小売店でもダウンロード版ソフトの購入が可能

 2012年4月27日に行われた任天堂の決算説明会にて、2012年8月に発売されるニンテンドー3DS用ソフト『New スーパーマリオブラザーズ 2』を皮切りに、任天堂から発売されるニンテンドー3DS用ソフトが、パッケージ版とデジタル(ダウンロード版)というふたつの形で販売されることが明らかになった。また、2012年夏発売とされている、東北大学川島教授が手掛ける脳を鍛える新作ソフト『鬼トレ(仮題)』についても、パッケージ版とダウンロード版の併売を行うことが明言された。

 また、ダウンロード版のソフトは、最終的にはニンテンドーeショップからダウンロードしなければ遊べないが、商品の選択・購入決定・決済は、ニンテンドーeショップだけでなく、小売店でもできるようにするという。小売店で決済を行うと、16桁のソフト引き替え番号が発行され、それをニンテンドーeショップに入力すると購入できる仕組みが実装されるとのこと。

 この制度について、社長説明資料には下記のように書かれている。



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「一見、面倒に見えるこんなことに何の意味があるのか」と感じられる方もおられるかもしれません。しかし、このように小売店さんの店頭で支払いを済ませるという方法は、多くのお客様がすでに慣れておられるがゆえに、わかりやすく、かつ、心理的な抵抗も小さいという特徴があります。現在、ダウンロード販売の障害になっていることとして、クレジットカード番号を入力することを不安に思われるお客様がおられることや、年齢によってクレジットカードや携帯電話での決済手段がご利用いただけないお客様がいらっしゃることなどがありますから、お客様にとって「いつも慣れている方法でソフトにお金を支払っていただく」という方法は、お客様に購入いただくハードルを下げることにつながると感じています。



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 また、パッケージ版とダウンロード版の希望小売価格は、原則同額に設定される。小売店で販売されるダウンロード版は、小売店が値付けを行うため、「パッケージは値引きがあるのが当たり前なのに、デジタルには値引きがない」という状況にはならないという。

Wii Uについて

 2012年の年末商戦期に発売されることが明かされているWii Uについては、2012年6月に行われるE3にて最終形が披露され、詳細な仕様や年内のソフトラインアップが発表される。ただし、発売日や価格の発表はE3より少し後になるとのこと。

 またWii Uでは、ハード発売時からパッケージ版とダウンロード版の併売が行われる予定。