3D対戦格闘の雄、鉄拳シリーズ最新作がついに始動!

『鉄拳タッグトーナメント2』最新情報&開発者インタビュー前編をお届け!【よりぬきXbox 360 6月号】_01

 対戦格闘ゲームのシーンを牽引し続けている『鉄拳』シリーズ。その最新作として現在アーケードで稼働している『鉄拳タッグトーナメント2』が、いよいよXbox 360に登場! アーケードでアップデータされた『アンリミテッド』に家庭用ならではの新要素を追加し、決定版として今秋にリリースされる。今回は本作の最新情報と、『鉄拳』シリーズ開発のキーマン、原田&米盛両氏の熱いインタビューもお届け。格闘ゲーム初の試みが多数盛り込まれている本作。なぜそんな未知の領域に踏み込んだのか、その真意を直撃してきたぞ!

『鉄拳タッグトーナメント2』最新情報&開発者インタビュー前編をお届け!【よりぬきXbox 360 6月号】_02
▲『鉄拳』シリーズのタッグマッチは、タッグボタンを押すことでいつでもキャラクターの交代が可能。特定のタッグチームでは、ド派手な専用技をくり出せる。
『鉄拳タッグトーナメント2』最新情報&開発者インタビュー前編をお届け!【よりぬきXbox 360 6月号】_03
『鉄拳タッグトーナメント2』最新情報&開発者インタビュー前編をお届け!【よりぬきXbox 360 6月号】_04
▲ふたりのキャラクターが交互に技を決めていく"タッグアサルト"。大ダメージを奪う手段として重宝する。
▲投げにもタッグ専用の"タッグスロー"を搭載。キャラクターの組み合わせで、演出や威力が大きく変化。

全世代対応の『鉄拳』を目指して(開発者インタビュー前編)

<『TTT2』誕生秘話! 複数対戦が生まれた理由>

──『鉄拳』でタッグ形式のタイトルは久しぶりになりますね。
原田 アーケードでは1999年に出ているんですけど、家庭用として考えると12年ぶりになります。

── なぜいま『タッグトーナメント』(以下『TTT』)をリリースされたんですか?
原田 『5』がリリースされた後に、『TTT』を望む声がユーザーの方から数多くあったのは事実です。でも『5』で僕らは完成したと思っていなくて、試したいシステムを入れ込んで『6』を作ったんです。で、「そろそろ皆さんの要望に応えたい!」と思ったら12年経っちゃった、と。もうちょっと早く発売すればよかったかもしれませんが、そこは『鉄拳』なんで。僕は格闘ゲームって研鑽(けんさん)開発型と呼んでいるんですけど、『鉄拳』は少しずつ何かを足しながら磨いて、違うと思ったら外してまた磨く、ときに大きく変形させる……といった作りかたをしているんです。なんで、まあ時間がかかるのはしかたないと思っています(笑)。

── 本作の目玉は1対2も可能な対戦形式だと思うのですが、これはどのようなきっかけで誕生したんですか?
原田 アーケードの『TTT2』はいままでにない特殊な評価で、ロケテストも好評だったんですけど、稼働して1ヵ月ぐらいで様子が変わり始めて、評価が極端に分かれたんです。
米盛 ここまで好き嫌いの評価が分かれるのは初めてで。格闘ゲームって単純にゲームがおもしろいかどうかだけで評価されない。自分が勝てればおもしろいし、何よりもたとえ負け続けたとしても「がんばれば勝てるかもしれない」と思えるゲームに仕上がった場合、評価につながることが多いんです。
原田 で、この『TTT2』については、2キャラを扱えてタッグマッチを楽しめる人からは「最高におもしろい!」って評価なんです。でも1キャラしか使えない人からは総じて「つらい」って評価が返ってくるんですね。初代『TTT』は複数のキャラが使えなくても大丈夫だったんですよ。どれかひとつ覚えていれば、似たようなキャラがたくさんいるから遊びやすい。技もそんなに多くなかったですし。吉光が使えるなら州光、ニーナを覚えればアンナもいける。
米盛 しかし、シリーズを重ねるごとに、ユーザーの要望に沿って各キャラをどんどん個性的にしていった結果、2キャラ目、3キャラ目を覚えて遊ぶのも時間がかるようになってしまっていたんです。それで負けが続くとつまらなくなりますよね?
原田 そうすると、「2キャラ目が使えないので家庭用まで待ちます」って言うわけです。僕らもゲームが「おもしろい」、「おもしろくない」ではなく、こんな風に言われるのは初めてでした。で、どうすればいいか考えたときに、「タッグがおもしろいって言ってる人と、そうじゃない人をジョイントできれば最高だよね」って意見があって。それで研究を始めたんですよ。
米盛 真っ先に思いついたのが同じキャラでタッグを組ませることで、一見いけそうに思えたんですけど、実験したら5分でダメなのがわかって……。
原田 たとえばポールが相手を浮かせて、もうひとりのポールが追撃でコンボを決めるために交代で出てくるこの戸惑い感。これがハンパない(笑)。想像以上にダメでした。
米盛 ひとりしか使えないという問題はクリアーできても、その上の段階、タッグとして戦略的に遊ぶことができないんです。
原田 もうひとつ考えていたのが、この1対2でも闘えるシステムですね。でも、いままで1対2でキャラ組み合わせも自由に闘える格闘ゲームって存在しないわけです。当初、「これは絶対上手くいくわけない」と言いつつ、とりあえず実験、検証に入ったら全員が瞬時に「えっ!これはおもしろい!」ってなって(笑)''。
米盛 タッグもソロもできる人にはとてもチャレンジな仕様ですし、ソロだけの人も自分の使うキャラを突き詰めていって相手の交代を狙う、ひとりを集中して倒すという戦略をきっちりやれば、『鉄拳』として成立することがわかりました。
原田 で、結果タイトルは『TTT2』。「おい、これタッグ縛りじゃないやん!」ってなったんですけど(笑)。
米盛 タイトルに偽りありですね(笑)。

最新情報&開発者インタビュー後編は後日公開予定!

ファミ通Xbox 360 6月号
■表紙&特集:『Halo 4
2012年でいちばんの注目作『Halo 4』を表紙&巻頭8ページの大特集!
開発スタジオへ取材に行き、実際にプレイしてたっぷり話を聞いてきた!
画面写真とともに、新生『Halo』を君の目で確認してほしい!

■特別付録1:Xbox 360 プラチナコレクションカタログ
人気タイトルをお求めやすい新価格で発売しているXbox 360 プラチナコレクション。
すでに100本以上リリースされているこれらを1冊にまとめたオールカタログ!

■特別付録2:『Kinect: スター・ウォーズ』ダウンロードコード
Kinect専用ゲーム『Kinect: スター・ウォーズ』の"ジェダイ デスティニー"モードにて、
女賞金稼ぎのオーラ・シングが使用可能となるダウンロードコードが付録だ。
ファミ通Xbox 360でしか入手できないキャラクターだ。
(※ファミ通Xbox 360 5月号に添付した付録と同じものです)

■特別企画:海外ゲームマニアックス for Kinect
日本では発売されていないKinect専用&対応タイトルをご紹介!
ユニークなタイトルをたっぷり紹介するため、今月は特別に7ページ!

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