超・気持ちいいいいいいいい!!!
……はっ、のっけからIQゼロの感想を垂れ流してしまった。しかし、『クレイジータクシー:ワールドツアー』の感想は「最高に気持ちいい!」のひと言だ。いやもう、本当に。
その本能的な気持ちよさを言葉で説明することが野暮だってのは重々承知なのだけど、本作があまりにもあのころの『クレイジータクシー』そのもので、僕は感動すら覚えた。そんな溢れる思いを書き殴ってみよう

- 24年ぶりの最新作
- 刺激される脳! 積み上げられる快感!!
- “当時のままの気持ちよさ”。最高の褒め言葉として
- BGMはやっぱり最高だった
- まとめ:ゲームのいちばん大事なところ“触って動かして気持ちいい”
- 作品情報
- クレイジーネットワークテスト募集中
24年ぶりの最新作

本作はアーケードやドリームキャストなどの家庭用ゲーム機向けに展開していた『クレイジータクシー』最新作。セガ社内開発によるシリーズ完全新作としては『クレイジータクシー3 ハイローラー』以来24年ぶりとなる(※発売は2027年予定なので発売時は25年ぶりになる)。
豪快なオープンカーを運転して、客を目的地に運んでお金を稼ぐ。
道路を走ってもいいし、丘を越え森を突っ切り道なき道を突き進んでショートカットを模索してもいい。カーブのときはドリフトを決めて、ゲージが溜まったらニトロで最高速にぶっ飛ばせる。
ただし、模範的な運転は評価されない。速度を上げるほど運賃は増え、ドリフトやジャンプ、ニアミスといった“クレイジー”な走りにはチップが上乗せされる。街には電話ボックスやポストやイスなどいろいろなオブジェクトがあるのだけど、それらをクルマでぶっ飛ばしても、おとがめなし。むしろ推奨されている。常識はずれの運転こそが正義なのだ。
さらに、『ワールドツアー』と銘打つ本作では、世界各地の5都市を巡るストーリーモードが追加され、gamescom 2026ではケルン大聖堂のような建物もあるドイツマップが初公開。新マップや山岳ルートを走ることができた。





刺激される脳! 積み上げられる快感!!

走っているだけで気持ちがいい。
ドリフトしながら街を爆走する、それだけで十分に快感を生み出せるのはさすがセガの開発チームというところだ。“動かすだけで気持ちいい”というのはやはりいいゲームだ。
リアル系レーシングゲームの対極にあるものだと思ってほしい。コーナーでブレーキを踏む必要はない。“クレイジードリフト”で高速のまま突っ込み、静止状態からは“クレイジーダッシュ”でロケットスタートを切る。無茶苦茶な運転がいちばん正しいというわけだ。
そこへ“客の送迎”というミッションが1分未満のスパンでつぎつぎと差し込まれる。客を乗せる、目的地に向かう、下ろす。この短いミッションをくり返すことで達成感が途切れる暇がない。
同じセガの『ソニック フロンティア』も僕は大好きなのだけど、あのゲームに似た快感構造が形作られている。“高速度で移動する操作そのものが楽しい”という、ゲームとしてきっちりした土台の上に“短いミッションのクリアー感(達成感)”が乗せられて、身体的爽快感と小さな達成感が細かく重ねられていく……という構造になっている。もちろんそこに『All I Want』を始めとするアップテンポなロックナンバーによる、耳から入る快感まで加わってくる。
さらに新要素の“ニトロゲージ”もこの設計を補強する。ドリフトをくり返してゲージを溜め、Yボタンで急加速(※)。さらに、ドリフト中の絶妙なタイミングでニトロを使うと慣性がキャンセルされ、より高速に走行できる。テクニカルな操作による気持ちよさがきちんと直結している。
のっ……脳が刺激される……!
本作のクルマを運転していると、あらゆる方向性から脳が刺激される。溢れ出るドーパミン……! エンドルフィン……! アドレナリン……! ある意味桃源郷……!!
完全に脳汁案件です。プレイの際はいい音響かヘッドフォンなどでBGMを大きめにして楽しむことをオススメしたい。
乗客によっては固有のリアクションを取る人もいて、たとえば大ジャンプした瞬間、後部座席のバレエダンサーが合わせてバレエジャンプする、みたいなセガらしい笑える小ネタが挟まってくることもある。ああもう、こういうの大好き(笑)。
しかも今回はストーリーが追加されていて、バラエティー豊かなお客さんによるバラエティー豊かなミッションをこなすという味変要素も入っている。どのようにストーリーが進んでいくのか、試遊時間だけではよくわからなかったがこちらも楽しみだ。
“当時のままの気持ちよさ”。最高の褒め言葉として

過去作をプレイしたことがある人であれば、本作がシンプルなルールかつシンプルがゆえに強い快感があることは説明不要なくらいだろう。
逆に旧作ファンが心配なことがあるとすれば「なんかいろいろ変わっちゃってるんじゃないの?」、「時代に合わせてクレイジーさが薄まっちゃってるんじゃないの?」というようなことだろうと思う。
それに関してはもう、ぜひ、ご安心いただきたい。何にも心配しなくていい。
あのころの操作感が、クレイジーさが、笑っちまうほど明るいバカバカしさが、現代的なグラフィックとド派手な演出をまとって戻ってきた。
よくぞここまで『クレイジータクシー』そのものを現代に作り上げたものだなあ……と感心していたら、初代作の開発ディレクターであり“生みの親”が、そのままクリエイティブプロデューサーとして陣頭指揮を執っているのだそう。
そりゃ作った人が作ってるんなら大丈夫だよ!
人の出入りが激しいゲーム業界、生みの親の当人が20年以上セガに在籍してくれていたというだけでも珍しいことだし、その人を再登用して作れるというのもすごいことだ。ありがとうセガ。たぶん福利厚生とかがいいんだろうな……しらんけど。
BGMはやっぱり最高だった

The Offspringの話をしなければならない。
「ヤーヤーヤーヤーヤー!」のあの曲のことだ。
高校生のとき、このゲームがきっかけでアルバムを買った。歌詞カードを読むと「多くのことは頼まない。コントロールされたくない、ルールを押し付けないでくれ、ひとりで自由にさせておいてくれ。それが望むすべてだから……」、とまあそんなような歌詞で、自由を渇望する歌だ。サウンドも、歌詞の中身までこのゲームにぴったり合っている。
この曲を始め過去作に収録されているおもだった曲は本作にも収録されている。やはり最高だ。なんでも、初代『クレイジータクシー』を作ったとき、BGMを先に決めてからゲームを作るアプローチを取ったらしい。歌を作るときに“詞先”、“曲先”という考えかたはあるけど、ゲームを作るときに“曲先”というのは初めて聞いた。音楽とゲームプレイがこれほどぴったり噛み合っている理由が腑に落ちた。やっぱ最高スよ、オフスプリング。
まとめ:ゲームのいちばん大事なところ“触って動かして気持ちいい”

そんなわけで『クレイジータクシー:ワールドツアー』を30分試遊した。
『クレイジータクシー』は見た目の楽しさハチャメチャさとコンセプトで、一瞬“出オチ”ではと思われるかもしれないけど、確かな開発力に裏打ちされた“触ったときの気持ちよさ”が土台になっている。BGMとか見た目の派手さは、その上に乗せられているものだ。
ドリフトの気持ちよさ、オブジェクトをぶっ飛ばせる楽しさ、ハチャメチャに走り回れる運転の快感、ミッションを達成する細かな達成感、BGMの爽快感、あらゆる気持ちよさが積みかさなって、僕は30分間、まったくクレイジーなタクシーでトリップ(旅)していた。脳汁が出るのを実感できた。だから本作を定義づけるとしたら“脳汁タクシーゲーム”だ。
脳汁タクシーゲーム。そんなもの『クレイジータクシー』以外に聞いたことがないし、たぶん過去にも未来にも『クレイジータクシー』以外に存在しない。
触って動かして気持ちいい、その点において『クレイジータクシー:ワールドツアー』は満点だ。
2027年の発売が待ちきれない。
作品情報

- タイトル『クレイジータクシー:ワールドツアー』
- メーカー:セガ
- 発売予定日:2027年発売予定
- 対応プラットフォーム:Nintendo Switch 2、PS5、XSX|S、PC
- ジャンル:アクション
クレイジーネットワークテスト募集中
そして現在、本作のマルチプレイがひと足先に体験できるクレイジーネットワークテスト(CNT)……もといクローズドネットワークテスト(CNT)が参加受付中。募集受付は2026年9月1日15時59分まで!
急げ、タクシーのように……。
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