本日2012年7月30日より販売開始

 一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)は、家庭用ゲーム産業の年次報告書「2012CESAゲーム白書(2012CESA Games White Paper)」(A4版、本文270ページ、7350円[税込])を発刊した。本日2012年7月30日より、全国の政府刊行物取り扱い書店などで販売開始されている。

 「2012CESAゲーム白書」では、“メーカー出荷量データ”のほか、“東京ゲームショウ2011来場者調査”、“2012CESA一般生活者調査報告書~日本・韓国ゲームユーザー&非ユーザー調査~”よりそれぞれ一部データを抜粋し、掲載している。また、海外市場の紹介として、米国・英国・ドイツ・北欧・スペイン・イタリア・オランダ・スイスのデータを関係機関の協力の下に転載している。

 以下、リリースに記載されていた、本書の内容の抜粋を掲載。


◎家庭用ゲームソフトウェアとハードウェアの総出荷額は、1兆4575億円
今回の調査の結果、日本の家庭用ゲーム関連企業における2011年1月~12月までの国内向け・海外向けを合わせたソフトウェアとハードウェアの総出荷額は、1兆4575億円(2010年:1兆7975億円)となりました。

◎ソフトウェアの総出荷額は5310億円、ハードウェアの総出荷額は9265億円
ソフトウェアの国内外を合わせた総出荷額は、5310億円(2010年:6705億円)となりました。この内、国内におけるソフトウェアの総出荷額は2379億円(2010年:2591億円)、海外におけるソフトウェアの総出荷額は2930億円(2010年:4115億円)となりました。

ハードウェアの国内外を合わせた総出荷額は、9265億円(2010年:1兆1269億円)。この内、国内におけるハードウェアの総出荷額は1649億円(2010年:1667億円)、海外におけるハードウェアの総出荷額は7616億円(2010年:9602億円)となりました。

◎ソフトウェアとハードウェアの国内総市場規模は5019億円
ソフトウェアおよびハードウェアの国内総出荷規模から推計した、国内における総市場規模は5,019億円(2010年:5321億円)でした。内、ソフトウェアの国内市場規模は3,185億円(2010年:3442億円)、ハードウェアの国内市場規模は1834億円(2010年:1879億円)となりました。

◎2011年の国内ミリオン出荷タイトルは全3タイトル
2011年に家庭用ゲームソフト出荷実績のあったメーカーを対象に、2011年発売タイトルのうち100万本以上出荷があったタイトルを調査したところ、全3タイトルとなりました。このうち最も多く出荷されたのは『マリオカート7』(3DS)で、2011年12月31日までに147万本を出荷しました。

◎特別寄稿に当協会第三代会長・和田洋一氏の寄稿を収録。
今回の白書では特別寄稿として、当協会で2006年より6年間会長を務めました和田洋一第三代会長に、“CESAの6年を振り返って”というテーマで寄稿いただきました。

◎業界関係4テーマの寄稿を掲載。
昨今のゲーム業界におけるトレンドを代表し、今回は“CESA調査広報委員会の10年の記録(CESA調査広報委員会)”、“コンテンツ技術から見たゲームの世界~デジタルコンテンツEXPOにおけるゲーム関連技術のご紹介~(一般財団法人デジタルコンテンツ協会/土屋光久氏)”、“星空を楽しむツールとしてのソフトウェア『星空ナビ』~科学する心を育むメディア展開~((株)アストロアーツ/大熊正美氏)”、“ゲームが貢献する介護の未来~介護ナビDSの取り組み~((株)ア・ライブ/田尻良氏)”の4テーマを寄稿いただき収録致しました。

◎(参考)“ソーシャルゲーム/スマートフォン・タブレット向けゲーム/オンラインゲームの動向”を掲載。
過去の白書読者から寄せられたリクエストを踏まえ検討した結果、今年度より新たに“ソーシャルゲーム/スマートフォン・タブレット向けゲーム/オンラインゲーム”の配信・開発動向について調査を実施致しました。本書では結果データの一部を収録しております。

◎(参考)世界九地域合算・ゲームソフトウェア市場規模は1兆5508億円
今回の白書では各国の業界団体に協力いただいた結果、米国・英国・ドイツ・北欧・スペイン・イタリア・オランダ・スイスの八地域のデータを入手することができました。海外八地域の市場規模を日本円に換算し、日本市場を含む九地域の市場規模を合算したところ、合計で1兆5508億円市場となりました(※海外八地域はパソコンゲーム市場も含む)。