2026年6月24日、『シドマイヤーズ シヴィライゼーション VII』にてアップデート1.4.1と有料ダウンロードコンテンツ“文武両道”コレクション第1弾が配信された。コレクションの価格は3960円[税込]となる。 “文武両道”コレクション第1弾では、新指導者として豊臣秀吉が追加されるほか、新文明として平安日本と戦国日本が登場。
ファミ通.comでは今回も先行プレイを体験させてもらったので、豊臣秀吉を指導者に選択し、平安日本から戦国日本、そして近代日本へと移行しながら通しでプレイ。日本文明ならではの魅力や、新たな戦略性を体験することができた。

秀吉は戦闘と文化に特化した能力。とくに陸上ユニットのダメージボーナスが強力。
※この記事は2Kの提供でお届けします。驚異的タイルを求めて国づくり。平安日本は立地が重要な文化文明
古代文明として追加される平安日本は、文化力に特化した文明だ。最大の特徴は固有能力“浄土”。“驚異的”のタイルによって文化力ボーナスを得られるため、都市を建設する場所が重要になる文明と言えるだろう。


伝統でも驚異的タイルを参照するものが多い。
ゲーム開始直後からさっそくアピールレンズを開いて周囲の地形を確認し、驚異的タイルに近いところを重点的に開発。ふだんとは異なる視点で立地を考える楽しさが増えていた。

アピールレンズの見かたがわからない人は、画面左下、マップの上にある双眼鏡をクリック。アピールレンズを見ることで、“驚異的”のタイルがどれか一目でわかる。
固有施設の神社も平安日本の中心となる要素だ。神社では固有偉人ユニット“歌人”を訓練でき、建造物へ文化力ボーナスを与えるなど、歌人ごとにそれぞれ異なる能力を持つ。誰が登場するかはランダムとなっていたが、同一の建物に複数の歌人による強化も可能となっていて、都市が発展するにつれて文化出力が伸びていくのを実感できた。

歌人の効果はわかりにくいが、コマンドにカーソルをあわせると確認できる。

プレイ中、1回だけだが専用イベントも確認できたので、ほかにもイベント持ちがいるのかもしれない。
また、平安日本は文化文明だが、軍事面も決して弱くない。
固有ユニットの和弓兵は高い移動力を持つ遠距離ユニットで、移動前に攻撃すると戦闘力が上昇する能力も持つ。さらに今回選択した豊臣秀吉の能力である“陸上ユニットの強化”とも相性がよく、序盤の戦闘では驚くほどの火力を発揮した。

遠距離ユニットなうえに秀吉の能力により耐久力は高くないものの、敵に接近される前に削り切る運用ができれば非常に強力。今回は後半を見据えて文化力を伸ばすプレイスタイルにしていたが、時々襲ってくる独立勢力や他文明のユニットを追い払うくらいならば、意識して軍事面に特化しなくても余裕なほどだった。


新遺産の平等院鳳凰堂も追加。驚異的タイルがさらに強力になる。
戦国日本への移行でプレイスタイルが一変
探索の時代へ進み、戦国日本へ移行すると文明の雰囲気は大きく変わる。平安日本では文化力の成長を意識していたが、戦国日本では一転して戦争が国家発展の原動力になるのだ。

その要となるのが、文明の固有能力である“軍団司令官が経験値を獲得するたびに文化力と科学力、影響力を獲得”だ。司令官がつねに必要にはなるが、戦うたびに文明の発展につながる。
今回のプレイでも周辺文明との戦闘を続けているだけで研究速度が加速し、気付けば文化力も大きく伸びていた。“戦争をするために内政を整える”のではなく、“戦争そのものが内政になる”というのは戦国日本ならではのプレイフィールと言えるだろう。
この楽しさを加速させてくれるのが、戦国日本の象徴的とも言える固有ユニットの侍だ。

侍は通常の近接ユニットより強力で、技術研究ではティアが上がらず、敵ユニットを3体撃破することで昇格できる特殊能力を持つ。戦いを重ねるほど成長していく仕組みになっていて、前線で活躍したユニットに自然と愛着が湧いてくる。もちろん秀吉の能力とも相性がよく、ガンガン敵を倒すことで侍の戦闘力も国力も上がる。いいことづくめだ。
戦国日本のおもしろいポイントのもうひとつが固有ユニットの忍で、正面から戦うユニットではなく、敵の軍団司令官を標的として再出現させる、いわば“暗殺”のような能力を持っている。

ステルスの能力も持っているため容易には発見されないが、相手側にも接近を知らせる警告が表示されるようで、完全なる奇襲兵器というわけではない。それでも司令官をこっそり狙える能力は非常にユニークで、対人戦ではとくに大きな存在感を発揮しそうだと感じた。
ちなみに、今回はアップデート1.4.1で追加される群島マップでプレイしたのだが、大小さまざまな島が点在するマップで、探索や海上移動の重要性が高いのが特徴だ。

どの時代でも海を渡る&渡った先での戦闘に苦労した。
一方で、今回使用した戦国日本は陸上戦に強みを持つ文明であるため、島から島への移動が多い環境では少しもどかしさも感じた。
侍の性能自体は非常に高いものの、前線へ送り込むまでに時間がかかる場面も多く、地続きのマップと比べると強みを発揮しづらい印象も受けた。
もっとも、これは文明の欠点というよりマップとの相性の問題だろう。戦国日本で大暴れしたいのなら、ぜひ大陸など地続きのマップを選んでみてほしい。
近代でも暴れる“秀吉軍団”
近代日本へ移行すると、ここは今回のアップデートでそこまで大きく変わってはいなくて、新たに遺産として“韮山反射炉”が追加される程度だ。これは科学力と生産力に関わる遺産となっており、近代国家への発展を後押ししてくれる存在となっている。


文化や戦闘中心だと建築までいくのがかなりたいへん。科学寄りの文明向けと言えるだろう。
そして印象的だったのが、豊臣秀吉の能力が近代になってもかなり存在感を発揮してくれることだ。
ライフル兵や戦車といった近代陸上ユニットにもボーナスが適用されるため、近代戦でも圧倒的な陸上火力を発揮できる。侍で戦場を駆けていた軍勢が、そのまま戦車部隊へ進化したかのような勢いで敵軍を蹂躙していく様子は爽快そのものだった。

近代日本固有ユニットである三笠には恩恵がないのと、どうしても最終盤は航空機が主役となってしまうが、日本で戦車プレイをしたいという人にはうってつけだと感じた。
ちなみに、今回の1.4.1アップデートでは、政府や祝宴のシステムにもテコ入れがされている。これまで政府の選択は祝宴の効果が変わるだけとなっていたが、アップデートにより常時得られる効果や時代を超えて使用できる伝統が取得できるようになった。これにより、先の文明を見据えた政府選択を取ることも可能になったので、よりプレイの幅が広がったと言えるだろう。

激動の日本をたどるようなプレイが楽しめるDLC
“文武両道”コレクション第1弾で印象的だったのは、単に日本文明が追加されたことではなく、時代ごとにプレイ感覚が大きく変化していく点だ。
平安日本では立地を吟味しながら文化を育て、戦国日本では戦いを通じて国家を発展させ、近代日本では強力な陸軍で世界へ打って出る。文明が変わるたびに重視する要素が変化し、それがひとつのプレイ体験として自然につながっている。
とくに豊臣秀吉との組み合わせでは、その変化がより際立って感じられた。文化国家から武家政権、そして近代国家へ――。ゲームを進めるほどに日本文明の新たな一面が見えてくる。
日本をテーマにした文明プレイを楽しみたい人はもちろん、新たな戦略や遊びかたを探しているプレイヤーにとっても見逃せない追加コンテンツと言えるだろう。

完全に余談だが、自然遺産で富士山を発見できた。日本通しプレイ中に見つけるとちょっとうれしい。