寝るとゲームがうまくなる、本当です。『ドリエル』担当者に訊く睡眠の攻略法「どうして寝ないといけないの?」から「寝る前のホットミルク、意味ある?」まで
 死にたくない。死んだらゲームできないからだ。

 ゲーマーにとっていちばん大事なものは健康である。健康的に長生きしてずっとゲームをしていたい。

 健康に欠かせない要素はいろいろあるが、
トップクラスに大事なのは“睡眠”だろう。攻略情報を知りたいので頼ったのはここ。
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ファミ通.comのミス・ユースケ。寝つきはいい方だと思っていたけど、最近は目が冴えて眠れないことがある。
 睡眠改善薬『ドリエル』を発売しているエスエス製薬なら睡眠のプロがいるはず。『ドリエル』ブランドマネージャーの亀井枝里子さん、攻略情報を教えてください!
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亀井
 何でも聞いてください。睡眠の研究者というわけではありませんが、基本的なことでしたらお答えできるかと思います。

ユースケ
 ありがとうございます。素人質問で恐縮ですが、
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どうして寝ないといけないんですか?


亀井
 そこから?

同行ライター その聞き方でほんとに素人のことってあるんだ。

ユースケ
 寝ると疲れが取れることは知っています。

亀井
 よかったです。それも知らなかったら手も足も出ないところでした。
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 よく考えたら僕は“睡眠”について漠然とした知識しかない。このレベルのことをいろいろ聞いたところ、亀井さんは詳しく説明してくれた。
※この記事は僕、ミス・ユースケと亀井さんの対話で進めつつ、発言者の名前のない文(いわゆる地の文)は僕が後で整理した内容などを記述しています。
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ゲーム、うまくなりたかったら寝なさい。その理由

亀井
 動物は寝て起きてのサイクルで正常な体の機能を維持しているんです。そういう風にできている。脳や体のダメージ修復に、睡眠が重要な役割を果たしています。

亀井
 あとは“記憶”ですね。ちゃんと寝ないとしっかり覚えられないんですよ。

 記憶には“短期記憶”と“長期記憶”があり、短期記憶は一時的なストック場所。覚えておきたいことはより保管スペースの広い長期記憶のほうに移動させないと、つぎからつぎへと入ってくる情報に押し流されてしまう。

亀井
 朝起きて夜寝るまで15時間あるとしますよね。それだけ起きていると、すごい量の情報が脳に入ってきます。

ユースケ
 できれば全部覚えておきたいんですけど。

亀井
 それは脳の容量的に難しいので整理しないといけなくて。でも昼間はいろいろなことを考えているから、頭の中を整理する余裕がないじゃないですか。
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亀井
 睡眠中、体は寝ていても脳は起きているときがあって、それが“レム睡眠”という状態です。

ユースケ
 レム睡眠! 聞いたことある単語が出てきた。

亀井
 レム睡眠のときに、“情報を整理して長期記憶の方に送る”みたいな作業が脳の中で行われます。

 睡眠が足りないと情報伝達がうまくいかず、記憶が定着しにくいのだそうだ。“身につく”という日本語は、短期記憶から長期記憶の情報整理を示しているのではないかと思う。

ユースケ
 てことは、勉強してもちゃんと寝ないと意味がない?

亀井
 まるっきり無意味とは言いませんけど、寝たほうが効率的だと思いますね。

ユースケ
 一夜漬けで覚えてもすぐ忘れるのはそういうことだったのか。タイムマシーンで過去に戻って高校生の自分に言いたいですね。一夜漬け、やめとけって。
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「おれの物覚えが悪いのはそういうことかー」
亀井
 ひと晩寝て起きたら、昨日ごちゃごちゃ考えていたことがスッと腑に落ちた、みたいな経験ありませんか?

ユースケ
 あー! ありますあります。記事の構成はひたすら考え続けるんですけど、どうしても行き詰っちゃうんですよ。1回寝たら書けるようになることはよくあります。

亀井
 それも睡眠の作用です。

ユースケ
 ふしぎだなーと思っていたら、頭の中で整理されてるんだ。

 ふと思った。もしかして
睡眠の作用はゲームの練習にも関係があるのでは?

 eスポーツの世界では長時間練習する人がたくさんいる。野球や相撲といったフィジカルスポーツと比べて過剰な練習によるケガのリスクが少ないので、どうしても練習時間が延びてしまうのだと思う。

ユースケ
 ちゃんと寝たらゲームもうまくなりますか?

亀井
 そうですね……
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可能性は高いと思いますよ


 櫓に駆け上ってカーンカーン! と鐘を鳴らしたい気分である。てえへんだー! 攻略法が出たぞー!

 記憶と練習による経験の蓄積はまったく同じわけではないが、共通する点もあるらしく、地味に重要な攻略情報かもしれない。寝るとゲームがうまくなる。

亀井
 私の場合は車の運転がそうでしたね。最初はずっとカーブの感覚がわからなくて、教官に何回も教えてもらってもだめだったんですけど、何日か経って教習所に行ったら感覚的にできるようになっていました。

ユースケ
 何日かのブランクがあるはずなのに。

 格闘ゲームの練習なんかでも同じことが言えそうだ。相手がこうしてきたらこう対応しよう。頭ではわかっているけど何回練習してもうまくいかない。そういうときは
無理に続けずに寝たら経験が脳と体になじみ、活路を見出せるかもしれない

ユースケ
 FPSでもMOBAでも格ゲーでも、うまくなりたいやつは、
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夜は早く寝ろ!


同行ライター かっこつけて言ってますけど、それものすごくふつうのことですからね。

伝承療法には意味がある

 睡眠のプロに聞いておきたいことがあった。「よく眠るためにこれをするといい」みたいなおばあちゃんの知恵袋があるだろう。あれは本当に効果的なのか。

 亀井さんの回答は「
効果はあります(ものにもよるけど)」だった。そうなの?

ユースケ
 ひとつめはこれです。
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朝、日の光を浴びるといい。
亀井
 睡眠に関係するメラトニンとセロトニンというホルモンがあるんですね。メラトニンは睡眠ホルモンとも言われています。

 セロトニンという名前は聞いたことがある。通称“幸せホルモン”。多幸感を得られてストレス軽減に効果的だとか。やはり日光は正義……。

亀井
 日光を浴びるとメラトニンが抑制されて、逆にセロトニンが増えます。ここで脳が覚醒して、体内時計がリセットされるイメージ。

亀井
 そこから十何時間か経って夜になると今度はメラトニンが分泌されて眠気を催すんです。

 「体内時計をリセットして睡眠のリズムを作るのが大切」と亀井さん。光のないところで生活すると体内時計が少しずつずれてしまうから、朝に日の光を浴びるのが大事なのだとか。

ユースケ
 これはずっと疑ってました。意味あります?
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眠れないときはホットミルク。
亀井
 効果あると思いますよ。

ユースケ
 これも!?

亀井
 牛乳にはトリプトファンというアミノ酸が含まれていて、それがメラトニン(睡眠ホルモン)の材料になるんです。

ユースケ
 ちゃんと理屈があったのか……。ずっと信じてなかったのに。

同行ライター もっと人を信じることを覚えたほうがいい。

亀井
 睡眠ホルモンが増えますし、体の内側を温めればリラックスして寝つきがよくなりますからね。バナナやナッツなんかもいいですよ。

 それも聞いたことがある。気分の問題じゃなかったのか。いや、気分がいいことも健康にとってすごく大切なのだけど。

亀井
 伝承療法ってあるじゃないですか。昔から伝統的に伝わっていることを調べてみたら意外とエビデンスがあった、なんてことも少なくないんです。

ユースケ
 人間は体にいいことを本能で知っているのかもしれない。

仮眠だけでは効果が薄い

 十分に寝たほうがいいことはわかった。でも寝すぎはよくないと聞いたこともある。どうすればいいんだ。

亀井
 一般的に、理想的な睡眠時間は成人であれば6時間から8時間くらいと言われていますね。

 睡眠にはさっき話題に挙がったレム睡眠のほかにノンレム睡眠というものもある。
  • レム睡眠:体は休んで脳が動いている状態
  • ノンレム睡眠:体も脳も休んでいる状態
亀井
 寝ると最初はノンレム睡眠で深く休んで、徐々にノンレム睡眠の割合が減ってレム睡眠の割合が増えていくイメージです。
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ドリエル公式サイトより引用(古賀良彦.『睡眠と脳の科学』祥伝社新書, 2014より改変)。
 そう言えば「深い眠りと浅い眠りが90分単位で切り替わっている」みたいな言説は聞いたことがあった。実際はきっちり90分というより、眠りが深くなったり浅くなったり波のようにくり返している。

亀井
 最初の1時間くらいでもある程度深くは眠れるんですけど、脳の整理ができるところまでは届かないんです。

ユースケ
 仮眠を取るだけではだめ?

亀井
 少し寝るとスッキリした感じはしますけどね。それだけだと脳の全体的なリセットや整理に十分とは言えません。

 練習の成果を身に着けようと思ったら6~8時間睡眠。掛け軸にして床の間に飾りたい言葉である。

 とはいえ、いろいろな都合で睡眠時間を確保できないこともある。睡眠不足が続くとどうなるのだろう。
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亀井
 仮眠だけだと体のダメージが十分に回復しませんし、脳は記憶を整理できないですよね。そうなると集中力も判断力も低下します。

ユースケ
 そうか。何が重要な情報なのか完全には飲み込めてないから、一瞬混乱しちゃうんだ。

亀井
 感情の起伏をコントロールしづらくなるとも言われています。短期的な情緒不安定なら余裕があるときにしっかり休めば心配はないでしょうけど。

ユースケ
 長期になるときつそうだなあ。

亀井
 そうですね。精神系の疾患に結びつくこともありますから。

ユースケ
 あー、うつ病とかにも関係してくるんですね。

亀井
 生活習慣病の発症リスクが上がることも研究でわかっています。肥満や糖尿病、心疾患系、ガンなどですね。

 糖尿病やうつ病は治療に時間がかかるから、ゲームを楽しく続けることが難しくなってしまう。「ちゃんと睡眠を取ることが、将来的にも健康でいるための秘訣です」と、亀井さんの言葉にはシンプルな重みがあった。

 とはいえ、寝るだけでリスクを減らせるのだから難しい話ではない。たくさん寝たら丸もうけである。

睡眠の質って何なんだ

ユースケ
 睡眠不足の特効薬はないんですか? この薬を飲めば寝なくていいとか。

亀井
 人間として生まれた以上、寝ないのは不可能ですね。

ユースケ
 スケールの大きい回答が返ってきた。たとえば1時間で6時間分の睡眠効果が得られるとかでもいいですから!

亀井
 さすがにそこまでの薬は……。
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 僕としては「『ドリエル』がおすすめです」と宣伝しても全然いいのだけど、そういう記事ではないと理解してくれているからエスエス製薬は信頼できる。

ユースケ
 何かないでしょうか。睡眠の攻略情報。

亀井
 きちんと寝ていただきたいんですけど……睡眠の質を上げるのは対策として有効だと思います。

ユースケ
 量(睡眠時間)じゃなくて、質?

 そう言えば少し前から急に“睡眠の質”なんて言葉を聞くようになった。何となく意味がわかる気がするのでスルーしていたが、これって何なんですか?

亀井
 たとえば同じ6時間寝るにしても、途中で何回も目が覚めると回復効率が落ちてしまうんです。深い眠りに入れないから。

ユースケ
 仮眠の連続みたいになってしまうのか。それだと記憶の整理もできないですよね。

亀井
 すごく簡単に言うと、夜にぐっすり寝て朝はすっきり起きる。レム睡眠とノンレム睡眠が理想的なリズムになっている状態が、睡眠の質が高いということです。
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ユースケ
 さっきの“朝の日光を浴びて体内時計を整える”という話につながりますね。ホットミルクもそうか。

亀井
 それでもしっかり寝てくださいね。

 数年前まで、この言葉はそこまで浸透していなかったように思う。広まった理由を聞くと「機能性表示食品を紹介するフレーズとして使われたからでは」と、亀井さん。

ユースケ
 機能性表示食品……そうか、『ヤクルト1000』だ!

 2022年頃、睡眠の質を上げる機能性表示食品として『ヤクルト1000』が一大ブームになった。その前にも同様の効果をうたう商品はあったが、ここで一気に爆発。知名度が飛躍的に高まっている。

 睡眠関係の言葉として“不眠”は昔から知られているが、“睡眠の質”のターニングポイントはおそらくここだろう。
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『ヤクルト1000』に気づいてテンションが上がっています。
 僕がこの言葉を認識したのは眼鏡がきっかけだ。ニデックのeスポーツ用眼鏡『G-SQUARE』(2016年11月発売)のレンズにはいくつもの機能が備わっていて、中にはブルーライトカット効果もある。

 ブルーライトとは可視光の中でもっともエネルギーの強い光のこと。夜に浴びると体が覚醒状態になり、睡眠のリズムを乱してしまう。目の奥に届くと人体に影響を及ぼすのではないかと、JINSがブルーライトカット眼鏡を発売したのは2011年のことである。

 ブルーライトはLED照明やモニターからも発せられるから、寝る前にゲームをすると寝つけなくなる可能性がある。『G-SQUARE』のほか、999.9のゲーム向き眼鏡
『PLAIDe』のレンズもブルーライトカット効果を搭載。
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『G-SQUARE』:G-SQUARE公式サイトより引用(左)/『PLAIDe』:999.9 Journalより引用(右)
 僕はどちらも取材したことがあり、そのときも寝つきを懸念する話題が出てきた記憶がある。睡眠の質問題はけっこう前からゲーマーの身近にあったのだ。

 なお、ブルーライトは太陽光にも含まれる自然の光。日常的にすべてカットするのはよくなくて、そういった眼鏡は夜間に活用するのが効果的なのでは、という説がある。僕は専門家ではないので、これ以上の言及は避けておく。

執念のような優しさと『ドリエル』の誕生

 プロに話を聞くのはおもしろい。ぼんやりと頭の中を漂っていた知識に情報が質量として乗り、脳内イメージ像の輪郭がくっきりしていく。

 睡眠の質を上げてよく寝ればいいことはわかった。朝に日の光を浴びるのが大切。まずは理想的な時間に起きてみて、夕食後にはホットミルクやバナナ、少量のナッツなどで寝る準備を整え、夜更かしせずに布団に入る。

 だが、困ったことがある。
僕はそんな丁寧な生活をする自信がない。助けてください!

亀井
 私たちがお手伝いできることとして、睡眠の質を上げるサプリを飲んでいただく、という方法はあります。
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それがこの機能性表示食品『ドリエルナチュラルスリープ』。亀井さんは「トルコの魔除けみたいなネイルですみません」と恐縮していた。
 そういうのを聞きたかった。亀井さんが宣伝的なことをあまり言わないのは、「サプリを飲めば大丈夫」という思い込みを危惧しているからだと思う。

 ビジネスなので自社商品にたくさん売れてほしいのは本心だろうけど、それ以上に、ちゃんと寝てほしいのである。優しい。

 そう言えば『ドリエル』のことをちゃんと聞いていなかった。これを機に教えてもらう。
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パッケージには“睡眠の質を向上”と書いてある。
亀井
 『ドリエル』のサプリにはGABAとラフマというハーブの成分が入っていて、深い眠りとすっきりした目覚めをサポートします。

ユースケ
 同じ時間寝たときの効果が高まる感じですね。

亀井
 『ドリエル』にはサプリのほかに医薬品もあって、こちらのおもな効果は寝つきをよくすること。
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睡眠改善薬シリーズ『ドリエル/ドリエルEX』(指定第2類医薬品)。
※『ドリエル/ドリエルEX』効能:一時的な不眠による次の症状の緩和(寝つきが悪い、眠りが浅い)。 ※これらの医薬品は、薬剤師、登録販売者に相談のうえ、「使用上の注意」をよく読んでお使いください。
亀井
 疲れているのに寝つけなくて、ベッドで1時間も2時間もごろごろするときってあるじゃないですか。そういうときにおすすめです。

ユースケ
 僕、寝る直前まで仕事をしていることが多くて、頭が冴えちゃうんですよ。

亀井
 そういう方にもいいと思い……

ユースケ
 飲んでみます!

亀井
 食い気味。あとはシフト勤務で出勤時間がまちまちな方ですとか。

ユースケ
 寝るタイミングの調整用にもいいわけですね。ほほう。サプリと医薬品の効果は完全に別物なんですか?

亀井
 サプリは機能性表示食品なので毎日飲んでも大丈夫です。逆に、医薬品の方は一時的な不眠を感じている方が「今日はしっかり寝よう」と思った日に。毎日のように飲むのはよくないですね。
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 みんなに少しでも寝てほしい。その
執念のような優しさはどこから来るのか。

 『ドリエル』が発売されたのは2003年のこと。開発が始まった1990年代は、寝ずにバリバリ働くことがかっこいいみたいな、バブル景気の残り香があった時代だ。

 ストレスで寝つけなかった人も多いだろう。当時の睡眠の薬というと、病院で処方してもらう睡眠薬くらいだった。それなのに忙しいから病院に行けない。これはよくない。

 せめて一時的に不眠症状を改善させる医薬品をドラッグストアで買えるようにできないだろうか。
ユースケ
 でも、睡眠薬を気軽に買えたらまずくないですか?

亀井
 『ドリエル』は睡眠薬じゃないんですよ。おもな成分はジフェンヒドラミン。風邪薬にも入っている抗アレルギー成分です。
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風邪薬を飲んだら眠くなった、みたいな話ありますよね。あれです


ユースケ
 そういうことか! この薬を飲んだ日は車を運転しないでくださいって言われるやつですよね。

亀井
 そうです。眠気を催す副作用を逆手に取ったのが『ドリエル』なんです。

 ジフェンヒドラミンを睡眠の改善に利用する事例は海外ではあるが、日本では前例のない取り組みだった。研究を重ね、国の承認が降りるまでにおよそ13年。

 エスエス製薬の中に
「寝かさなきゃだめだ」とみんなのお母さんみたいな人がいたに違いない。突然のプロジェクトXに、頭の中で『地上の星』が流れている。

 無事に発売されてからも、『ドリエル』の戦いは終わらない。

亀井
 ちゃんと寝ましょう、ワークライフバランスに気を付けましょうと言われるようになったのって、コロナ禍以降だと思いません?
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ユースケ(思い当たる節があるな……)
ユースケ
 ですね。その前から言われてましたけど、そこまで意識してなかったかも。

亀井
 働きすぎで寝にくいことはあるでしょうし、最近で言うと動画メディア(YouTubeやNetflixなど)が普及したことで、夜更かしする人が増えているように思います。

ユースケ
 いまはほとんど無限にコンテンツがありますから。

亀井
 ゲーム配信もそのひとつですよね。夜中でも楽しめるコンテンツが増えていて、生活リズムを崩す方もいるわけです。

 仕事が忙しいとか心配事があるとか、昔からある不眠の原因に加えて、いまは「ゲームを遊びたいから」に「配信を見たいから」。理由が前向きなのはいいことだけど、それで健康を害したら本末転倒である。
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『ドリエル』から話を聞いているような写真があった。
 日本人は成人の6割が何らかの睡眠不調を抱えていて、先進国の中では平均睡眠時間がもっとも短い。しっかりと能動的に寝てもらうため、エスエス製薬は啓発活動を展開中だ。

 そのひとつが『
ストリートファイター6』を使ったイベントだった。どうして?

よく寝ると有利になる『スト6』イベント“睡眠計量e-SPORTS CUP「SLEEP FIGHTER」”

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 ストリーマーたちが『ストリートファイター6』で対戦している。5人チームの団体戦で、ステージにはベッド、ユニフォームはパジャマ。だって“睡眠”をテーマにしたイベントだから。

 この“睡眠計量e-SPORTS CUP「SLEEP FIGHTER II」”ではよく寝たほうが有利だった。睡眠を計量し、基準に満たなかったらペナルティーが課せられる。

 そして、
睡眠の質スコアが高いほうには“夢オチ権”を付与。負けても一度だけ「この試合は夢だった=再試合」となかったことにでき、戦略的にもおもしろい。

ユースケ
 どうして『ストリートファイター6』を選んだんですか?

亀井
 心配だったんですよ。ゲームや配信をしている方はあまり寝てないという話を聞いたことがあって。配信中に体調が悪くなったみたいなニュースもありますよね。

ユースケ
 僕はゲーム業界の人間なので、ゲームをたくさん遊んでもらえたらうれしいですけど、その心配もわかります。
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オリジナルイラストでアクリルスタンドなんかも作っている。芸が細かい。
亀井
 それが問題になってゲームがやり玉に上げられるのもよくないじゃないですか。だったらその界隈の人に睡眠の重要性を伝えようと。

ユースケ
 その気持ちはほんとにありがたい……。ゲーマーたちには健やかにゲームやってほしいですもん。『ストリートファイター6』は注目度も高いから、ちょうどいいよなあ。

亀井
 格闘ゲームだから瞬発力や反射神経の大事さが伝わりやすいのもありますね。しっかり睡眠を取っているほうが強いぞって。
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『ドリエル』の活用も有効だろうな。
 眠いと集中力が途切れ、一瞬の反応にも影響する。試合展開が早い格闘ゲームならその辺を表現しやすい。なるほど。よく考えられている。実際、夢オチルールの軽妙さもあいまって試合は大きな盛り上がりを見せた。

亀井
 そうそう。寝不足を体感できるコントローラーを作ったんですよ。
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その名を“ネブコン”と言い、イベント会場の試遊コーナーに設置してあった。ちなみに、右写真の派手な帽子の人は『ストリートファイター6』の松本プロデューサー。
亀井
 設定する寝不足の段階によって反応が遅くなるっていう。

ユースケ
 反応が一瞬遅れるだけで負けますもんね。それはわかるんですけど、どうしてわざわざ作ったんですか? 安くないと思うんですけど。
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おもしろいかなと思って


ユースケ
 それでいいんだ。そういえばSHAKAさんへの「怒りの出場オファー」というフレーズが絶妙でした。

 第1回大会は2024年に開催。そのとき優勝したチームの一員だったストリーマー・SHAKAくんは、インタビューで「たくさん寝てほしいです。俺の代わりに」と発言している。いやいや、そうじゃなくて。

ユースケ
 そりゃ「もう1回出ろ!」って言いたくなりますよね。

亀井
 あなたにも寝てほしいんです!

ユースケ
 何年か前に取材したときに「週5睡眠です」と言ってましたからね。週7じゃないのか。
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取材は和やかな雰囲気で進んだが、睡眠の重要性を説くとき、亀井さんの表情が真剣になることがたびたびあった。さすがプロ。
 2020年、SHAKAくんが配信中に倒れて界隈が騒然とした。直近では格闘ゲーマーのマゴさんも配信中に昏倒。どちらも大事には至らなかったのでひと安心だが、健康にはなるべく気を使ってほしい。睡眠不足が直接の原因じゃなかったとしても、もし彼らの身に何かあったら、それは世界の損失である。大げさな話ではなく。

 いや、そもそも知らない人であったとしても、ゲーマーが亡くなったら僕はさみしい。泣いてしまうと思う。それは嫌なので、きちんと寝て健康になって、いっしょにゲームやろうぜ。
睡眠改善薬『ドリエル』を購入(Amazon)