作ってみました。歌詞は、たくさんある候補の中から“あ、絶対これだ!”って選ばせていただいたんですが、みんなが“麻美ちゃんがそれを選ぶと思っていなかった!”と(笑)。だって、曲に合ってるんだもん! かわいかったんだもん」
観客「かわいー! かわいー!」
今井「あ、曲がね」
観客「かわいーーー! かわいーーー!!!」
今井「聞き取れないなあ。聞き取れないと、恥ずかしくないなー」
観客「みんな、かわいいよ!」
今井「みんな!? ああ、バンドメンバーもね(笑)。……じゃあそろそろ、『Precious Sounds』のアルバムの曲に戻ろうかと思います。ここでアルバムの中でも、新曲のひとつ、この曲は私の知り合いの方が、ご結婚されるということで……」
観客「おおお! おめでとうー!」
今井「ねえ、おめでとう! たぶん、今日ここのどこかにいると思います。ご結婚されると聞いてからお嫁さんにお会いして、とっても素敵なおふたりで、私もお祝いの気持ちを込めて作詞をさせていただきました。ぜひ皆さんも実生活のなかで、今後素敵な出会いとか。……“お前もな”っていう言葉とか……。身に沁みております(笑)」
観客「がんばれー!」
今井「“がんばれ”はやめて! お願い。“がんばれ”はやめて。ほかにもね、今年結婚しましたっていうファンの方もいて、ご報告を受けて、うれしくて飛び上がったときに机に突っ込んでアザを作ったりしましたが(笑)。うれしいです。そういう報告があったらば、お手紙やSSGのラジオなどだったり、実際にお会いしたときに教えてくださったらすてきだなと思います。それでは、その曲を聴いていただきたいと思います。『僕から君に』。」
14 僕から君に
ライブでは初披露となる、ストレートなラブソングのやさしいバラード。今井はステージにある階段に座って、やさしい雰囲気で歌っていく。2番で立ち上がり、ラストには会場に語りかけるように、そして「いっしょに」(今井)と、“I Love You”を会場全体で歌唱。歌い終えると、曲のモデルとなった人物へ贈るメッセージのように、「おめでとう」とつぶやいていた。
15 三日月色
16 ガーベラ~今年の花
青と黄色のサイリュームで照らされる、ミディアムテンポのナンバーの『三日月色』。さわやかにサビが伸びていく『ガーベラ~今年の花』と、続けて披露。『ガーベラ』では、終盤に今井が感極まって涙ぐむ場面も。
MC
今井「『ガーベラ』は私の中でもすごく大事な曲で、思わず感極まってしまいました。2012年は人のやさしさに触れる年だったなと思っています。声優活動、音楽活動、いろんな活動を通して、多くの方に優しさをいただきました。今回もこんなに多くの人に集まっていただいて、やさしさの溢れたライブになってうれしいです。ありがと。……というわけで、時間はあっという間に過ぎますね!」
観客「ええええー!」
今井「記事読まなかったの? こういうときは、“えー”じゃなくて……。なんでしたっけ?」
観客「へえええ!」
今井「うふふ(笑)。あっという間なんですが、つぎの曲で最後になります」
観客「……あー」
今井「うーん(笑)。やっぱ、“えー”でいいのかな。私、天邪鬼かー。“えー”でいいかもしれない。まあ、おいおい考えます」
観客「えーーーー!」
今井「ありがと(笑)。最後の曲なんですけれども、こちらの曲は私が本当にいろんな思いを込めて歌うことができる曲だなと思います。YouTubeに上がっている全曲紹介、手前味噌なんですが、いつ見ても泣いちゃうんです。私の音楽活動のためにたくさんの人が集まってくださって、私のことを思ってコメントを寄せてくださっているのを自宅で見るわけですよ。そうすると、誰も観ていないことをいいことに、涙腺が弱いんですね、すごくボロボロ泣いてしまうんです。とくにこの曲で。ずーっと、皆さんの温かい想いがつのってきて、濱田さんこんな想いでこの曲を作ってくださったんだなと、私も初めてそこで知ることができました。曲は卒業をテーマに描かせてもらった曲なんですが、皆さんの思う、この曲の歌詞に合うものを浮かべてくれればいいなと。2012年、私のライブの最後をこの曲で締めくくりたいと思います。『クレッシェンド』」。
17 クレッシェンド
やさしいバラード曲、1番ではピアノ、バイオリンの音色と絡まるように、今井が伸びやかに歌っていく。2番からはドラムやベース、ギター、サックスも加わり、音色が増した厚みのある楽曲に。ラストは、想いを乗せて歌声を伸ばし、会場中に想いが届くように歌っていった。
アンコールMC
一旦ステージが暗転したのち、アンコールに。そして、再びライトが点灯し、みゃあみゃあによる恒例のメンバー紹介で、続々とメンバーが入場する。
今井「濱田さん、この時間なら、残りの曲、全部やっていいんですか?」
濱田「まさかのオンタイム(予定通りの時間のこと)?」
今井「私、やればできるんです! ということで、突然ですが、スーパースペシャルシークレットゲストをお呼びしたいと思います。パンフレットの沖縄のページに知らない女子がいたと思いませんか? じつは+Aの演奏家友だちが沖縄に来てくださったんです。その方はフルート奏者なんです。それで、軽い気持ちで言っちゃいました。“ねーねー、ライブで吹いてよ”。そしたら、かるーい返事が来ました。“いきまーす”。ということで、おいでー! (ひとりの女性が登場して)宮地夏海ちゃんです。かわいいでしょ? でもね、あだ名がシカバネちゃんなの」
観客「なんでー?」
シカバネ「初めまして。あの……あたし、すっごい体力なくて。1日働くと、つぎの日寝込むんです。」
今井「なんだってー。今日やったら、明日大丈夫? すっごい震えてるよ?」
シカバネ「緊張しちゃって(笑)」
今井「やさしくしてー!」
シカバネ「ひきこもりたい(笑)」
今井「(笑)。というわけで、シカバネちゃんにも……。私がつけたんじゃないんだよ! そう呼ばれてるんだもん。あ、でも最近バネッサって呼ばれてるんだっけ?」
バネッサ「たまきさんが……」
今井「じゃあ、今回はバネッサで行きましょうか(笑)。バネッサを加えていきたいと思います。ここで、たまちゃんが作ってくれた、あの曲を。みんな、祭りの準備はオッケーかな? それでは行きましょう。『散花の祈り』」。
En01 散花の祈り
宮地夏海の篠笛による、ビブラートを効かせたイントロ演奏が始まると、会場からは「おおっ」というどよめきが。そして、続く、和風ロックな曲調に、会場は大盛り上がり。楽曲だけでなく、ダンサー、そしてファイアーさんが扇子を持って舞ったりと、和風らしさを随所に加え、アンコールの1曲目を壮大に盛り上げる。
En02 struggle
4人のダンサーとともに、揃った振り付けを踊りながら、激しいロックナンバーを熱唱。観客からは緑のサイリュームとともにコールも起こり、会場全体がひとつになっていく。
MC
今井「SSGの曲になっています。この曲たちを、そして今日歌った曲たちを愛してください。よろしくお願いします! さあさあ、最後の曲! ほんとのほんとのほんとのほんとの最後の曲です。由実ちゃーん、いっしょに歌おうー!」
原「はーいー」
今井「2012年、私のソロ活動の最後を、ここにいる皆さんと、演奏家のみんなと、ダンサーのみんなと、スタッフのみんなと作り上げていくことができました。感謝しています。ありがと。由実ちゃんも、『はらまる』の新曲を披露したということで。」
原「そうなんです。これ、でも、なんか、さっき私、すごい失敗をおかしたような……。あれ、私、発売日を言うって流れありましたっけ? あ、言ってなかった?」
今井「えっ! ちょっと待って発売日決まってるの?」
原「そうなんです。決まってて! あの言う機会があったんですが、麻美さんが言ってて、そういえば、私言ってないなって(笑)」
今井「さすがです!(笑) じゃあ、言って言って。教えてあげて」
原「なんと、麻美さんと同じ、(2013年)3月27日に」
今井「えーーー、いま知った!」
原「ホントですかー? 私も最近知りました(笑)」。
今井「由実ちゃんの生まれて初めてひとりで作詞した曲も。読めば読むほど、由実ちゃんらしい曲になっていますので、こちらも3月27日に発売されますので」
今井・原「よろしくお願いしまーす!」
今井「それでは、ここで今回のアルバムのボーナストラックで収録されました、あの曲を、ここにいるみんな歌える人たちはぜひぜひ。歌えない人たちは手拍子でも大丈夫です。恥ずかしい人はニコニコ笑っていてください。いっしょに歌いたいと思います。準備はいいですか? タイトルもみんなでいっしょにいくよ? せーの、『いっしょ。』!」
En03 いっしょ。
ライブの締めの曲として定着しつつある、『いっしょ。』を、会場にいる観客の大合唱とともに披露。みんなで、手を横に振り、そしてともに歌い、ライブの締めを会場にいる全員で、まさに“いっしょ”に作り上げていく。
今井「ありがとうございます! すごい、みんな覚えてきてくれたんだね。こういうとき、やさしく歌詞を出したりするんですけどね。うち、スパルタですみません! 来年は大阪と仙台も行きますよ! じゃあ、みんなでラララで歌いますよ! せーの」
MCを挟み、“ラララ”で会場中の大合唱。終盤は演奏も止め、アカペラで“ラララ”と歌い、今井の「+A最高ーーー!」のひと言で曲を締める。
最後は+A全員で手をつなぎ、マイクを通さず「ありがとうございました!」とステージ全体に挨拶をする。+Aメンバーが去っていくなか、今井と原が手を取り合い、ステージの端から端へ、そして真ん中で、再び「ありがとうございました!」と挨拶し、続けざまにふたりで抱き合うと、会場中から歓声が。ふたりが退場し、これでライブは終わり……と思いきや、最後の最後に今井がステージの端へ走って出てきて、マイクを通じて、満面の笑みでまたまた「ありがとうございました!」とお礼を言い、今度こそライブは幕を閉じた。
リハーサルの様子
■今井麻美 5thソロライブ“Precious Sounds”セットリスト
01 Limited Love
02 天空の炎~miragem~
03 COLOR SANCTUARY -BOSSA NOVVA ver.-
04 The Azure - Latin Acoustic Ver. -
05 遠雷 -Piano Ballad ver.-
06 Precious Sound スペシャルメドレー
07 HANABI
08 あふれる想い
09 Insturmental
10 Precious Sounds~風が残していった~
11 Hasta La Vista
12 シャングリラ
13 Dear Darling
14 僕から君に
15 三日月色
16 ガーベラ~今年の花
17 クレッシェンド
【アンコール】
En01 散花の祈り
En02 struggle
En03 いっしょ。