任天堂作品とのコラボに注目! 『鉄拳』最新作

『鉄拳タッグトーナメント2 Wii U エディション』プレイリポート【TGS 2012】_01

 3D対戦格闘ゲームの中でも高い人気を誇る『鉄拳』シリーズの最新作、『鉄拳タッグトーナメント2』は、現在プレイステーション3とXbox 360で好評発売中。この『鉄拳タッグトーナメント2』にさまざまな要素を追加して発売されるのが、『鉄拳タッグトーナメント2 Wii U エディション』だ。“Wii U エディション”。そう、本作は、2012年12月8日発売予定のWii Uと同日の発売のタイトルなのだ! そんな格闘ゲーマー注目の本作の、プレイリポートをお届け!

Wii U GamePadでプレイ可能!

 くどいようだが、本作は、“Wii U エディション”という名前の通り、Wii Uでの発売となる。そう、つまり、東京ゲームショウ2012の会場では、Wii Uに触れることができるのだ! 筆者は、じつはこれがWii Uに触れる初めての機会ということで、かなりドキドキ。会場では、Wii U GamePadでゲームをプレイすることができた。GamePadを触るのももちろん初めてだが、持ってみるとGamePad本体の軽さにビックリした。実際発売されるものとは仕様や重さが異なる可能性もあるが、このくらいの重量なら、長時間プレイしても疲れを気にすることはなさそう。GamePadでは、Xボタン=右パンチ、Yボタン=左パンチ、Aボタン=右キック、Bボタン=左キックというボタンの割り当てが行われていた。また、タッチスクリーンには、バトル時以外にはゲーム画面と同じ映像が流れ、バトル中には、操作キャラクターのコマンド表の一部が表示されていた。バトル中にこのコマンドをタッチすると、該当する技が自動的に出る仕組みになっている。通常の操作と、このタッチスクリーンの操作を組み合わせて戦うのもおもしろそうだ。

見た目はコミカル! でも中身はガチンコ!

 さて、先に、本作のウリとなる部分を解説しておくことにする。リポートの文頭で、“さまざまな要素”が追加されていると書いたが、本作には、任天堂の人気キャラクターのコスチュームが登場し、操作キャラクターを着せ替えて戦うことができる。サムス(ゼロスーツ)のセクシーなコスチュームを着たアンナや、リンクの衣装を着た一八(しかも背負ったマスターソードを使って攻撃ができるみたい)、マリオ姿の平八など、キャラクターごとに着せ替えられるコスチュームが異なるのがポイント。とくに、平八のマリオ姿は、必見のひと事。赤い上着と青いオーバーオールが似合うのはマリオだけだと思っていたが、こんなにも似合う男が存在するとは……。会場でプレイする人は、ぜひこのコラボコスチュームにも注目してほしい。

 また、『Wii U エディション』のオリジナルモードとして、“キノコバトル”というモードが登場。これは、対戦中のフィールドに、『スーパーマリオブラザーズ』などでおなじみのスーパーキノコなどのアイテムが登場し、それを奪い合いながら戦うというもの。スーパーキノコや巨大キノコを取ると、キャラクターが巨大化。逆に毒キノコを取ると、ダメージを受けて体が小さくなってしまう。通常の技の駆け引きのほかに、アイテムを取るためのポジションの奪い合いも重要になりそうだ。

 さて、実際のプレイのお話。会場では、1対1でコンピュータが操作するキャラクターとのバトルが楽しめた。このバトルには、先ほど説明した“キノコバトル”のルールが組み込まれており、対戦中に各種キノコがポコポコと湧き出てくる。キノコを取って巨大化すると攻撃は強くなるが、パンチなどの打点の高い攻撃が敵に当たりにくくなるというデメリットもある。逆に、小さくなると、敵の攻撃を避けやすくなることもあるため、“巨大化=有利”というわけではなさそう。キャラクターの性能によっては、小さくなったほうが強くなる、ということがあるかもしれない。

 操作性、グラフィックともに、アーケード版と遜色のない触り心地になっている点にも注目。GamePadは無線接続だが、ボタンのレスポンス(ボタンを押してからキャラクターが動くまでの時間)もいままでのハードでの有線接続のものと変わらないレベルだと感じた。アーケード版経験者でも満足できるはずだ。GamePadの映像も、かなりキレイ。Wii UはGamePadの画面でもゲームがプレイできることが発表されているが、本作でそれができるのかは、いまのところ不明。今後の情報に期待したいところ。

 本作の新要素、キノコバトルは、いままでの“『鉄拳』らしいバトル”にアクセントを加えた本作ならではのゲームモード。だが、大味なバラエティーモードに終わらず、アイテムを取る駆け引きや、どのアイテムを取るかを考える戦略性がプラスされている。巨大化すれば、意外とガチャプレイでもなんとかなるので、まだ本作のプレイに慣れていない人でも楽しめそうだ。個人的には、任天堂のキャラクターの追加コスチュームにも興味深々。上腕二頭筋が鍛えに鍛え抜かれたムキムキなマリオ(平八)の姿は、シュール過ぎて笑いを誘う。当日は数キャラクターの衣装しか見られなかったが、ぜひ製品版で全キャラクターの衣装を見てみたい。また、なんといっても、Wii Uをプレイできるという点も魅力。いち早くWii Uに触れてみたいという人は、ぜひ『鉄拳タッグトーナメント2 Wii U エディション』を遊んでみてほしい!(ゲーム自体のおすすめじゃなくてごめんなさい、バンダイナムコゲームスさん!)