●テンション上がりっぱなしの2時間半!

 2012年7月27日、東京・日本橋三井ホールにおいて、“Falcom jdk BAND”による単独ライブ“Falcom jdk BAND 2012 スーパーライブ”が開催された。全22曲、2時間半超に及んだ熱いライブの模様をリポートしよう。
 なお、ライブ終了直後、メンバーの皆さんにミニインタビューを行った。ライブ当日から明けて2012年7月28日には、“ファルコムjdkバンド アコースティックライブ in 仙台”が開催されるが(詳細は【コチラ】)、このライブへの意気込みなども語ってもらっている。ライブに参加する予定の人や、行くかどうか迷っている人も、ぜひ記事を最後までチェックしてほしい。

▲開場目前。ものすごい人の数!
▲グッズ販売コーナーにも人だかりが。ファルコムタイトルのガシャポンも大人気。
▲みっしぃ! みっしぃじゃないか!! ……というわけで、多くのファンに記念撮影をせがまれていたみっしぃは、特別ゲストとして、ライブステージでもキュートなダンスを披露してくれた。
▲来場者に配られたサイリウム。じつはこれは振るものではなく、腕に巻くもの……というのは、小寺さんがみずから、開演前のアナウンスで教えてくれました。

 『イース』生誕25周年ということもあり、今年はとくに活発な活動を行っているFalcom jdk BANDだが、今回のライブは、とりわけ大規模なもの。たくさんのファンを前に、アンコールを含めて、jdk BANDのライブ史上22曲を披露する、圧巻のライブとなった。

 本日のライブの出演者は以下の通り。

ボーカル:小寺可南子
ボーカル:イカルス渡辺
ギター:井上央一
ギター:寺前甲(アンジェロ)
ベース:榎本敦
キーボード:上倉紀行
ドラム:岡島俊治
バイオリン:水谷美月

 ステージは、『那由多の星の物語』から始まる激しい3曲を披露した後、一転してバイオリンとアコースティックギター2本で『鉱山町マインツ』を演奏……というように、jdk BANDならでは変化に富んだ構成に。ちなみにその『鉱山町マインツ』については、小寺が「ステキな曲でしたね。えっと……こう……じょう?」と発言し、メンバーから「鉱山だよ!」と総ツッコミを受ける場面も。

▲途中、バイオリン・水谷美月から「jdkニュースをお伝えします」という体で、2012年 8月10日(金)~12日(日)に開催されるコミックマーケットにおいて、jdk BANDのCD『ボスざんまい』が先行販売されることが、改めて告知された。レコーディングに参加した水谷いわく、『ガドビスタル』が難しかったという。ちなみに、「でもピコピコでしょ?」(水谷)、「ピコピコ言うな、FM音源だ! 尊いFM音源だ!!」(岡島)というやり取りにも、会場は大爆笑していた。

 また、『GO FIGHT』で盛り上がりまくった後には、岡島とイカルスとで、「9月27日に、『イース セルセタの樹海』が発売となるようですが、いかがいたしましょうか?」(岡島)、「おもしろい……新曲も含めて3曲をおまえらに聴かせてやろう」(イカルス)という小芝居が披露され、会場は大ウケ(元ネタはもちろん、『イースII』だ)。
 しかし、要所では楽しいトークで会場を沸かせてはいたものの、全体にMCの時間は抑えめ。緩急を付けながらも、怒濤のパフォーマンスが展開されていった。

 そして19曲目『パンドラ』が終わり、ステージから退場したjdk BAND。そこに観衆がアンコールを求めて「j、d、k!」コールを続けていると……お約束の告知タイムが!

▲告知1。2012年5月12日にニコファーレで開催されたライブが、Blu-rayディスクになって2012年9月下旬に発売決定!
▲告知2は、発表というよりも、『那由多の軌跡』などファルコム作品を購入するよう、小寺が強く訴えかける内容。
▲告知3。「まあでもjdkなんで…(仮)the 3rd」が2012年9月23日に開催されることが決定。今回は何をやるかは、まだヒミツ……というか、まだ何も決まっていないのかも……?
▲告知4。今回と同じく日本橋三井ホールにて、2013年1月5日、jdk BANDライブが開催されることが決定!!

 再びjdk BANDが登場。小寺から、コミックマーケットの日本ファルコムブースで開催されるイベントについて発表があった。8月10日、12日は、『ボスざんまい』発売記念として、小寺、上倉、井上、水谷による“お渡し会”が。『ボスざんまい』+2000円分のグッズを購入すると整理券がもらえるとのこと。そして8月11日には、ファルコムラジオのDJCDのお渡し会として、小寺が登場するとのことだった。
 そしてアンコールの3曲を披露。最後に、岡島の私物だという、サイン入りドラムカバーやスティックなどを観客にプレゼントし、ステージから去って行くjdk BANDの面々。観客に深い余韻と満足感をもたらして、ライブは終了となった。

 今回のライブのセットリストは以下の通り。

01 那由多の星の物語(『那由多の軌跡』より)
02 RELEASE OF THE WEST OCEAN~I'm here for you(『イースVI ナピシュテムの匣』より)
03 MIGHTY OBSTACLE(『イースVI ナピシュテムの匣』より)
04 鉱山町マインツ(『英雄伝説 零の軌跡 Evolution』より)
05 Feena~女神たちの囁き(『イース』より)
06 那由多の想い(『那由多の軌跡』より)
07 セルリアンブルーの恋(『英雄伝説 零の軌跡 Evolution』より)
08 遙かなる時を越えて(『ソーサリアン』より)
09 GO FIGHT(『スタートレーダー』より)
10 イースセルセタの樹海フィールド1(『イース セルセタの樹海』)より
11 イースセルセタの樹海フィールド2(『イース セルセタの樹海』)より
12 イースセルセタの樹海フィールド3(『イース セルセタの樹海』)より
13 TO MAKE THE END OF BATTLE(『イースII』より)
14 TERMINATION(『イースII』より)
15 ブルードラゴン(『ソーサリアン』より)
16 Intense Chase(『英雄伝説 零の軌跡 Evolution』より)
17 Inevitable Struggle(『英雄伝説 零の軌跡 Evolution』より)
18 Maybe it was fated(『英雄伝説 空の軌跡』より)
19 パンドラ(『イースVI ナビシュテムの匣』より)
(以下アンコール)
20 イース生誕25周年記念メドレー(アドルのテーマ→翼を持った少年→セルセタの樹海→FIRST STEP TOWARDS WARS)
21 俺たちのレジェンド(『イースvs.空の軌跡 オルタナティブ・サーガ』より)
22 銀の意思 金の翼(『英雄伝説 空の軌跡』より)


 というわけで、長時間に及ぶライブ終了後、jdk BANDの皆さんに、ミニインタビューに応じていただいた。その内容をお伝えしよう。

▲写真左から岡島俊治(ドラム)、寺前甲(ギター)、榎本敦(ベース)。
▲写真左から小寺可南子(ボーカル)、イカルス渡辺(ボーカル)、水谷美月(バイオリン)。
▲写真左から上倉紀行(キーボード)、井上央一(ギター)。

――jdk BAND史上最多楽曲ということで長いライブになりましたが、感想を聞かせてください。

岡島(ドラム) リハーサルではかなり長いかと思いましたが、始まってみるとあっという間でしたね。ニコファーレでは2回公演もしたので、まだ余力があるように感じるくらい。……でも本当は疲れています(笑)。

寺前(ギター) はい、楽しかったです(笑)。

榎本(ベース) 大きな会場は気持ちがいいですね。これからもこういう広い、大きなステージをやっていきたいですね。

小寺(ボーカル) 大きな会場だし、距離感とかどんなものかと思っていたけど、お客さんとの距離が近く感じました。アツくて、楽しかったです。

イカルス ホンマに楽しかったです! 過去最多の曲数ということで、jdk BANDのメンバーはずっとでずっぱりでたいへんだったと思います。僕ら(ボーカル)は出たり引っ込んだりでしたけど、出たときの集中力はすごくて、汗もなかなかひきませんでした(笑)。

水谷(バイオリン) 今回は、いままでになくリハーサルが多かったのですが、その分すごく、バンド内で話すことが多くて。それが音に出たと思いますし、すごく楽しかったです。次回も今回のように、密にできたらいいなと思いました。

上倉(キーボード) 純粋に、楽しかったです。ショルダーキーボードは毎回使っていますが、今回はステージが広くて、わりと端から端まで動けたので新鮮でした。お客さんを近くに感じられたので、それがすごくよかったです。

井上(ギター) 最近、というか前から、アンコールラストの曲は(『銀の意思 金の翼』で)続けてきているので、僕たちのはしゃぎっぷりがすごいことになっています。かなり遊んでいるので、次回以降も楽しみにしてもらえたら、と思います。

――今回、最多楽曲数、しかも3分の1くらいがライブ初披露でしたが、とくに、演じていて気持ちよかった曲などを教えてください。

井上 今回新しくやった曲は、最初にもらった段階では、「これどうするんやろう?」という感じだったのですが、でもやってみたら、全部テンションが上がる感じで。やってみて完成した、という部分が大きかったと思います。これからも、一気に新曲に変えるのは難しいと思いますが、僕らもテンションが上がって、お客さんが盛り上がる曲を選んでいきたいと思いました。

上倉 個人的に、『ブルードラゴン』や『TERMINATION』など、自分がいちファンだったころから大好きだったファルコム作品の曲を、jdkのみんなとやれたことが、何よりもうれしいです。お客さんの反応もよかったと思うので、今後も、昔の曲からもやっていきたいですね。

水谷 私は2曲の印象が強いんです。1曲目はテル(井上)さんとアンジェロがアコギを持って、3人でやった曲(『鉱山町マインツ』)。ああいうのは初めてやったので、jdkのライブじゃない感じというか、リラックスした感じで……音を間違えちゃいましたけど(笑)、凄く新鮮でした。もう1曲は新しいアレンジの『TERMINATION』。以前のシリアスなバージョンも好きですが、今回の『TERMINATION』は、笑顔で演奏できる感じで、好きですね。

イカルス 僕は、『GO FIGHT』。20年前の、初期のjdkバンドがやっていた曲ですが、すごくカッコイイロックで、客席と一体になった感じで、熱くてよかったですね。

小寺 新曲では、新作『那由多の軌跡』の主題歌とエンディングを、やっと両方歌えまして。エンディングは本当に初出しでした。私はこの曲は、“スルメソング”だと思っていて。かめばかむほどおいしくなってくる曲です。またたくさん歌える機会があって、みんなに好きにになってもらえたらうれしいです。

榎本 僕は『セルセタ』からの3曲ですね。新曲で、もともと短い音源しかない曲を、つなげていったんですが。作っていくうちに、どんどん愛着がわいてきて。やっていて楽しい曲になったな、と思います。

寺前 僕も『セルセタ』の新曲。ですね。3曲ともすごく楽しかったです。あとは、『イース』メドレーの、4曲目の草原の曲。これは、リハーサルのときに、榎本さんに「ゲームの画面が見える感じでギターをひいてくれ」と言われて、それを意識しながらやりました(笑)。

岡島 僕は『GO FIGHT』をやれたのが楽しかったですね。旧jdkバンドのCDを聞いていたので、「これをいまのメンバーでやったらどうなるだろう?」と思っていたんです。格好良くなるだろうとは想像していましたが、実際やってみたら、想像していたよりももっとカッコよくて。過去のjdkバンドの曲のリバイバルは、今後もやっていきたいですね。

――2012年7月28日は、仙台で発売記念ライブがあり、上倉さん、小寺さん、榎本さん、岡島さんが出演されますが、ライブに行こうと思っている人に、ひと言お願いします。

小寺 jdkバンドとしては、東京以外では、大阪には行ったことがありますが、仙台は初ですから。いままでずっと言ってきた、「ほかでもやりたい、こちらから会いに行きたい!」が初めてかなえられる、いい機会なので、ぜひ遊びにきてほしいです。今後も、まだ行けていないところに、届けていけたらいいなと思います。ね、かみちゃん!

上倉 とくに東北はいったことがないので。皆様と会えるのを楽しみにしています。まぁ、あとは小寺が言った通りです(笑)

小寺 そして今回は、復興支援という想いも込めています。jdkとしてそういう活動ができることは、すごく光栄ですね。私たちが現地に、元気を届けにいきますので、待っていてください!

――最後に、ファンにメッセージをお願いします。

井上 これからもがんばって、テンション上がってやりすぎてしまうこともありますが(笑)、皆さんのために演奏しているというのが、僕らみんなの想いなので。ついてきてください(笑)。

岡島 最近、順調にjdkバンドの活動が充実してきていると思いますが、もっともっと上を目指していきます。ライブ以外の楽しいことも含めて、多くの人に届けていきたいと思います。

上倉 ライブもなんですが、個人的には、このメンバーでCDなども出したいと思っています。まだ確約はできませんが、楽しみにしていただければと思います。

寺前 もっと新しいことをやりたいと思っています。ひとりひとりが曲を作ったり、昔の曲をアレンジしたりして、ライブで披露するとか。たいへんだとは思いいますが、そういうこともやって、エンターテインメント的な、魅せるものを考えていきたいと思います。

水谷 この1年で、みんなの活動のおかげで、jdkはいい感じで広がりつつあります。ライブ以外のjdkも、ご期待いただければと思います。

榎本 今年に入ってから活動の幅がひろがってきて、すごくうれしいです。まだまだ、やりたいアイデアがいっぱい出てきているし、まだまだ実現可能だと思います。どんどん活動を広げて、みんなが楽しめることをやっていきたいです。

イカルス 日々成長し続けるjdkバンドとファルコムさん、いっしょになってがんばって、より成長して皆さんとお会いできることを、楽しみにしております!

小寺 なんや言うても、ゲームの発売が控えているのが、いちばんうれしい、大事なことだと思います。そこに関われるjdkバンドが、作品といっしょに愛されるのが理想だと思うので、ぜひ新作を買っていただいて、ゲームを愛していただいて。そして、それを演奏している唯一無二のバンドである、jdkバンドを愛していただく、そういうのがいいと思います。これからもいい作品に関われるようにがんばりたいと思います。