
シリーズ初プレイのライター、手ごたえ十分のRPGのフルリメイク作に衝撃を受けた
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本作は、1993年にリリースされたRPG『ロマンシング サ・ガ2』のフル3Dリメイク作品。最初に述べておくと、この作品は筆者が初めてプレイした『ロマサガ』シリーズとなる。だからこそ、クリアーまでに強烈なインパクトを受け、思い入れが強い作品となった。
物語の概要はこうだ。時代は、魔物が闊歩し戦乱が絶えない帝国歴1000年。そこに現れた伝説の“七英雄”クジンシーは帝都を襲い、皇子ヴィクトールの命を奪う。復讐を誓う皇帝レオンは“伝承法”の秘術を授かり、皇子の弟ジェラールに自身の力と記憶を伝えて力尽きる。みずからの子孫が復讐を果たすことを信じて……。
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正直、冒頭部分で早くも衝撃を受けた。伝説の七英雄の非道っぷりもそうだが、秘術を用いてまで悲願を果たそうとするとは何ともすさまじい執念ではないか。とはいえ、この伝承法こそがゲームの要ともいえるシステムで、幾世代にもわたる七英雄との戦いを勝ち抜くためには必要不可欠なのだ。
プレイヤーである皇帝は戦いのなかで“技”や“術”を覚えていき、世代交代によってそれらを継承していく。準備不足で挑むと絶望的なほどの力の差を見せつける七英雄たちとも、世代を重ねて成長することで、いつしか対等に戦えるようになるわけだ。
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ゲームを進め、帝国領土が拡大し、七英雄たちを幾人か撃破したころ。いつものように世代交代のシーンを眺めていると、ついにそのときは来た。スタート時に作成した“なんでもゆうこ”が最終皇帝として登場したのだ!
じつはキャラクターメイキングと最終皇帝が結びつかず、どういうことか理解するまで数秒かかってしまった。だが、合点が行ったあとはものすごく驚き、自身のキャラクターで宿願を果たせることに歓喜した。おかげでクライマックスへ向けて一気に機運が高まり、緊張感を保ったまま60時間あまりでゲームをクリアーすることができた。
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フルリメイク作品と謳われている本作には、大胆なアレンジも加えられている。なかでも、戦闘は従来のターン制から“タイムラインバトル”に変化。行動順が来たキャラクターのコマンドを選ぶと即実行されるため、テンポがいい。
“連携”システムが追加されたことも、戦闘に大きな影響を与えている。敵の弱点を突くと“オーバードライブゲージ”が溜まり、仲間と連携技を放てる仕組みなのだが、大ダメージを与えられると非常に爽快。弱点突きと連携技でHPを削り、手ごわい敵を倒したときの達成感はたまらない!
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本編クリアー後にはさらなる強敵である“七英雄の影”や“ドレッドクィーン”に挑戦可能となり、ドレッドクィーン撃破で“ベリーハード”と“ロマンシング”のふたつの難易度が解放される。加えて、“強くてニューゲーム”も選択できるようになるため、周回プレイへの敷居は低くなっている。
2025年7月31日にはNintendo Switch 2版が発売された本作。その魅力を余すところなく味わうには1周するだけではとても足りないと、筆者は思う。未プレイの方は、まず1周目で思うがままに帝国史を紡ぎ、2周目以降は難度を上げたり別の歴史を歩んだりして、存分にこの世代交代RPGを楽しんでほしい。
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