来年、『AVA』世界大会が日本にやってくる!
2012年12月22日、東京都千代田区のベルサール秋葉原で、第6回秋葉原PCゲームフェスタが開幕。初日のステージイベントとして、ゲームオンのオンラインFPS『Alliance of Valiant Arms』(以下、『AVA』)の大会“AVARST Season3”のオフライン決勝戦が行われた。
まずは護衛部門の決勝から。『AVA』の護衛部門の代表的クランと言えば、絶対的な王者DeToNator。今回大会でも当然のごとく決勝に進出してきた。しかし、前回のオフライン大会から、中心的選手のDarkよっぴー選手、-上海紅茶館-選手が同クランの爆破部門での戦いに専念するため、護衛部門から引退。「この二人が抜けてもDeToNatorは王者たりえるのか?」というのがひとつのテーマとなっていた。
対するクランはSuzys Zoo。マップはSTORM BLITZ (NIGHT)。DeToNatorの先行でスタートした。
開幕から優位なポジションを取らせず車両を進めていくDeToNatorは、第1ポイントまでをほぼノンストップで通過。Suzys Zooも第2ポイント以降は意地を見せてRPGで車両を止めていくが、押しこみきるには至らず、じりじりと進まれる。結局前半は9分30秒ぐらいで終了。
そして攻守交替しての後半。DeToNatorは“貸しビル”や“バー”といった要所に先に入り込み、着実に侵攻を遅らせていく。Suzys ZooはDeToNatorの選手を排除し、人数差がついたところで車両の修理を行って動かしていくが、その機会はそう多くはない。
中盤からは、DeToNatorでRPGを使う役を担っているRaz_Berry選手が、本来車両を破壊するのに使うRPGで敵を何度となく倒す活躍。結局最後はタイムアップで、DeToNatorが勝利した。クランメンバーからは、「危なげなく勝つことができた」「いつも通りのことができた」というコメントも。MVPは中盤以降、車両と人を止め続けたRaz_Berry選手が選ばれた。
爆破部門は思わず息を呑む大熱戦!
爆破部門は準決勝以上が行われた。準決勝第1試合はsuxus対DeToNatorの組み合わせ。マップはINDIAで、suxusの先攻からスタート。DeToNatorは堅い守りを見せ、パーフェクトゲーム(全員生存)一回、4人生き残りを2回見せる好調ぶりで、ラウンド数1-5で折り返す。後半も最初の1ラウンドを落としたのみで、結局2-7で快勝し、決勝に進んだ。
準決勝第2試合は、CoolBoys対DIESEL。マップにFox Huntingが選ばれると、どうやら得意マップらしく、CoolBoysの選手からは歓声があがる。先攻DIESELからのスタート。
だがCoolBoysは、DIESELがじっくり時間を使った展開から爆弾を設置し、乱戦に持ち込むと、最初のラウンドを落としてしまう。続くラウンドもDIESELが取り、スコアは2-0へ。しかし、何とか1本取り返したところで試合の設定ミスがあったため、再度設定後に2-1から再開という裁定が下る。
このリフレッシュタイムは、CoolBoysが落ち着きを取り戻すのに十分だったのは間違いない。第4ラウンドで爆弾解除に成功してラウンド数を2-2に戻すと、続く第5ラウンドも勝って逆転。結局2-4で折り返し。
この間、DIESELはリーダーのJONIO選手が1stキルでやられ続けるという苦しい展開だったが、攻守交替後の第7ラウンドで、5対5の状態で爆弾設置されてしまうという妙な流れになりながらも、何とか切り返し残り1秒を切ったギリギリで解除成功し、食らいつく。
CoolBoysがリードを保つのにSuzys Zooが追いついていくという展開に決着がついたのは第11ラウンド。CoolBoysは、2人対4人という人数差がついた状況からあきらめずにキルを重ね、逆に2対1の状況に持ち込んで勝利。続くラウンドも勝利を収め、5-7で勝利し、決勝進出。
決勝の3マップ中2マップ先取という形で行われた。試合前にマップの抽選が行われ、Hammer Blow、Black Scent、Air Planeのマップで戦うことに。Air Planeが選ばれると、またもCoolBoysの選手が歓声をあげる。このマップも得意だというのだ!
ファーストマップのHammer Blowで、CoolBoysの先攻からスタート。トリプルキルが出るなど最初のラウンドを取ったCoolBoysだったが、出鼻をくじかれたDeToNatorも、Darkよっぴー選手が護衛部門の戦いで何度となく見たように縦横無尽に駆け回り、攻め側のCoolBoysに逆に詰め寄って食い止めていく。
ターニングポイントとなったのは第5ラウンド。ラウンド数1-3で負けていたCoolBoysは、ラッシュを失敗するも、見事な立て直しを見せて、最後はするがモンキー選手がダブルキルで勝利。続くラウンドも取り、気がつけば3-3での折り返し。
その後は引き離せない展開が続き、決着は最終の第13ラウンドにもつれこむ。勝ったのは、部屋の中に入ってきた選手を次々とキルして食い止めたCoolBoys。
これでCoolBoysは、次のマップを取れば勝利、落としても最終マップは得意なAir Planeということに。そんな気分が影響したのか、DeToNatorの先攻で始まった第2マップBlack Scentは一方的な展開となる。CyaGa選手が1対2の不利からダブルキルで爆弾解除した第2ラウンド以外は苦戦を強いられ、DeToNatorリードの5-1で折り返し。DeToNatorは後半もCoolBoysのラッシュなどに的確に対応し、ほぼストレートで7-2の勝利。中でも、時にスナイパー、時にライフルマンとしてマルチに活躍するNicoRob1N選手の活躍が印象的だった(結局、同選手はこの活躍でMVPに)。
そして第3マップ、決勝の舞台Air Plane。先攻はCoolBoys。ここで意を決して飛び込んだCoolBoysの選手が見たのは、至近の距離でこちらに気がついていないNicoRob1N選手。しかし、撃った弾が当たらないミラクル。索敵をしているのだろうか、頭を撃てばなぜかしゃがみ、慌てて二発目を放てばこちらを意識していないままの動きでかわされる。こ、これがオフラインの魔物の仕業なのか? NicoRob1N選手はトリプルキル。結局前半は2-4のDeToNatorリードで折り返す。
攻め側にまわったDeToNatorはラッシュを止められてしまうものの、Saih4tE選手が見事なリカバー。その後も爆弾設置してからうまく時間を稼ぐ冷静さも見せ、最後はラウンド数3-7で見事優勝。悲願の爆破部門制覇を決めるとともに2部門制覇を成し遂げた。
Mchik/Raz_Berry/ぴかるん/HyeNa_hR/らうる*
爆破部門 優勝: DeToNator
Darkよっぴー/Ak~ayS/-上海紅茶館-/NicoRob1N/Saih4tE
⋆ もえたん⋆ /FightRick./G閣下/ELySioNq/新潟の風雲児
びすた無限/火憐だぜぃ月火だよぉ/toy⋆ /するがモンキー/CyaGa
爆破部門MVP: NicoRob1N
世界の桜庭も来た! そして年末のDREAMで『AVA』がスポンサーとなることが決定
ゲストとしてプロレスラー・総合格闘家の桜庭和志が登場した本大会では、『AVA』が大晦日に行われるDREAM.18&GLORY4をスポンサーとして協賛することも発表された。見慣れたロゴがスカパーやニコニコ生放送での中継で映るそうなので、ぜひチェックしてみてほしい。
そして来年2月に日本で『AVA』の世界大会が行われることも正式発表された。開催国ということで日本からは2クランの出場となり、爆破部門には優勝したDeToNatorだけでなく、準優勝のCoolBoysも出場予定。両クランの健闘を祈ろう。