ゲームショウ来場者が期待している作品は……?
一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)は、2012年9月23日、日本ゲーム大賞2012フューチャー部門の受賞作品を発表した。
日本ゲーム大賞2012フューチャー部門は、東京ゲームショウ2012にて発表、出展された未発売作品を対象に、ゲームショウ会場内で来場者投票を実施。その後、日本ゲーム大賞選考委員会の審査を経て、今後を期待される作品が選出されたものだ。
受賞した11作品は以下の通り。
◆逆転裁判5
株式会社カプコン/ニンテンドー3DS
◆ゴッドイーター 2
株式会社バンダイナムコゲームス/PSP、PS Vita
◆ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル
株式会社バンダイナムコゲームス/PS3
◆SOUL SACRIFICE
株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント/PS Vita
◆テイルズ オブ エクシリア 2
株式会社バンダイナムコゲームス/PS3
◆BIOHAZARD 6
株式会社カプコン/PS3、Xbox 360
◆ファンタジーライフ
株式会社レベルファイブ/ニンテンドー3DS
◆ブレイブリーデフォルト
株式会社スクウェア・エニックス/ニンテンドー3DS
◆METAL GEAR RISING REVENGEANCE
株式会社コナミデジタルエンタテインメント/PS3
◆モンスターハンター4
株式会社カプコン/ニンテンドー3DS
◆龍が如く5 夢、叶えし者
株式会社セガ/PS3
■『逆転裁判5』
約5年ぶりの新作に、多くのファンが期待しての受賞となった『逆転裁判5』。登壇したのはカプコンの江城元秀プロデューサーと、山﨑剛ディレクター。江城氏は「『逆転裁判5』の開発にあたり、大きなプレッシャーがありましたが、このように支持をいただけて本当にうれしいです」と述べた。『逆転裁判5』は先日発表されたばかり。「新しいライバルなどをこれから紹介していきたい」とのことなので、楽しみにしていよう。
■『GOD EATER 2(ゴッドイーター2)』
前作からさらなるパワーアップと、PSP、PS Vitaでのマルチプレイに期待が寄せられての受賞となった『GOD EATER 2(ゴッドイーター2)』。バンダイナムコゲームスの富澤祐介プロデューサーとバンダイナムコスタジオの吉村広ディレクターが登壇。富澤氏は「『ゴッドイーター』らしさとは何かを考え続けながら、これからも開発していきます。この受賞を励みにがんばります」とコメントした。
■『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』
『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』は、ジョジョファンからの大きな期待を集めての受賞。チーフプロデューサーの佐々木夕介氏は、「受賞を聞いた瞬間、全員でジョジョ立ちをし、全身で喜びを表しました。ジョジョ好きが集まっているゲームですので、ご支援よろしくお願いします」と語った。
なお、本作を開発しているサイバーコネクトツーの松山洋氏は、ちょうど同じ時間にバンダイナムコゲームスステージで本作のステージイベントに出演していたため、残念ながら授賞式には参加できなかった。
■『SOUL SACRIFICE(ソウル・サクリファイス)』
サウンド、グラフィック、斬新なゲームデザインに大きな期待が寄せられた『SOUL SACRIFICE(ソウル・サクリファイス)』。ソニー・コンピュータエンタテインメント ワールドワイド・スタジオ JAPANスタジオ プロデューサー 本村健太郎氏、稲船敬二氏(comcept)、マーベラスAQLのスタッフらが登壇した。本村氏は「代償がテーマになっている本作ですが、スタッフがさまざまな代償を支払って開発に励んだおかげで、今回の賞を得られました」と受賞の喜びを語った。
■『テイルズ オブ エクシリア2』
『テイルズ オブ エクシリア』の続編として、多くのユーザーからの支持を得た本作。バンダイナムコスタジオの馬場英雄プロデューサーは、「ユーザーの皆さんに選ばれて賞をいただけるのは、開発スタッフとしていちばんうれしいことです。20周年に向けて気を引き締めていきます」と、感謝と意気込みを表した。
■『バイオハザード6』
ハリウッド映画なみのスケール・ボリューム、クオリティーの高さでユーザーの票を集めた『バイオハザード6』。カプコンのエグゼクティブプロデューサー小林裕幸氏、ディレクター佐々木栄一郎氏、プロデューサー平林良章氏が登壇した。小林氏は「受賞できたのは世界中の皆さんのおかげだと思っています。早く大阪のスタッフに伝えたいです。ぜひ『バイオハザード6』遊んでください!」とアピールした。
■『ファンタジーライフ』
女性からファミリーまで楽しめる作品として期待を集めた『ファンタジーライフ』。
レベルファイブの日野晃博氏は、「発表からずいぶん経ってしまったタイトルなのですが、開発に苦労した分、賞をいただけて非常にうれしいです」と語った。
■『ブレイブリーデフォルト』
王道RPGでありつつも、独自の要素があるバトルシステムが評価された『ブレイブリーデフォルト』。スクウェア・エニックスの浅野智也プロデューサーは、『ブレイブリーデフォルト』は、ユーザーの皆さんといっしょにここまでこれたタイトルだと思っています。そんなタイトルが、ほかのそうそうたるタイトルに並ぶことができてうれしいです」とファンへの感謝を述べた。
■『メタルギア ライジング リベンジェンス』
これまでのシリーズ作品にとらわれない斬新なゲームデザインがユーザーの期待を集めた本作。コナミデジタルエンタテインメントの是角有二氏、プラチナゲームズの稲葉敦志氏が登壇し、是角氏は「初めて日本でプレイアブル出展し、お客さまから「新しいメタルギアだ、本当に楽しみだ」という評価をいただけたということで、本当にうれしいです」、稲葉氏は「ようやくモノとしてお見せすることができ、少しだけほっとしております。開発は佳境ですので、この賞を励みにがんばりたいと思います」と語った。
■『モンスターハンター4』
人気シリーズ最新作として、圧倒的な支持を得た『モンスターハンター4』。カプコンの辻本良三プロデューサー、藤岡要ディレクターが登壇し、藤岡氏は「今回、アクションゲームとして、コミュニケーションツールとして、『モンスターハンター』の世界をどう広げていくかを見直しました。その見直しを皆さんに初めて披露することになり、不安もありましたが、皆さまに支持をいただくことができました」とコメントした。
※正確に表示されない場合がありますが、辻本良三氏の“辻”のしんにょうの点はひとつです。
■『龍が如く5 夢、叶えし者』
毎回ファンの期待に応え続ける『龍が如く』シリーズ最新作が、今回も期待を集めて受賞。シリーズ総合監督の名越稔洋氏は、「東京ゲームショウの前は、いつも胃が痛いんです。それだけ、自分自身がこのタイトルに期待しているということですし、セガブランドのベンチマークとなるタイトルだと思っているということなのですが。受賞することができて、ほっとしています」とスピーチした。
最後に、選考委員を代表し、エンターブレインの浜村弘一代表取締役社長が講評を行った。浜村は、東京ゲームショウ2012では、「家庭用ゲーム、スマートフォンゲームが同じ土壌で披露されていた。実際、スマートフォンのゲーム、ソーシャルゲームも上位に来ていた」と語り、「来年は確実に、スマートフォンのゲームが賞に入ってくるだろう」と予測した。