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『鬼武者 Way of the Sword』は“バッサリ感”と“ねっとり感”のバランスが最高。“籠手女”との掛け合いも楽しい先行プレイの感触をお届け【レビュー】

『鬼武者 Way of the Sword』は“バッサリ感”と“ねっとり感”のバランスが最高。“籠手女”との掛け合いも楽しい先行プレイの感触をお届け【レビュー】
 2026年9月4日の発売を目前に控えた、約20年ぶりとなるカプコンの剣戟アクション最新作『鬼武者 Way of the Sword』。本作の舞台にもなっている京都でのメディアツアーで、約2時間の試遊ができた。そこで判明した事実や、遊んだ感想をお伝えしよう。
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 また、試遊の途中で開発陣へのインタビューも実施した。そちらの記事もチェックしてほしい。

プレイできたのは体験版終了直後の状況から

 まずは今回の試遊範囲を大まかに説明する。スタートは、体験版にもあった佐々木巌流戦(清水寺の舞台)直後から。体験版とは違って、武蔵は本編相当の強さとなっている。最初は“弾き”を未習得であることに焦ってしまった。
「よーし、敵の矢を弾きで跳ね返しちゃうぞ」と意気込むも何度やっても失敗。なぜ弾きをくり出せないのかは少し進めると理解することに。
操作タイプは、体験版で慣れていたアクティブ操作のほうに変更した。これは完全に好みで選んでよさそう。

ギミックの起動にも役立つ弓は無制限に撃てる

 少し進むと、宝箱から“鬼ノ剛弓”をゲット。入手後は、対応するボタンを長押しすると照準が出現し、ボタンを離すと照準目掛けて矢を放つ。遠距離攻撃として使えることはもちろん、離れた場所にあるスイッチの起動などにも使えた。
 また、少し後に登場するボスは触手のようなものから力を得るのだが、矢で射ると触手を切断することができた。そのほかの場面ではあまり使わなかったが、もしかしたらザコ戦でも弓の効果的な使いかたがあるのかも。
敵は積極的に攻撃してくるので、弓を引き、特定部位を狙って射るというのはなかなかたいへん。その分、リターンも大きい。
いかにもなデカい岩を発見。矢を放つと……?

破魔鏡でファストトラベル・能力強化が可能

 『鬼武者』シリーズでは倉庫やセーブポイントとしておなじみの破魔鏡。体験版でもお目にかかることができたスポットだが、本作ではファストトラベルのポイントとしての機能が備わっていることも今回判明した。
いろいろな場所に行き来できるというのは便利だし、「フィールドが広いのかな? 行ける場所がたくさんあるのかな?」とワクワクしてしまう。
 さらに、少し進めると破魔鏡で装備や能力の強化が可能になる。装備は素材を消費することで段階的にパワーアップ。能力はツリー形式になっており、特定のアイテムや魂を消費し、どの順番で習得するかを自身で選ぶことになる。筆者は優柔不断なのでかなり頭を悩ませそう。
体験版でお気に入りだった“弾き”も習得する能力のひとつだったことが判明。もちろん覚えますよ!

巨岩が宙に浮く不思議な空間・鬼の隠れ里

 巌流との戦いの後、いろいろあって訪れることになったのは、鬼の隠れ里という場所。ここは、どうやら鬼の一族が住んでいたというところのようで、あちこちに浮島があったり、仕掛けを解かないと進めない場所があったりと、京都とはまったく様子が違う“和の異世界”。
あちこちに金継ぎされているようなところが見られ、どこか不安定な印象。
鬼の隠れ里のはずが、ここにも幻魔が。ストーリーも気になる。
奥では大唾拉(だいだら)というボスとのバトルに。そちらの感想は後ほど。

武蔵の拠点は数々の伝説が残る六道珍皇寺

 鬼の隠れ里を抜けると、京洛での自由行動が可能に。京洛は名前の通り京都の街のことで、拠点となっているのは地獄を行き来したという小野篁卿の伝説で有名な六道珍皇寺。ネタバレは控えるが、小野篁は本作にも重要なキャラクターとして登場する。
お寺に入れば、小野篁と会話もできる。
作中の寺には、閻魔大王座像や鐘など、現存する物も多く登場。
メディアツアーでは、清水寺や六道珍皇寺を始めとする、今回の試遊でも訪れた京都の名所を案内していただけた。そちらの模様は後日公開。素敵な笑顔を向けてくださっているのは二瓶賢ディレクター。

 ちなみに、上の写真でも奥のほうに少しだけ見えている鐘はゲーム中にも登場。綱を引くと鐘が鳴り、操作練習や強敵との再戦が行える特別な空間・鍛錬の間に入れる。体験版で、巌流ともっと連戦できる場所があればいいのにと思っていた筆者にはうってつけの場所。ボス戦がとにかくおもしろいので、かなりの時間をここで過ごすことになりそう。
小さな建物の中に鐘があり、綱を引くとゴーンと鳴る。
小野篁が言うには、この空間では外界で時間が経過しないので好きなだけ鍛錬できるらしい。すごい。
鐘の実物はこんな感じで、実際に壁から出ている綱を引くと鐘が鳴る。鍛錬の間へは行けないが、京都観光の際はぜひ。

探索しがいがありそうな広いフィールド・京洛

 さて、六道珍皇寺から出ると活気あふれる京都の町並み……は広がっておらず、あちこちで幻魔が暴れまわる不気味な雰囲気が漂う。人々が幻魔に襲われている場面に遭遇することがあり、助けるとお礼がもらえることもあった。
多勢に無勢の状況が多いが、弱い幻魔なら逆に斬りまくりたくなる。
幻魔を湧かせる“獄窓”を封じて回るのが最初の目的。ここでも多数の幻魔が襲ってくるので油断はできない。
適宜マップは更新されていくので、マメにチェックしたほうがよさそう。今回行けた範囲だけでも、京洛はかなり広かった。
 また、探索中には武蔵が持つ鬼の籠手に宿っている鬼の佳人が、積極的に話しかけてくる点も強く印象に残った。武蔵対幻魔の孤独な戦い、という雰囲気は一切なく、ときには笑ってしまうような掛け合いもあり、仲間との絆も感じられるようになっている。
幻魔の影響か、花が咲き乱れる美しい場所も。ここは安井金比羅宮という場所で、こちらもメディアツアーで案内していただけた。
安井金比羅宮は、縁切り・縁結びで有名な神社。本作でも、縁切りにちなんだストーリーやボスが待っている。

手に汗握る幻魔との斬り合い

 試遊では京洛を探索しながらの幻魔との剣戟やボス数体との手に汗握る戦いも楽しめた。『鬼武者』と言えば一閃の気持ちよさに注目されがちだが、本作ではジャスト回避や受け流し、弾きといった防御的なアクションもかなり演出が凝っており、メリットもたくさんある。この受けきる、避けきるアクションも『鬼武者』の新たな爽快感の軸となりそうだ。
武蔵の基本的なアクションに関しては、現在配信中の体験版でも存分に味わうことができる。
ゲージを消費して放つ“鬼ノ武具”。灯籠から引火して、ド派手に攻撃が変化することもあり、すさまじい気持ちよさ。

大唾拉(だいだら)

 図体が大きく、重い一撃をくり出してくる強敵。動きは鈍重なので、初見でも受け流し(ジャスト防御)に成功しやすく、大きくよろめいてくれるのでしてやったり感が強い。大ぶりな攻撃が多く、対処しやすいので大唾拉さんには悪いが、かなり相手しやすい部類のボスではなかろうか。
脚を集中して斬っていたら具足を破壊でき、体勢を崩すことができた。
食いしん坊なようで、魂を食べてパワーアップしている様子。魂が出たら、相手よりも先に吸っておく必要がありそう。
相手の“力動ゲージ”をゼロにすると、“崩し一閃”が可能。攻撃部位に腹をチョイスしたところ、斬った腹から食べた魂を放出! こういうメリットもあるのか。
予備動作に青い光を伴う敵の攻撃は、ガードできない掴み技となっている。これを受ける直前に回避ボタンを押せば、“掴み返し”で反撃が可能。一閃と同じく、成功すると気持ちがいいヤツ。
大唾拉戦でいちばん気持ちいいポイントが突進を受け流したときの演出。スローモーションになり、ねっとりと成功した快感を味わわせてくれる。

羅掌願(らしょうがん)

 無数の腕を持つ、攻撃が予測しにくい幻魔。遠距離攻撃を仕掛けてくることもあり、試遊ではいちばん手こずった相手。“鬼ノ剛弓”の紹介のときにも触れたが、触手のようなものを矢で切断しておくとかなり戦いやすくなった。
この段階ではもう弾きを習得していたので、積極的に狙っていく。弾きは相手の力動ゲージがもりもり減り、崩し一閃に持ち込みやすいことは体験版で学習済み。失敗してもガードになるだけなのでリスクがあまりない点もお気に入り。
触手を伸ばして岩を飛ばそうとしてくることも。こちらも、弓で対処できた。投げるのが遅くて助かった……。
10戦ほどした中で、掴み攻撃を掴み返しで反撃できたのはたったの1回。ボタンを押すタイミングを掴むのがかなり難しかった。

百穢(びゃくえ)

 今回の試遊の締めくくりで戦うことになるのが、全身に白い札が貼られた幻魔。鈍重だった大唾拉とは違って、体の大きさのわりに俊敏でパワフルさも兼ね備えている。白かった体がどんどん赤くなっていたので、こちらの返り血でパワーアップしていたようだ。
上記の2体は体力ゲージが2本あったが、百穢は1本。動きは速いものの、羅掌願よりも攻撃自体は読みやすい印象。

日本の歴史や文化にも触れられる究極のエンタメ!

 “空前絶後のバッサリ感”で鮮烈なデビューを果たした『鬼武者』シリーズ。本作は、受け流しによる絡みつくような“ねっとり感”も加わって、これまでの一歩先をゆく、気持ちのいい剣戟アクションが堪能できる。
某ラーメン屋っぽく、“こってり”と言ってもいいこの感じ。一度味わうとクセになる。
 その土台となっているのが、リアルと空想が上手に織り交ぜられた京都という舞台と、主人公の宮本武蔵を筆頭とする日本の歴史に登場する多くの人物。メディアツアーで実際に京都に行かせていただいたというのもあるが、やはり現代に残っている伝承なども絡んでくるストーリーにはロマンを感じる。
拠点にもなっている六道珍皇寺と小野篁の関係、安井金比羅宮などについて少し調べるだけで、妄想が捗る。聖地巡礼もしたくなるはず。
 ネタバレになるのでお話はできないが、試遊させていただいた範囲でもストーリーパートではかなりの驚きがあった。アクションだけでなくドラマ部分にも期待していただきたい作品だ。
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