『メタルギア』とは……「やっぱりなくてはならない存在」
2012年9月20日~23日にかけて幕張メッセで開催されている東京ゲームショウ2012(20~21日はビジネスデー、22~23日は一般公開デー)。KONAMIブースでは小島秀夫監督率いる“小島プロダクション”のステージが連日開催されている。
“小島プロダクションラインナップステージ”と題したこのステージは、これから発売を予定している小島プロダクションの新作タイトルを紹介するプログラムだが、最終日にはBIGなゲストが登場! スネーク役の大塚明夫さんを交えて、小島監督と菊地由美さんとともに熱気溢れる『メタルギア』トークを展開した。
最初の「25周年を迎えた『メタルギア』とは何か」という質問に対して、大塚さんは「監督はオリンピックと例えていましたが、僕にとってもある種のお祭りですよね」と語り、「やっぱりなくてはならない存在」であると思い入れを明らかにした。
『METAL GEAR SOLID GROUND ZEROES』のタイトルに込めたものとは
小島プロダクションが開発するゲームエンジン“FOX ENGINE”のリアルタイムデモとして公開された『METAL GEAR SOLID GROUND ZEROES』のコーナーでは、大塚さんが本作のトレーラーを初めて観たときの印象について「ニクイね!」とひと言。冒頭に流れる挿入歌('70年代にヒットした映画「死刑台のメロディ」の挿入歌「Here's to you」)について、「いきなり持っていかれて、鼻の奥がツーンとしてくる」とタイムスリップしたような感覚に浸ったことを語る。小島監督は「この曲の意味を考えてもらえれば、世界観がわかる」と話し、さらにタイトルに込められた意味に言及。GROUND ZEROではなくて“ZEROES”であることについて、「いろんな爆心地が世界中にありますよね。この事件というか出来事が彼らの世界の中での爆心地になる……」とここまで話したところで制作サイドから「STOP!」が入ってしまったが、本作の重要な部分に触れる発言だったのかもしれない。
続いてフリートークのコーナーへ。『メタルギア ソリッド』(1998年発売)で初めて小島監督と出会った印象について、当時はまだ声優の世界では若い世代にいた大塚さんは、同世代の小島監督に対してお互いに通じるものがあり「うれしかった」と振り返る(ちなみに菊地さんが小島監督と初めて会ったときの印象は「ようしゃべるお兄ちゃん」だったとのこと)。プライベートに関する質問では小島監督が「うますぎてイヤになる」というカラオケについて触れ、「十八番は「座頭市」」だと明かした。
ステージの終了時間が近づき、最後に「これからの目標」を聞かれた小島監督は「目標なんてないですけど、好きだからやっている」「ゲームづくりは好きですから、できるだけやりたい」とファンに決意を語ってくれた。