
この物語には流血、四肢欠損、精神的恐怖、宗教、傷付いた動物、および昆虫(クモ)に関連する内容が含まれています。これらの内容に敏感な方は、プレイ中に十分ご注意ください。不快感を覚えた場合は、ただちにプレイを中止してください。(プレイに関する注意より抜粋)
動物好きのみなさんは、ぜひこの注意事項を念頭に置いてからプレイしてください。
プレイ開始直後「意味わからん」、プレイ後「わかりたくなかった」
本作は、6人の調査員(うち1名はプレイ開始時点ですでに行方不明)がとある島へ落下した謎の天体を調査するためやってきた、という導入です。しかし、移動手段である漁船が故障したせいで、調査員は島で立ち往生する羽目になりました。


その人物によれば、この島にいるのは調査員のエヴァン、シュナ、ジェジーン、キンズリー、お母さん、そして犬のナンナン。みなさん、見た目がかなり個性的です。お母さんにいたっては、会話している描写はあるものの、実在している痕跡がありません。そしてナンナンはかわいい。公式サイトにも“唯一の癒やし、セラピードッグ”と書いていますしね。







「話がわからない、どうしよう」と思いつつゲームを進めていると、とある出来事の後に、場面が火星の宇宙ステーションへ転換します。

この宇宙ステーションでは、プレイヤーはマリアと呼ばれる女性を操作します。ここでようやく物語が見えてきたというか、「あれってそういうこと?」という、点と点がか細い線になってきたんですよね。

シュルレアリスム、聖書、SFホラーが入り混じる世界観
本作の特徴といえば、まずはそのビジュアル。シュルレアリスム(超現実主義)をテーマにしたアートでしょう。
シュルレアリスムとは、フロイトの精神分析とマルクスの革命思想を基盤にした芸術・思想運動のこと。画家であるサルバドール・ダリの溶けた時計の絵画“記憶の固執”が、現代ではその象徴と言えるのではないでしょうか。ダリの絵画を見て、「なんか悪夢っぽいな」という感想を抱く人も多いはず。そして本作『稗:The Dream Of A Cockspur』も、どことなく悪夢っぽい描写がずっと続くのです。

さらに、本作は聖書の一節をモチーフとして取り入れています。ストアページに引用して記載されているのは、新約聖書正典『マタイによる福音書』 第13章38節、「畑はこの世界、良き種は天国に属する子ら、稗は悪魔の子ら」という部分。タイトルにも入っている“稗”が出てきます。悪魔の子というのは、いったいなんのことなのか、予想しながら物語を進めてみてください。

そして重要なのが、本作は幽霊やゾンビが出てくるホラーではなく、科学や宇宙、侵略者を題材にしたSFホラーだということ。ゲーム冒頭はSFのSの字もないんですけど、SFだとわかってひっくり返される体験がものすごく印象的でした。しかも、超硬派なSFです。設定がゴリゴリに練られていて、メモを取りながらじゃないと話がわからないような本格派なので、メモができる環境を用意してプレイすることをオススメします。


ハードルは高いが、もはや芸術作品と言えるほどのセンスと唯一無二さ


そして重ねて告知を。どれとは言いませんが、動物がひどい目にあいます! 巨大クモも出てきます! 筆者が言えるネタバレはここまでです。あとはプレイヤーの皆さんの目で確かめてみてください。

『稗:The Dream Of A Cockspur』製品概要
- 対応プラットフォーム:PC(Steam)
- 発売元:PLAYISM
- 開発元:roccay
- 発売日:2026年7月22日
- 価格:790円[税込]※発売記念セール中は定価の10%OFFで発売
- ジャンル:アドベンチャー













