『サ・ヨ・ナ・ラ』の収録秘話も語られる
『シュタインズ・ゲート』の牧瀬紅莉栖や『アイドルマスター』の如月千早などでおなじみの声優・今井麻美。彼女の2枚目のオリジナルアルバム『Aroma of happiness』の発売記念イベントが、東京のタワーレコード新宿店に続き、福岡の九州ビジュアルアーツにて開催された。
イベントの冒頭、『Aroma of happiness』が流れる会場。その後方から姿を現した今井は、そのまま通路を歩きながら『Aroma of happiness』を歌うという自由なスタイル。2012年になってからステージで人前で歌うのは初めてと語る今井は、イベントなどでのフリーでアットホームなスタイルを2012年も貫き通す模様。そんな今井は正月は完全に寝正月だったという話題や、ライブツアー“Aroma of happiness”の東京公演後に激しい筋肉痛に見舞われたといった話題で会場を沸かせていく。また、アルバムに関する質問コーナーでは、桐岡麻季氏作曲による『Promised Land』について、作詞のコンペが行われていたことや、曲中の掛け合いの部分を今井自身が担当する予定だったものの、Vocalと同じ人の声ではカッコよく聴こえないということで不採用に。収録に立ち会ったスタッフ数人で急遽オーディションを行った結果、同曲でベースを担当し、今井のライブでバンドマスターを務める、みゃーみゃーこと宮下智氏の声質が合っているということで採用された、という裏話が披露された。
また、「2ndアルバムの中でイチバン苦労した曲は?」という質問には、少し迷いながらも『サ・ヨ・ナ・ラ』を挙げる。憧れの作曲家であるという濱田貴司氏に曲を書いてもらったという同曲は、今井が演じた牧瀬紅莉栖の心情を、今井自身が詞に込めたという曲で、「紅莉栖のためにいいものを作らなくちゃという思いで収録に臨んだ」のだそう。しかし、自身の理想が高く、出来栄えに本人が納得できず大泣き。後日、エンジニアに「絶対大丈夫です。僕を信じてください」と励まされ、結果出来上がったものは納得のできる仕上がりになっていたというエピソードを披露。レコーディング時には、思い入れが強すぎて、今井自身の想像が追い付いていなかったためと理由を語った今井は、「いろんな人のおかげで曲が出来上がっているんだ」と改めて感じた出来事だったと振り返った。
そんな『サ・ヨ・ナ・ラ』を会場で歌い上げた今井は、「悔しい想いをしたからこそ、いまの『サ・ヨ・ナ・ラ』があると思います。無駄なことなんてなくて、必ずいまの自分につながります。これからも、進化した歌をお届けしていきます」と意気込みを語る。そしてサイン入りポスターが当たるジャンケン大会でファンと盛り上がると、最後にもう1曲『花の咲く場所』を披露。会場中を歩きながら同曲を歌い上げた今井は、「4週間後(2012年2月11日に行われるライブツアー追加公演福岡公演の日程)には再び福岡の地を訪れて、もっともっとたくさんの歌を皆さんに届けたいと思います!」と笑顔で語った。